サブウーハーの製作(製作編27)

製作編27

ユニットガードの鳴き対策を行い、最終仕様の音聴きをします。

ユニットガード鳴き対策

チャンネルデバイダーの改造後の音聴きの前に、ユニットガードの鳴き対策を先に行います。ユニットガードは、業務用の焼網を流用しています。

材質は鉄でクロームメッキされています。外形は330x300mmで長方形のフレームの長辺の中央に補強用のフレームが溶接されています。

この溶接されたフレームと網が接着されていないため、振動が加わるとフレームと網が接触しノイズが発生します。サブウーハーを単体で鳴らし、音量を上げたところ、このノイズを確認しました。対策は、フレームと網を接着する事にします。金属用の接着材を調べたところ、いろんな種類がある事がわかりました。総じて瞬間接着剤系は衝撃に弱く、網を指で押した際に剥がれてします恐れがあります。予備知識を仕入れて、近所のスーパービバホームに行ってきました。瞬間接着剤のラインナップは多く揃っていましたが、それ以外は迷う程種類はありませんでした。購入したものは、コニシの「ウルトラ多用途ボンド」です。

透明で耐衝撃性が謳われています。数分で硬化が始まり、1時間で初期硬化、24時間で完全硬化するとの事です。付属のへらで、全てのフレームと網の接触部分にボンドを着けていきました。念のため両サイドに塗布しています。

写真では確認しにくいですが、網とフレームの各接触部に透明な接着材を塗布されています。せっかくスーパービバホームに行ったので、焼網固定用のトラスネジを買い直しました。現状は10mm長のものを使っていますが、ねじのかみ合いが浅いため、15mm品を購入しました。

約1時間放置し、ユニットガードを取り付けてみました。ネジを買い直したおかげでユニットガードはガッチリ固定できました。見た目では接着の有無はわからないレベルです。

ガード鳴き対策効果確認

まずはサブウーハー単体で音を出してみました。前回鳴きを確認した楽曲を再生し、音量を上げていきます。ユニットガードは全く鳴きません。対策は成功です。さらに音量を上げると部屋の備品が共振して鳴き始める始末です。サブウーハーの再生レベルこここまで上げる事はなさそうなので、無視する事にしました。

対策音出し

改めてフルレンジ系を接続して音を聴いてみます。スピーカーはFostexのFE103EnでA級無帰還EL34プッシュプルアンプで駆動します。サブウーハーは、A級BTL_DCパワーアンプで駆動します。この場合のサブウーハーのバランスボリュームの位置は6dBゲインアップしましたが、ほぼMax位置でした。再生中にバランスボリュームを下げていくと、途中で重低音レベルが下がり、その後レベルが上がる現象を確認しました。サブウーハーの接続位相を反転したところ、この現象はなくなりました。この状態でいろんなCDを聴きました。可聴帯域の大部分はフルレンジスピーカーがカバーする事で、音の定位は申し分ありません。サブウーハーが受け持つ重低域との音のつながりも、心配していたほど気になりません。この構成も全スピーカーがアンプとダイレクトに接続される為、スピーカーの駆動状態も良好です。ベースやバスドラの音のアタック音はフルレンジスピーカーから発せられる為、重低音が手前のサブウーハーから出ていても音の定位はフルレンジスピーカー側で作られている印象です。マルチアンプシステムとは違う魅力の音に仕上がったとおもいます。次回からはサブウーハーシステム製作のまとめを行います。

 

つづく(まとめ編1)