サブウーハーの製作(製作編19)

製作編19

サブウーハー出力用ボリューム配線を行い、全機能の動作確認を行います。

サブウーハ出力ボユーム配線

メインボリュームの配線と同様に進めます。最初はR-chサブウーハー出力配線です。メンテナンス性向上の為、一旦LPF基板で受けてから、リアパネルのXLRパネルコネクタへ配線します。

次はR-chサブウーハボリュームへの入力配線です。接続先はLPF基板出力です。

同様にL-chの配線処理を行います。

配線の最後は、シャーシGND配線です。ラグ端子に電線を接続し、端子固定用のネジに共締めしました。配線先は入力バッファ基板電源のGND端子です。

機内は2芯シールドケーブルでこんな感じになってしまいました。

動作確認

ボリューム配線時に外したフロントパネル固定用のフレームを取り付けて動作確認を行います。発振器の信号をアンバランス-バランス変換ユニットに入力して信号をバランス化して製作したチャンネルデバイダーに入力します。入出力信号をオシロスコープでモニタして正しい動作をしている事を確認します。

最初はフルレンジ出力をモニタします。入力信号レベルは2Vppで、マスターボリュームはMax位置です。

ch1はR-ch Hot入力で、ch2はそのフルレンジ出力です。周波数は30Hzです。ゲインはほぼ1倍となっています。次はサブウーハー出力をモニタします。サブウーハー用バランスボリュームはMax位置です。

LPF基板の通過帯域のゲインは6dBですが、やや減衰域に入っていますが、正しく出力されています。上記の状態のまま、入力信号の周波数を60Hzに上げてみました。

LPFの効果によりch2の出力信号レベルが下がっています。さらに入力信号の周波数を100Hzに上げてみました。

出力信号レベルはさらに下がっています。L-chも同様に確認を行いました。

上2枚は入力信号が10Hzのときで、上がフルレンジ出力、下がサブウーハー出力です。一番下は入力信号を100Hzに上げたときのサブウーハー出力です。どれも設計どおりの波形となっています。最後にサブウーハー出力のHotとColdの信号をモニタしました。

入力信号の周波数は100Hzです。位相反転した信号が確認できました。これで波形確認による動作確認は完了です。次は実際に音を聴いてみます。その前に他の機器にキズを付けてしまわないようにゴム足を貼り付けます。質感は全くありませんが、使い勝手の為と割り切ります。ゴム足は、ケースに付属のもので、両面テープで貼り付けます。

ボトムシャーシの四すみのほぼ同じ位置に貼り付けました。今まで作成済みのケースも同様の対応を行ってきていますが、この両面テープは強力で一度も剥がれた事はありません。

音聴き準備

音聴き準備の為に、サブウーハーの組立を行います。だいぶ前に購入したグラスウールを引っ張り出しました。

これはアマゾンで購入しましたが、物はコイズミ無線から届きました。コイズミ無線に直接発注した方が店の利益に貢献できそうですが、アマゾン発注の手軽さも捨てがたいです。箱をあけると学生時代にスピーカー製作に使用したものと同じ見た目のグラスウールが入っていました。

次回はエンクロージャにグラスウールを納めて、仮組したサブウーハーとともにフルレンジスピーカーの音を聴いてみたいとおもいます。

 

つづく(製作編20)