製作編7
ラグ板を取り付けてシャーシ加工を完了して配線の準備をします。
ラグ板取り付け
今回の製作で取り付けるラグ板は以下のとおりです。
・GND配線用6極
・初段配線用4極x2
・電源平滑コンデンサ固定用4極
・電源配線用平ラグ8極
初段配線用4極ラグ取り付け
初段真空管配線用に各チャンネルに4極のラグ板を取り付けます。1号機では、初段真空管ソケット取り付けネジで共締めしましたが、今回は真空管の捺印を正面に向けるために、ソケットの取り付け向きを90°変えたので共締めできません。
そこで最初に開けたソケット取り付け用の穴を縦に伸ばして取り付ける事にしました。一旦ソケットを取り外して、穴を広げて、ソケットを仮止めして取り付けネジとの干渉を確認しました。
写真右のソケットの上側の穴が加工済みです。同様に左側のソケット脇の穴の加工も行い、ラグ板を取り付けてみました。
間隔がギリギリで、ラグ板の端をヤスリで削って取り付けました。
GND配線6極ラグ板取り付け
秋月電子で在庫が見つけられなかった為に、マルツオンラインで購入しましたが、誤って小型タイプを購入してしまいました。仕方ないので、前回紹介したBTL_A級DCパワーアンプの電源改良時に取り外したラグ板を流用する事にしました。
取り付け用ラグ端子を含めて半分の端子が接続されていたので、残り半分を同様に接続してGND用ラグ板としました。
見栄えは今一つですが、機能を果たせば問題ありません。このラグ板の取り付け位置は、電源トランスと、上で取り付けた初段用ラグ板の間です。現物合わせでφ3.2の穴を開けて、取り付けました。
なかなかいい感じに取り付けができました。
平滑コンデンサ固定用4極ラグ板取り付け
最初は全波整流用の560uF/400Vの電解コンデンサ用のラグ板を取り付けます。この電解コンデンサは、前回の記事で説明した出力トランス取り付けネジで共締めしたL字金具も固定用に使用します。2つの固定用部品の位置関係が大事なので、初めにラグ板に電解コンデンサを取り付けました。
この状態で電解コンデンサのボディーをL字金具に合わせて、ラグ板の取り付け位置を決めました。固定用にφ3.2の穴を開けてラグ板を取り付けます。さらにその状態で、L字金具の2つの穴にインシュロックを通して、電解コンデンサのボディーをL字金具に固定しました。インシュロックは長さが足りない為、2本を直列につないで使用しています。
リップルフィルタ用ラグ板取り付け
続いて、リップルフィルタ用の100uF/400V電解コンデンサ固定用のラグ板を取り付けます。取り付け位置は、上で取り付けた電解コンデンサと電源トランスを挟んだ反対側です。次に取り付け予定の電源配線用の平ラグとの干渉を避けるため、一緒に加工する事にしました。ラグ板に電解コンデンサを取り付けた状態で、平ラグと干渉しない位置にそれぞれの部品の固定用の穴を開けました。
平ラグ取り付け用の穴にスタッドを2本立てて、平ラグとラグ板をシャーシに取り付けました。
トランジスタ取り付け穴加工
最後は、リップルフィルタ用のトランジスタ取り付け穴を開けます。込み合った部分への取り付けなので、実際にトランジスタを置いて位置だしをしました。
これでシャーシ加工は全て完了しました。次回は配線をスタートします。
つづく(製作編8)