Hi-ch用トランジスタアンプ製作(製作編19)

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製作編19

シャーシにトロイダルトランスを取り付け、ボトムシャーシで完結する電源配線を行います。

トロイダルトランス取り付け

電源基板を取り付けたシャーシにトロイダルトランスを取り付けます。トロイダルトランスは、電圧増幅段用と終段用で、それぞれの電源基板の後ろ側に取り付けます。取り付けには、M4のネジを使用しました。

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使用しないタップの配線が多く、トランス間のクリアランスも狭い為、その部分の電線処理が気になります。特に電圧増幅段用トランスの2次配線用の不使用電線が多く、処置に手間がかかりそうです。

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上が電圧増幅段用、下が終段用トランスの仕様です。まずは1次配線の120V入力用の電線の処理をしました。いつものとおり、電線を適当な長さでカットしてφ2.5mmの端末処理キャップを被せてインシュロックで固定しました。

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もう一方のトランスの1次配線用電線も同様に処理しました。次に電圧増幅段用トランスの2次配線用の不使用電線の処理を行います。φ2.0mmの端末処理キャップを被せてインシュロックで固定しましたが、線径が細く引っ張ると端末処理キャップが抜けてしまいました。しばし考えて、端末キャップを被せる前に熱収縮チューブを処理する電線の端末に被せる事にしました。

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万が一、端末キャップが抜けても芯線がショートしないように電線の端が隠れるように被せて収縮させています。また線径がアップして端末キャップが抜けにくくなる事も期待できます。

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未使用電線4本とも同様に処理をしました。その後、端末キャップを被せてインシュロックで固定しました。

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電源トランス配線

次は終段用トロイダルトランスの二次配線を行います。2つの巻き線が独立となっているため、GND入力に2つの巻き線の一端を、残り2極に残った巻き線の端子を配線しました。

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電源基板のGND端子には、2つの巻き線の0V電線(灰と白)を接続しましたが、巻き線の極性は、通電時に確認する予定です。電圧増幅段用トランスの二次配線も同様に電源基板に接続しました。ボトムシャーシ単体の作業はこれで完了です。完成状態はこんな感じです。

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念のためヒートシンクパネルユニットを被せてみました。(本記事アイキャッチ写真参照)なかなかいい感じです。はやく音を聴いてみたくなってきました。

もう1台加工

モノラルアンプなので、もう1台同じ作業を行います。モノラルアンプのつらいところです。終段用電源基板をスタッドに取り付けようとしましたが、スタッド1本の位置が大幅にずれていました。

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おそらく、ポンチ位置ではなくずれた位置に穴をあけてしまったものと思われます。仕方ないので、地道にボトムシャーシの取り付け穴を棒ヤスリで削って対応しました。その他は1台目と同様に作業を進める事ができました。そう言えば、シャーシGNDを取る配線を忘れていました。ラグ端子に電線を2本取り付けます。

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短い方が終段用電源基板へ、長い方が電圧増幅段用電源基板へ接続します。この部分は電流が流れないので、電線径は気にしません。配線先はどちらも電源ランプ用GND端子としました。

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1台目のボトムシャーシも同様にシャーシGND配線を追加しました。こんどこそシャーシ単体作業は完了です。次回はヒートシンクパネルユニットと合体して電源一次配線他を行います。

 

つづく(製作編20)