無帰還広帯域真空管アンプ(製作編7)

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製作編7

シャーシ内部の部品取り付けを完了させて配線を開始します。

平滑用コンデンサ取り付け

平滑用電解コンデンサは従来の製作と同様に560uF/400V品を使用します。取り付けもいつもと同様に、端子をL型ラグ板にハンダ付けして固定し、反対側をL字金具にインシュロックで固定します。初めに端子をL型ラグ板にハンダ付けします。

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端子は大きく回路配線に使用するハンダこてではパワー不足の為、40Wのこてでハンダ付けしました。L型ラグの上の穴に電解コンデンサの端子を付けると、高さも丁度いい塩梅になります。

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反対側を固定するL字金具は、出力トランスケースの取り付けネジで共締めする前提で、L型ラグ板の取り付け位置を決めました。

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シャーシ内はこんな感じとなりました。

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チョークコイル取り付け

前回の記事で触れたとおり、取り付け用に黒のM4ネジを買ってきました。

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トラスネジ10mm品です。早速チョークコイルを取り付けてみました。

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写真では光って写ってますが、いい感じです。取り付け後のシャーシ状態は以下のとおりです。

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この取り付けの場合、チョークコイルの磁界の向きは左右水平方向となり、出力トランスと離れている上に直交するので良しとしました。

ヒーター配線準備

今回ヒーター配線は、セパレーション上不利となりますが発振防止の為に、初段と終段を別巻き線から供給する事にしています。配線の都合を考えて実装部品は増えますがラグ端子を経由する事としました。シャーシ内の手前センターに空きがあるのでそこへL型ラグ板を取り付ける事にしました。チョークコイルをせっかく取り付けましたが、穴開け時にチョークコイルのカバーにキズをつける恐れがあるので、一旦取り外し、型紙を作って位置出しをします。

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無事穴開け完了してL型ラグ板とチョークコイルを取り付けました。

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電源一次配線

ヒーター配線は後回しとして、最初に電源の一次配線を行います。配線前にトランスの一次巻き線にサージキラーを取り付けました。

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次にACインレット、ヒューズホルダ、電源トランス一次巻き線端子間の配線を行います。電線は1.25mmの青の被覆のものを使用しました。電線にコシがあるのでフォーミングがやりやすいです。

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続いて残りの電源一次配線を行います。ACインレット、電源スイッチ、電源トランス一次巻き線端子間の配線です。電源スイッチ配線は写真のとおり行いました。

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電源トランス一次巻き線端子部の配線は以下のとおりです。

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フォーミングが崩れないように2カ所をインシュロックで固定しました。これで電源一次配線は完了です。

チョークインプット電源動作確認

今回真空管アンプで初めて採用するチョークインプット電源の動作確認を行います。初めにチョークインプット電源回路の配線の準備を行います。電源中継用に平ラグを取り付けましたが、一旦取り外して端子間を銅線で接続します。片側を165V用、反対側を-5V用とする予定です。被覆をヤスリで剥がして各端子にハンダ付けしました。40Wのこてでもハンダ付けは大変でしたが、なんとか片側は完了しました。

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作業のキリがあまりよくありませんが、今回はここまでとします。次回はチョークインプット電源回路の配線を完了させて動作確認を行います。

 

つづく(製作編8)