サブウーハーの製作(まとめ編1)

まとめ編1

サブウーハーシステム製作のまとめを行います。

製作のねらい

10cmフルレンジスピーカーFostex FE103Enの定位の良さを生かし、メインシステムとして使える様に音の厚みを増すためにサブウーハーを追加します。

ウーハーユニット選定

FE103Enの標準エンクロージャー取り付け時の周波数特性は以下のとおりです。

この特性から、サブウーハーに求められる帯域を100Hz以下としました。ネットで仕様や価格を調べてDayton AudioのLS12-44 30cm口径のサブウーハーユニットを購入しました。

全高98.5mmのLow-Profileサブウーハーで、6層高剛性フラットハニカム構造のファイバーグラスコーンを採用しています。4Ωのボイスコイルを2個内蔵し、それぞれ専用の端子に接続されています。下記が仕様概要です。

購入時の価格は16,595円でしたが、円安が進行中で翌週から約2倍の32,593円に価格アップしました。ネット上の情報ですが、推奨エンクロージャ容量は50L以上との事です。取り付け寸法は以下のとおりです。

エンクロージャー材選定

初めに板材を決めます。単板は合板に比べて価格が高めでかつ反りやすい為、今回は合板を選択しました。合板で入手性の良いものは、ラワン合板とシナ合板があります。今回は見た目からシナ材を選択しました。スーパービバホームの在庫を確認したところ、シナランバーコア合板がリーズナブルな価格で販売されていました。

調べたことろ、シナ合板の中心部分をブロック状の木片に置き換えたもので、木片にはカルファタ材(植林木)を使用する為価格が安く抑えられているとの事でした。21mm厚のサブロク合板で5,918円でした。

エンクロージャ設計

推奨容量50Lを確保するように寸法を決めていきます。横置き前提で、高さをできる限り抑えて、容量を確保できるように奥行き寸法を決めました。当初、バッフル面の見た目を重視して、バッフル板と背面板で全面を覆う設計としましたが、背面板を交換可能とするために、背面板のみ箱の内側に入れる変更をしました。この変更で容量が50Lを切ってしまいました。内寸は以下のとおりです。

内寸:40W x 31.8H x 38.9D = 49.5L

下図はバッフル面を透過させた状態の図面です。

下図は背面の図面で、2個のターミナルボックスを取り付けます。

外観上面透視図(上)と外観側面図(下)は以下のとおりです。

外観上面透視図のバッフル板は見た目どおりですが、側面板と背面板は透視図となります。外観側面図は見た目どおりです。このエンクロージャをサブロク合板に板取りしました。2本分取りたかったですが、無理なのでバッフル板と背面板を2枚づつ板取りしました。

右側の細い板8本は、背面板押さえ4本と側面板と天面下面板接合部の補強材です。

エンクロージャ加工

合板のカットは、スーパービバホームのカットサービスを利用しました。カット代は税込みで770円でした。

次はバッフル板にユニット取り付け用の穴を開けます。穴開けはジグソーを使いましたが、ブレードの取り付け角度確認を忘れてカットして1枚をオシャカにしてしまいました。

ユニットの取り付けは、M5のマシンネジを使用します。この為、バッフル板には鬼目ナットを取り付けました。下穴をφ8で開けて鬼目ナットを六角レンチで取り付けます。

無事にユニットをバッフル板に取り付けられるようになりました。

次回は背面板の加工まとめのつづきを行います。

 

つづく(まとめ編2)