サブウーハーの製作(製作編23)

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製作編23

ポートを追加した背面板を取り付けた状態で音を聴いてみます。

音聴き準備

前回の記事で、予備の背面板にポート用の穴を開けて、サブウーハーの背面板を交換しました。早速音を聴いてみたいとおもいます。再生環境は、ポート無し状態で最後に音を聴いた状態と同じです。フルレンジスピーカーはFostexのFE103EnでそれをBTL方式DCパワーアンプで駆動します。サブウーハー用のチャンネルデバイダーは、今回製作したものを使います。サブウーハーの駆動はエルサウンドのEPM-30invでBTL方式のモノラルパワーアンプです。

音聴き

ポート無しバージョンでサブウーハーの効果が大きかった楽曲を中心に聴いてみました。ポート無し版と明らかに音が異なりますが、文字で表現する事は難しいです。ポート無し版は、密閉型の為、NS-1000Mの低音のイメージに近いです。ポートを追加する事で床を振るわすというよりも空気を振るわすような印象を受けました。印象的な楽曲は、1982年に日本で初めてCDが発売されましたが、そのタイトルの1つアースウインドアンドファイアーの天空の女神です。

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CD発売の1年前にアナログレコード盤として発売されたタイトルのCDリリースです。当時CDプレーヤー発売時の販促用のデモ音源にも使われていましたが、バスドラの超低音が特徴的にMixされていてCDシステムの低域特性をアピールしていた事を思い出します。再生音は密閉型とは事なり、軽やかに空気を振るわす印象です。次はクラッシックタイトルから幻想交響曲を聴いてみます。

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クラッシック楽曲はフルレンジスピーカーで再生すると定位の良さのメリットよりも、音の厚みの表現のデメリットの方が大きく、フルレンジスピーカーであまり聴いてきませんでした。サブウーハーを加えると、音の厚みの問題が解消されていい感じで聴く事ができました。ポートの有り無しの観点では、音の重圧さでは密閉型の方が勝っているような印象です。次は井筒香奈江のリンデンバアムよりから氷の世界を聴いてみました。

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FE103は女性ボーカルはいい感じで再生します。氷の世界は、ウッドベースとのセッションの為、FE103Enでは荷が重い印象を持っていました。サブウーハーを追加すると、得意な女性ボーカルはそのままで、ウッドベースの再生音に厚みが加わりこれもいい感じで聴く事ができました。ポート有りの音は、ウッドベースの躍動する表現に勝っている印象でした。ポートの有り無しで、音の印象は明確に違っていますが、私の表現が稚拙でもどかしいばかりです。ポート有り無しのどちらにも良さがあり、当面が交換できる状態で運用したいと思います。

今後の対応

今回はフルレンジスピーカーをDCアンプで駆動していましたが、音の響きの観点から真空管アンプに負帰還をかけて駆動してみたいとおもいます。幸いEL34ppパワーアンプは2台あるので、1台を改造して比較試聴してみたいと思います。次回は仕上げの工程として、エンクロージャーの塗装に着手します。

 

つづく(製作編24)