サブウーハーの製作(設計編4)

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設計編4

電源回路の設計を行い、部品の発注を進めます。

電源回路設計

今回の電源回路は設計にこだわりません。前回製作したHi-ch用DCパワーアンプの電圧増幅段用電源回路をほぼそのまま使用する事にします。但し、電源ランプを兼ねる電源スイッチは、以前製作したチャンネルデバイダとデザインを合わせる為に変更します。

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自照式のモーメンタリ押しボタンスイッチです。LEDの回路は内部に抵抗を内蔵し、12V印加仕様となっています。プラスとマイナス電源のバランスをくずさないように全波整流後のプラスとマイナスからLEDの電源を確保します。電流値を10mA前提で追加接続する電流制限抵抗を決めました。回路は以下のとおりです。

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オペアンプ用回路電源は今まで+/-12Vとしていましたが、今回は15Vとしてみました。Dレンジ上は有利となるはずですが、あまり意味はないとおもいます。

回路レイアウト

図は設計編3で設計した回路図です。この回路をどのように基板レイアウトするか考えます。

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実装する回路バランスは悪いですが、フルレンジ用バッファを1枚の基板に実装し、そのほかをLPF基板に実装することにします。また組立性とメンテナンス性を考慮してメインボリューム出力を一旦LPF基板で受けて、専用の端子台から出力用のXLRコネクタへ配線することにします。

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こうすると端子台の数は増えますが、ボリューム、XLRコネクタ、基板が全て端子台経由で接続されるため、メンテナンス性が向上します。LPF出力部の端子台が増えるため基板への部品実装時にもう一度検討してみたいとおもいます。

部品発注

まずは回路図にはない部品をリストアップします。初めはパネル固定用のXLRコネクタです。メスが2個とオスが4個です。いつものとおりアマゾンで購入します。

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次はボリューム用のツマミです。アルミ製の高級タイプをいつも共立エレショップで購入しています。

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大きい方はメインボリューム用で、小さい方がサブウーハーバランスボリューム用です。見てのとおり部品としてはかなりの高額です。次は基板固定用の六角スペーサーです。今回は10mm長のものを選択しました。

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これもいつものとおり秋月電子で購入します。続いて回路図上の部品を発注するために、部品表を作成します。上記の部品を含めて発注用のリストを作成しました。

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電子部品は秋月電子が総じて安いため、極力秋月電子のラインナップから選択しました。また一部の部品はセット売りとなっていましたが、単価は1個あたりの金額を入れています。端子台の数量は、上記で考えている数量よりも少なくなっていますが、手持ちの在庫を当てにした発注数量としています。抵抗も単価は入れていませんが、手持ちの在庫を使用します。ケースは、チャンネルデバイダで使用したものを選択したいと考えていますが、基板の配置を検討した上で決定します。

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総額はケース抜きで25,824円となりました。オペアンプとツマミのグレードを下げる事でコストを下げる事も可能です。発注の作業は、あまり好きではありません。昔、ネット環境が未発達の時代に、注文完了間際に環境が誤動作、フリーズにより最初からやり直しになった経験がしみついているからかも知れません。今はそのような事はなくなりましたが、代わりにカード決済時に予期しないパスワードの入力を求められて手続きがとまる事があります。トラブルを防ぐためには仕方ないとおもいますが、ネット決済の利便性を損なわない仕組みにして欲しいと思います。今回共立エレショップで決済しようとしたところ、あと数百円で送料無料のメッセージが表示されたので、口車に乗って三端子レギュレータを3個余計に注文してしまいました。次回はケースを選定して加工図を作成したいとおもいます。

 

つづく(設計編5)