DACユニットの検討(製作編5)

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製作編5

前回記事で発覚したマイコン基板用電源8V系の配線ミスの修正から再開します。

V系電源配線ミス

本題に入る前に改めて電源回路図を掲載します。

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前回8V系電源の通電で発覚したミスは、三端子レギュレータ配線ミスです。INは正しく接続されてましたが、OUTとGNDを反対に接続していました。ミスした状態を理解するために回路図を眺めると、三端子レギュレータのGND端子が放電用の1KΩを介してGNDに接続され、なおかつ出力がGNDにショートした状態だった事がわかりました。幸い、電源供給用のユニバーサル電源の出力制限電流値を最大時も100mAまでしか上げなかった為、絶対定格内で三端子レギュレータの出力がショートした状態だった事がわかりました。三端子レギュレータにはダメージがないと判断できますが、出力部の電解コンデンサには僅かながら逆電圧がかかった為、交換する事としました。幸い配線への影響は大きくなく、あまり時間がかからずに修正できました。

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写真の右側のラインが8V系電源で、三端子レギュレータのGND接続を左の端子から真ん中の端子に入れ替えて対応しました。これに伴い、出力用の2極の端子台の8VとGNDが入れ替わりました。

再通電確認

改めて入力用端子台にDC12.6Vを接続して通電確認を行いました。修正の結果問題なく動作している事が確認できました。5V/3.3V系の通電確認もやり直しました。各系統の出力電圧は以下のとおりです。

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念のため、電源ランプの点灯確認も行いました。電源スイッチのLED用端子配線を行い、電源基板のランプ用端子台に接続して電源オンしました。

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問題なく点灯する事が確認できました。余計なおまけがついてしまい、予定よりも時間がかかってしまいましたが、これで電源基板の製作は完了です。完成した電源基板をブレッドボードに装着してみました。

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だんだんいい感じになってきました。

アナログ用電源端子台表示

先に出力電圧を+/-12Vから+/-15Vに変更した電源基板の出力端子台の表示が気になっていました。別件でアマゾンを検索している時に思いつき、マジック消しで検索したところ、いくつか商品がヒットしました。そに中から手軽な物を注文してみました。

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早速、+12V/G/-12Vと手書きされた端子台の+12と-12Vを消してみる事にしました。ペン先を本体内部に引っ込めるように押すと消去用の溶剤が出てきます。しばらくペン先で擦ると記載がやや薄くなってきました。

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ある程度薄くなるとそれ以上はいくら擦っても変化がありません。樹脂に影響を出さずに消すには、この程度が限界なのでしょうか?薄くなった上から+15V/-15Vと書き直してみました。

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まあ、こんなものでしょうか?

ブレッドボード足

紹介が漏れてしまいましたがブレッドボードの4角にゴム足を取り付けています。

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ブレッドボードの材質はアルミt=1.0の為強度がなく、特にトロイダルトランス2個の重さで撓んでいました。ブレッドボード中心部を支える事で改善させる事ができますが、この為に4個セットのゴム足を買うのを躊躇していました。なにか簡単に流用できる物がないかあたりを見回したところ、ペットボトルのキャップが目にとまり、使ってみる事にしました。高さをゴム足に合わせてカットして取り付けてみました。

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見栄えは良くありませんが、ないよりましです。どのみちブレッドボードは検討用限定なので、これで進める事にします。次回はデジットキット基板の部品実装を進めます。

 

つづく(製作編6)