サブウーハーの製作(設計編2)

設計編2

エンクロージャーの設計を行います。

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エンクロージャ設計

前回の記事で21mm厚のシナランバーをエンクロージャーの材料として使う事を決めました。推奨容量は50L以上との事なので、まずは大きさにあたりをつけます。50L=50,000ccなので、これを3乗根(立法根)すると、内容積の1辺(cm)が算出できます。約36.8cmです。この値を考慮して設計を進めます。最初にバッフル板のサイズを決めます。以下が選定したL12-44の寸法図です。

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穴径は282mmです。スピーカーの外形は315mmなので、穴の外側に16mmかぶる事になります。このスピーカーの取り付け用の穴があるフレームのエッジ部分は表と裏の両側にパッキンが張り付けられており、手前側は、バッフル板の表側の取り付けを考慮して見栄えの良い材質が選択されています。見栄え良いバッフル板の丸穴加工は自信がないので、バッフル板の表側にスピーカーユニットを固定する事にします。普段の置き場所をマルチアンプシステムのコントロールセンターを置いているテーブルの代わりにする事にしました。その為にはできるだけ高さを低くする必要があります。穴開け後のバッフル板の強度を考慮し、サブウーハーの正面はバッフル板一枚とする事にしました。上記を考慮して外観図を描いてみました。まずは正面図です。

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正面はバッフル板のみですが、天面と下面および側面の板材を点線で書き入れています。図面を縮小しているため、点線が実線に見えて紛らわしいですね。続いて天面です。

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バッフル板と背面板が見えています。側面の板は隠れています。次は側面です。

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側面は箱の内側にすっぽり入る構造です。最後に後面です。図面は2つのボイスコイルのターミナルを独立で出力させる仕様としています。最初は直列で使う予定ですが、後で、1つのボイスコイルをセンサーとして利用してFostexの上位機種でも採用されているモーショナルフィードバックも検討してみたいと考えています。駆動用のボイスコイルと電磁結合によりうまくいかないかもしれませんが・・・。

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ターミナル用の穴径は48mmとしていますが、下記の部品を使用する前提です。

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板どり

サブロク合板で2台分の材料を準備したかったですが、無理がありました。仕方がないので、とれるところまで板どりして、残りは2台目製作の際に考える事にします。カットサービスを利用しますが、カット回数よりも出来上がり寸法を重視して板どりを考えます。店で提示する予定なので寸法値が見やすいように1/10サイズで描き単位をcmとしました。上記を考慮して作成した板どり図は以下のとおりです。

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工具準備

最近木工は行っていなかったので、必要な工具の準備をします。まずは丸穴をあけるための穴びきを確認します。アマゾンで検索すると、ボードソーや挽回鋸などが該当しました。目にとまったものをリストアップしてみました。

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加工時まので準備したいとおもいます。接着時に必要なハタガネを検索してみました。目に止まったものを同様にリストアップしてみました。

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サイズの大きい物は値がはります。最低2本は必要ですが、組立時の効率を考えると何本必要となるでしょうか?こちらも組立時までに準備したいとおもいます。次回はサブウーハー用のチャンネルデバイダの設計を行います。

 

つづく(設計編3)