High-ch用アンプ製作(製作編1)

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製作編1

設計が終わったので製作を開始します。

部品表の改版

製作着手前に設計の中で明らかになった部品表の不備の修正を行います。初めはアンプ部品表を修正します。修正点は出力トランス用のケース追加です。

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ケース代2,948円が加算されて、片チャンネル分の部品代は、16,499円となりました。続いて電源部品表を修正します。修正は電源用基板の品目変更(サイズ変更)と、フロントパネルとリアパネルに取り付けるハンドルと固定用のナット追加です。

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電源の部品代は19,966円となり、アンプ総額は約53,000円となりました。

ケース確認

製作準備の為に、ケースを加工可能な状態にします。ケースは今回もリードのMK-380を選定しました。着荷した物はいつもと雰囲気が異なりました。

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今までは、梱包に型式とメーカー名が印刷されていましたが、今回は型式とメーカー名が印刷されたシールが貼られていました。梱包共用によるコストダウンでしょうか?梱包を開けて、ケースを取り出します。

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前回はリードと印刷されたシールがケース側面に貼られていましたが、今回は前面に貼られています。剥がすのは面倒ですが、フロント面では剥がさざる得ません。トップカバーとボトムカバーを取り外して加工準備をしました。

フロントパネル加工

フロントパネル加工は、EL34ppアンプ2号機とほとんど変わりませんが、さらっと紹介します。A3プリンタが使えなかった為、加工図を2枚に分けて印刷しました。それぞれの加工図を外形に沿って切り取ります。

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2枚の加工図をケースのフロントパネルの外形に沿って貼り付けます。参考にフロントパネル加工図を再掲載します。

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加工は丸穴のみの6点です。穴のセンターにポンチで印を付けるために、ワークベンチにシャーシを固定します。フロントパネル裏にパネルを受ける為の板を入れて、その板を別の大きな板で受けています。

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これでポンチで叩いてもパネルが歪むことはありません。いつものとおり、はじめにφ2mmのドリルで位置だしを行い、次にφ4.2mmのドリルで穴径を広げます。次にステップドリルで、さらに穴径を6mmまで広げました。電源スイッチ用の穴のみ、シャーシパンチを使うため、穴径を10mmまで広げました。ハンドルは、使用実績のあるものを選定している為、追加工なしで取り付けができました。

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次は電源SW用の穴を開けます。電源スイッチは、EL34ppアンプ2号機で採用したパドルスイッチを使用します。前回はシャーシパンチの都合でφ21の穴を開けたため、固定がゆるくなってしまいました。今回は1つ小径のφ18の穴を開けて、やすりで穴を拡大します。スイッチの取り付け穴仕様はφ20~φ21との事なので、やすりで全周を1mm削る必要があります。まずはシャーシパンチでφ18の穴を開けます。

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パネル正面側がシャーシパンチの刃と反対となるため、加工時のキズが心配ですが、採用したパドルスイッチにフランジがあり隠れる事を期待しています。若干キズはつきましたが、無事穴開けは完了しました。

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ここからひたすらヤスリで穴を広げます。削っては、スイッチを合わせてを何度となく繰り返し、装着できる穴径となりました。周り止めを平ヤスリの側面を使って追加工しました。

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さっそくスイッチを取り付けます。

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いい感じで取り付けができました。狙いどおり、取り付け後に外す事が大変な状況です。最後にLED取り付け用の穴を加工します。φ6をやすりでφ6.5まで拡大しました。これでフロントパネルの全加工が完了したので、ひととおり部品を取り付けてみました。

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いつもと代わり映えしませんが、いい感じに仕上がりました。次回はリアパネルの加工を行います。

 

つづく(製作編2)