無帰還広帯域真空管アンプ(製作編15)

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製作編15

出力トランスをケースに収めてシャーシに取り付けます。

閑話(ハンダこて安全)

製作作業の半分以上にハンダこてを使います。何度も同じ事を繰り返している為か、作業終了後に電源を切った事を忘れてしまい、後で外出先でやきもきする事がたびたび起こりました。趣味の不注意で取り返しのつかない事態を起こしてしまったらと考えて、ハンダこての電源はタイマーで設定時間後にオフするようにしてきました。写真は運用中のタイマーです。

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アマゾンで約1200円で購入したものです。それでもタイマーの故障や猫のいたずらを想定して、使用を終えたときに、このタイマーを取り付けているテーブルタップのスイッチを必ずオフにしています。テーブルタップは床置きの為タイマーセットや、スイッチオフの作業性がいまいちでした。作業性改善の為にいろいろ探していたところ、スイッチ付きで作業テーブルにクランプできるテーブルタップを見つけたので購入してみました。アマゾンで約1300円です。

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実際に作業テーブルに取り付けてみました。

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比較的しっかり固定できました。さらにタイマーを取り付けてみました。

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タイマーの表示が縦になってしまっていますが、違和感なく取り付け取り付けられました。写真では見にくいですが、ハンダこての電源ケーブルは写真中でタイマーの上に挿さっています。このテーブルタップをテーブルの縦辺に取り付ければ、タイマー表示も水平となりよりいい感じになると思います。(本記事アイキャッチ写真参照)安物の作業テーブルがなんかちょっとカッコよくなり、作業性も改善しました。本日の作業はこれで満足してしまいそうです。閑話休題

トランスケース加工

せっかくカッコ良くなった作業台ですが、最初はハンダこてを使わない加工作業です。出力トランスとトランスケースの選定に紆余曲折がありましたが、最終的に出力トランスは春日無線のKA-54-5Pをトランスケースは東栄変成器のトランスケースSを選定しました。トランスケースのコの字型の壁面にトランスを取り付けます。現行のHigh ch用の真空管アンプで同じ構成としていて、その際に作成した加工図を印刷しました。

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加工図を外形に沿って切り取ってトランスケースの壁面に貼り付けました。

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続いて、トランス取り付け用のネジ穴のセンターにポンチで印を付けて加工図をはがします。印を付けた位置にφ3.2の穴を開けました。

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トランスケースの材質はスチールの為、いつも加工しているアルミシャーシの感触とだいぶ異なりました。取り付けネジは、取り付け時の見栄えを考慮して黒のトラスネジを使いました。

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開けた穴を使って出力トランスを取り付けます。スパナやモンキーを使うスペースがなかった為、ラジオペンチでナットを固定してネジを締めつけました。

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試しに1枚サイドパネルを取り付けてみました。コの字型の取り付け用のネジ穴にM3用のタップが切られているので、取り付けは容易です。

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ケースに収めると高級出力トランスのように見えます。シャーシへの取り付けの作業性が悪くなるため、取り付けたサイドパネルは一旦外します。もう1つの出力トランスも同様の加工を行い、トランスケースに収めました。次回は、シャーシへ出力トランスを取り付けます。

 

つづく(製作編16)