DACユニットの製作(製作編1)

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製作編1

引き続きリアパネルの加工を行い、続いてフロントパネルの加工を行います。

ACインレット用穴加工

ACインレット取り付け用の角穴の四すみにポンチで印をつけましたが、その印を結んでカット線を描きます。

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四角の中にハンドニブラ挿入用のφ10の穴を開けていたので、そこからハンドニブラでカット線に沿ってカットしていきます。1回握るごとに約1mmカットできます。まるで握力トレーニングの様相で、ようやくカットが完了しました。

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ハンドニブラは、カットした縁にキズがつくので使用に当たっては注意が必要です。今回はACインレットのフランジで隠れてしまうので、気にせず使用しました。これでリアパネルの加工は全て完了です。念のため、全部品を取り付けてみました。

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なかなかいい感じに仕上がりました。せっかくなのでリアパネルをフレームに取り付けてみました。

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さらにいい感じになりました。

フロントパネル加工

続いてフロントパネルの加工を行います。加工図を再掲載します。

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中央の長方形部分はLCDパネル表示用の穴です。加工前に念のため表示の視認性の確認を行います。方法は加工図の表示用の穴を切って開けてLCDパネルに被せて表示の様子を見てみました。

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ブレッドボードにカットした加工図を被せた為に、加工図が歪んでいますが視認性に問題ない事が確認できました。リアパネル加工時と同様に、加工図を2枚に分けて印刷してパネルに貼り付けました。

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穴のセンターおよびLCD表示穴の四すみにポンチで印を付けて加工図を剥がします。

LCD表示用穴加工

最初に一番の難関のLCD表示用の穴加工を行います。LCDパネル取り付け用の4つの穴径をφ2.6に広げて、皿ネジがパネル面に収まる用に加工します。加工はφ7.2のドリルのビットを使い人力で皿部の加工を行いました。親指に血豆ができる程大変でしが、なんとか仕上がりました。

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皿ネジがいい感じでパネルに納まっています。4カ所の加工が終わったのでスタッドを取り付けてLCDパネルを合わせてみました。あ~!

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スタッドの取り付け間隔が約5mm狭く、LCDパネルが取り付けられませんでした。あれほど苦労して開けた穴が徒労と化しました。やれやれ。原因は図面に穴間隔を設定した際に、それをLCDパネルの基板の外形寸法としてしまい、そこからそれぞれ内側に2.5mmずつ寄せて穴を設定してしまったようです。加工前に確認が漏れたのは、LCDパネルをブレッドボードに取り付けた状態を維持したかったために確認を省略していました。まるで不運の連鎖です。あまりのショックでこの日の作業はここで止めました。

LCDパネル取り付け加工リカバー

救いは、フロントパネルとはいえスモークのアクリル板で覆われるためパネルに後が残る後加工も可能です。今回のパネルは上下が対称なので、裏表を変えて正規の位置に追加で穴加工をトライしてみたいとおもいます。その前に修正版の加工図を作成しました。

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修正版の加工図を印刷カットしてフロントパネルの裏面に貼り付けました。すでに4点止めはあきらめて2点止めに切り替えました。ポンチで印をつけた時点で、このリカバリー案に無理がある事がわかりました。先に開けた穴との距離が近すぎて追加で穴開けができません。仕方がないので、先に開けた穴をヤスリで加工して必要な位置にスタッドが立てられるように修正しました。続けて表示用の角穴も開けました。動揺が酷く必要な写真を撮り漏らしています。

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ようやくLCDパネルの取り付けができました。

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但し、スタッドが所定の位置に立たずにパネルが傾き、何度も取り付け穴を追加加工しました。ようやく傾きの補正が完了したので、LCDパネルを点灯させて表示の確認をします。加工したフロントパネルをケースフレームに取り付けて、ブレッドボードをフレームの上に乗せてLCDパネル配線を行いました。表示はこんな感じです。

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すごく苦労しましたが、なんとか表示確認ができました。次回はフロントパネルの加工の続きから再開します。

 

つづく(製作編2)