High-ch用アンプ製作(設計編4)

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設計編4

回路図作成が終わったので、部品表を作成し、部品の発注を行います。

部品表作成

部品表作成は、地味な作業で手間がかかりますが、ここでミスすると、部品代の数倍~数十倍の送料をかけて追加部品発注をする事になるので、きっちり行う必要があります。作成にあたっての私の現時点の基本ポリシーは以下のとおりです。

・在庫があれば在庫を消化する

秋月電子は価格が他と比べて安いので、できる限り秋月で購入する

・チップジャック等のシャーシ加工に影響を与える部品は、実績のある物を選定する

・ケース等、進捗に大きな影響を与える部品は在庫確認して注文する

秋月電子で取り扱いのない部品はマルツオンラインで検索する

・抵抗はできる限り100本単位で購入する

それでは在庫を確認しながら部品表を作成していきます。

アンプ部品表作成

前回作成したアンプ部回路図を再掲載します。

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初段用の12AY7は今回の製作のキーとなるので、前回記事のアイキャッチ写真のとおりすでにコイズミ無線から購入済みです。

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箱のデザインがサイケデリックで、ギターアンプを連想させます。6N6Pもアマゾンで購入しましたがオールドストック品との事だったので現状6本の在庫を持っています。9pinの真空管用ソケットもアマゾンから購入しますが、物によっては中国発送となりリードタイムがかかるので注意が必要です。まとめた部品表は以下のとおりです。

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表記は片チャンネル分なので、発注時は2倍の数量を注文します。グレーの編みかけが在庫対応した部品です。但し、直近で購入した真空管等は新規購入扱いとしています。秋月電子、アマゾン、マルツオンライン以外で購入する物は、出力トランスを春日無線から、クロスキャップを海神無線から購入します。ほとんどの購入先はカード決済ですが、一部銀行振込のみの所もあります。私が利用しているネットバンクの住信SBIは、利用状況にもよりますが、私の場合月6回まで振り込み手数料がかからず、会社の昼休みでもPCやスマホから振り込み手続きができるので大変便利でお得です。話を戻します。片チャンネルの総額は13,329円、両チャンネル分で26,658円となりました。

電源部品表

電源も改めて回路図を掲載します。

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電源トランスは設計編3で紹介したとおり、春日無線のKmb100F2で、今回は出力トランスも春日無線製なので効率的な発注ができます。電源スイッチは、Mid-ch用のEL34ppアンプ製作の際に秋月電子からパドルスイッチを4個購入していたのでそれを使います。ケースは今回もリードのMK-380を選定しました。ほぼ同一回路構成の真空管ヘッドフォンアンプではリードのMK-350を採用していました。

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上記写真は真空管ヘッドフォンアンプの実装写真です。ヘッドフォンアンプであれば実装できますが、今回の製作では追加でスピーカーターミナル4個をリアパネルに取り付ける必要があります。そうなると、このシャーシでは実装する自信がなかったため、他アンプと同サイズのMK-380を選定しました。在庫を確認の結果、今回は若松通商から購入する事にしました。価格は9,795円です。昨年EL34ppアンプ製作時の価格が8,960円、4年前のEL34ppアンプ製作時は7,060円と年を追う毎に価格が上昇しています。まとめた部品表は以下のとおりです。

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電源部の総額は19,310円となりました。

 

まとめ

在庫部品の価格は入っていませんが、発注総額は45,968円(13,329 x 2 + 19,310)となりました。これで約3ヶ月間製作が楽しめて、その後も音楽を楽しめると考えると高くはないと思います。次回はシャーシ加工図を作成します。

 

つづく(設計編5)