製作編4
実装完了した終段電源基板の通電確認を行い、電圧増幅段電源基板の実装を開始します。
終段用電源通電確認
改めて回路図を掲載します。
トランスを使った通電確認は手がかかるので、ユニバーサル電源でDC電圧を供給して行います。供給電圧は、トランス2次電圧のピーク電圧とします。トランスの二次電圧は6.3Vなので、通電確認時の供給電圧は、+/-DC8.9Vとしました。念のため入力は+/-の極性反転状態も確認しました。結果は以下のとおりです。
DC電圧を入力しているので出力電圧値はあくまで参考値ですが、全出力端子台が所定の電圧となっている事が確認できました。LED用出力は用端子台に直接LEDを取り付けて点灯確認を合わせて行いました。
無事2枚分の電源基板の実装が完了しました。
大容量オーディオ用電解コンデンサが見た目のキーポイントで、いい感じに仕上がったと思います。
電圧増幅段用電源実装
実装前に大物部品をまとめてみました。
終段用電源に比べて端子台の数は少ないですが、他の部品が多いので手間がかかりそうです。この基板も部品選定時に念のため実装検討を行いました。検討結果は以下のとおりです。
実装前に改めて検討し直しました。配線の効率を考えてLED出力用端子台の位置を変更しました。
部品配置検討基板を段積みしているのは、まだ電解コンデンサのリードをカットしていない為です。電解コンデンサのリードは太い為配線に流用したいと考えています。配置検討が終わったので、実装を開始します。終段電源と同様に、穴径を広げて端子台を装着して仮ハンダしました。電解コンデンサは、リードを流用して配線しています。初めにGNDと+/-電源配線を行いました。
基板の左側が汚れていますが、ブリッジダイオードを仮止めしていましたが、配置に不都合が出たために、向きを変えたためです。電解コンデンサの向きを180°変えていればブリッジダイオードの向きも変えずに全ていい感じに収まったのですが、後の祭りです。部品面はこんな感じです。
もう1枚の基板も同様に組立しました。
2枚の基板で一部GND配線が異なっていますが、結局後で配線しなおしています。
次に三端子レギュレータを実装します。+用と-用で端子配置が異なるので注意します。
続いて三端子レギュレータ出力にフィルムコンデンサを接続しました。
さらに出力に電解コンデンサを追加します。部品面とハンダ面はこんな感じとなりました。
もう1枚の基板も同様に実装を行いました。
いつもは、配線を縦と横としますが、今回は斜めの配線も多用しました。配線効率も上がり、見た目もそんなに気になりませんでした。
これで完了と思いましたが、放電用の抵抗の接続を忘れていました。10kΩ2本です。
こんどこそ実装完了です。次回は実装完了した電圧増幅段電源基板の通電確認を行います。
つづく(製作編5)