サブウーハーの製作(製作編17)

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製作編17

ケース内に基板とトランスを実装したので機内配線を行い、電源基板の通電確認を行います。

XLRパネルコネクタ配線

XLRパネルコネクタの端子は写真の形状となっています。

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コネクタを正しい姿勢でパネルに取り付けると、端子の切り欠きが下を向くため、リアパネルが取り外せる状態で、パネルコネクタ配線を行います。最初に信号入力用コネクタと入力バッファ基板間の配線です。XLRコネクタは、1pinをGND、2pinをHot、3pinをColdラインと接続します。配線用ケーブルは、私の製作の定番ベルデン2芯シールドケーブル1503Aを使用します。最初にリアパネルを外した状態でXLRパネルコネクタ配線を行い、リアパネルを正規位置にセットして、ケーブルをカットして端末処理を行いました。

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同様にR-chの入力配線も行います。入力バッファ基板に違和感があったので、確認したところ、基板の取り付けが間違っていました。幸い入力用端子台と出力用端子台の位置が同じ為、処理済みのL-ch入力配線への影響はありませんでした。基板を正しく取り付け直してR-ch入力配線を行いました。

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次はフルレンジ用の出力配線を行います。入力配線と同様にL-chから行いました。

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上がL-chで下がR-ch入力配線です。続いてサブウーハー用出力配線を行います。

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R-ch側の端子台への配線は、ボリュームが干渉してネジ止めがやりにくいですが問題なくネジ締めできました。これでリアパネルのXLRパネルコネクタ配線は完了です。

電源配線

次は電源配線を行います。トロイダルトランスの電線仕様は以下のとおりです。

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使用しない電線が多くありますが、その処理は後回しにします。最初は電源スイッチ配線を行います。改めて電源の回路図と、電源スイッチの仕様を掲載します。

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一次巻き線の緑(100V)を電源スイッチのスイッチ回路端子に接続します。反対側の端子はカットした電線を使ってACインレットへ配線しました。電源スイッチの端子間のクリアランスが小さいので、熱収縮チューブで保護しました。

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わりといい感じに配線できました。次は未使用電線の端末処理を行います。一次電線は短くカットして、2.5mmの端末キャップを被せてインシュロックで固定しました。2次配線は線径が小さく2mmの端末キャップでも簡単に抜けてしまうため、一旦端末を熱収縮チューブで保護してから2mmの端末キャップを被せてインシュロックで固定しました。

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これで安全上は問題ないとおもいます。続いて残りの一次コイル配線(ACインレットとヒューズホルダ間)を行いました。残るは二次コイルの配線です。2回路ありますが、どちらもコイルの電線も同じ色の被覆の為、テスタで抵抗値を確認して1つのコイルの灰と黄の電線にマーキングをしました。以前の製作で、トランスの電線仕様は位相まで考慮されている事を確認済みなので、2つのコイルの灰と黄の電線を端末処理し、束ねて電源基板のGND端子に接続しました。残りの灰と黄の電線をAC入力端子に接続して電源基板への入力配線は完了です。

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一旦ここで通電確認を行います。定格が少し大きいですが、在庫の関係から2Aのヒューズをセットしました。

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念のため、電源入力波形を確認するために、オシロスコープもセットして電源オンしました。電源入力の位相は問題ありません。

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+/-15V出力は問題ありませんでしたが、LED点灯用のマイナス電源が三端子レギュレータ出力となっていたので修正が必要です。基板単体確認の際に一度修正したポイントですが、修正を間違えていた事になります。やれやれ・・・。次回は電源ランプ点灯回路の修正から行います。

 

つづく(製作編18)