DACユニットの製作(設計編2)

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設計編2

選定したケースを購入し、フレームの組立を行って構造確認を行った上で、パネルの加工図を作成します。

ケース購入

パネル加工を依頼すると、購入先が限定されてしまいますが、今回は加工依頼がないので、自由に探せます。まずはアマゾンで対象型式の検索をかけたところヒットしました。定価販売でした。続いて楽天で検索をかけたところ、数件ヒットしました。以前も購入実績があり、比較的価格が安かった測定器・工具のイーデンキに発注しました。このショップはキャンセル不可で、メーカー直送対応です。

フレーム組立

入手まで時間がかかる事を心配しましたが、数日で到着しました。

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写真は輸送梱包です。あけてみました。

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中には緩衝材と本来の梱包状態の商品が納められています。非常にコンパクトな梱包です。さらに梱包をあけてみます。

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ケースのアルミ材がエアキャップにくるまれていました。これで材料にキズがつかないようにしているため、工夫されているとおもいます。

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中には組立説明書が入れられていますが、おおよそ構造を把握しているので参照せずに組立できます。最初に2枚のサイドパネルの両端にフレーム固定用のフランジ金具を取り付けます。

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下の写真の左は4本あるフレームの2本です。次はこの2本のフレームで2枚のサイドパネルを連結します。

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残り2本のフレームを取り付けると、フレーム構造が完成しますが、フレームを取り付けるとパネルが取り付けられない為、1本のみを取り付けました。写真はフレーム取り付けを残した面にパネルを挿入した状態です。

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この状態まで組み立てると、パネルにとりつける部品とシャーシに取り付ける基板間のクリアランスの確認ができます。フロントおよびリアパネルは、底板の外形寸法よりもさらに約5mm程度前後に固定されるため、フロントおよびリアパネルに取り付ける部品と基板間のクリアランスに特別な注意が必要ない事が確認できました。それではパネルの加工図の作成を行います。

リアパネル加工図

図面は選定したケースOS99-32-33SSのフロント、リアパネルの図面です。

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フロントとリアパネルは共通です。底板と同様に有効寸法が設定されています。パネル寸法314x92mmに対して有効寸法は294x87mmです。両サイドは10mmづつ固定用のフランジがオーバーラップし、上下は各2.5mmづつアルミフレームの溝にはまります。リアパネルに取り付ける部品はACインレット、ヒューズホルダ、XLRパネルコネクタ2個とRCAピンジャックの計5点です。有効寸法をあまり意識せずに加工図が作成できました。

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パネルセンターの内側に電源基板が配置されるため、部品取り付け位置を左右に振り分けました。

フロントパネル加工図

フロントパネルに取り付ける部品は、電源SW、プッシュSW3個、LCDパネル、アクリル板の計6点です。今回の一番の難関はアクリル板の取り付けです。12チャンネルアッテネータでフロントパネルにアクリル板の取り付けを行っていますが、採用したケースはフロントパネル全面が有効寸法となっていました。今回は固定用のネジを有効寸法内に配置する必要があり、デザイン面が心配です。LCDパネルの固定はM2.6のスタッドを使用せざる得ず、フロントに側から見えるネジの選択に苦慮しそうです。まずはアルミパネルの加工図を作成してみました。

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アクリル板の固定用ネジ位置が内側に入っている点が気になりますが、これで進めたいとおもいます。ネジはM4前提で作図しましたが、後で化粧ネジを探してみる予定です。次回はフロントパネルに取り付けるアクリル板の加工図を作成します。

 

つづく(設計編3)