無帰還広帯域真空管アンプ(製作編2)

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製作編2

引き続きフロントパネルの加工を進めます。

電源ランプ取り付け

加工図上の穴径はφ7.2ですが、ステップドリルの径が2mmきざみの為、φ6の穴をあけています。1mmきざみのステップドリルがある事がわかっていますが、注文するのを忘れてしまい、次の製作で悔やむ事の繰り返しです。リーマーで穴径を拡大してヤスリで整えて取り付けできました。

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波動スイッチ取り付け

続いて電源スイッチの取り付け加工を行います。取り付けはスナップインの為、穴の加工寸法に注意が必要です。まずはφ10の穴にハンドニブラを差し込んでラフに穴あけします。

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筐体内にハンドニブラを入れると、カット線にそってカットできますが、下端のライン以外は外側からカットせざる得ませんでした。その結果が写真のとおりです。

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穴を大きめにしてしまうと、スナップインが緩くなってしまうため、あまり攻めずに穴あけした結果です。この後平ヤスリを使って地道に角穴を整形しました。

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何度もスイッチの挿入確認をして、やっと装着できる状態になりました。

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完全に填め込んでしまうと外せなくなってしまうため、途中までの装着としています。やや傾いているので、完全装着の際に角穴を追加整形したいと思います。これでフロントパネルの加工は完了です。

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リアパネル加工

リアパネルも同様に加工を進めます。初めに加工図を外形に沿って切り取りリアパネルの外形に沿って貼り付けました。

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ポンチで印を付ける為に、ワークベンチにシャーシを固定しました。

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穴のセンターおよび角穴の4つの頂点に印をつけました。加工図を剥がし、フロントパネルと同様にφ2のビットで穴をあけていきます。XLRパネルコネクタおよびACインレットの固定ネジはφ3.2まで、ハンドルはφ6まで、その他の穴はφ10まで広げました。

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ハンドル取り付け

φ6の穴をφ1/4インチまで広げます。穴径拡大時に固定用のナットと板金間のクリアランスを意識して上下位置を調整しました。フロントパネルで加工を行ったので、リアパネルの加工はスムーズにできました。

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スピーカーターミナル取り付け

φ10の穴をあけています。ターミナルの取り付けは、絶縁用のモールド製のスリーブを板金に差し込む必要があります。そのままでは装着できなかった為、リーマーとヤスリで少しづつ穴径を拡大して装着確認を繰り返しました。同じ作業を4回繰り返す為、やや苦痛でしたが無事取り付けができました。

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ヒューズホルダ取り付け

φ12の穴をあけています。この穴を上下に延ばして上下の幅を13mmとします。楕円形状で回り止め構造となりますが、下穴がφ12ではやや大きく完全な回り止めとする事ができませんでした。ヒューズは頻繁に交換するものではないので気にしない事とします。

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ACインレット取り付け

フロントパネルの波動スイッチと同様にハンドニブラで角穴をあけます。波動スイッチと違い、固定はネジの為加工寸法に神経を使う必要はありません。下端のカット線のみハンドニブラをシャーシ内に入れてカットし、他は外からカットしました。後は力ずくで平やすりで角穴を整形するのみです。同時に取り付け穴位置の微調整も行いました。努力の結果は以下のとおりです。

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さっそくACインレットを取り付けてみました。

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なかなかいい感じです。調子が乗ってきたところですが、次回は体力勝負のシャーシパンチを使ったXLRパネルコネクタ取り付けから加工を続けます。

 

つつく(製作編3)