12chアッテネータ2検討(設計編1)

設計編1

検討用にブレッドボードを製作し、前回の記事で整理した課題を1つづつクリアしていきます。

ボリュームの連結

前回の記事で写真を掲載した4連ボリュームの仕様は以下のとおりです。

アルプスのHPには、そのものの仕様は掲載されていないため、カスタム品の在庫処分品と思われます。このボリュームの軸に連結するBカーブのボリュームを選定します。消費電流等を考慮して10KΩ品を選定しました。

どちらも軸の径はφ6です。次にφ6の軸を連結可能なパイプを探してみました。そのものズバリの物は見つけられませんでしたが、使えそうな物としてバイクの補修用に販売されていたアルミスペーサーを見つけました。内径およびパイプの肉厚と高さの組み合わせで各種販売されていたので、手頃な2種をそれぞれ3個づつ購入しました。

モノタロウで購入しましたが、どちらも内径はφ6で高さは30mmです。写真左側が外形18mmで右側が12mmです。さすがに外形18mmは太すぎる為、12mmのものを加工してみます。

事前に2種類のボリュームの軸にかぶせてみました。

軸の固定用にM2のネジを2カ所に切ります。M2ネジの下穴はφ1.6です。果たしてパイプにきれいに穴があけられるでしょうか?万力にスペーサーを固定し、最初にドリルのビットを使い手作業で穴位置にキズをつけていきます。電動ドリルを使った穴あけ時にビットが逃げない程度の深さまで手作業で穴をあけました。ビットを電動ドリルに装着し、上記の穴位置に穴をあけました。

次にその穴にM2タップを使ってネジを切ります。

途中までは楽にネジが切れましたが、途中からきつくなり、タップが折れるほどの力が必要になったため、一旦ゆるめてから切り直したところ無事M2のネジが切れました。

同様に1つのスペーサーにM2ネジ穴を2カ所づつ切っていきます。最後の1カ所にドリルで穴をあけている際にあせって力をいれすぎたか、はたまた万力の固定が緩かったのか、スペーサーがはずれてしまい、ドリルのビットを折ってしまいました。やれやれ。一旦作業を中止し、近所のビバホームへビットを買いにいきました。予備を含めて2本購入しました。作業再開し、最後のネジ穴も無事にあける事ができました。作成したスペーサーを使って、3個づつのボリュームを連結してみました。

なかなかいい感じですが、想定以上にスペースが必要です。ケース内に実装時に苦労しそうです。

ボリューム取り付け板設計

ボリュームを上記の写真のように固定する取り付け板を設計します。構成は2枚の取り付け板にL字金具をつけてそれをベース板金に固定する構造とします。L字金具は事前にビバホームで購入したものを前提に設計します。

初めに4連ボリュームの取り付け板を設計します。スペースを取るので、部品間のクリアランスを小さくする事をこころがけました。

同様に10KΩB仕様のボリュームの取り付け板も設計します。

加工時のポイントは、2枚の取り付け板をベース板金取り付け時に3組のボリュームの軸位置をあわせられるかです。2枚の取り付け板の加工時に工夫をしたいとおもいます。次回はアルミ板を購入して取り付け板2枚の加工を行います。

 

つづく(製作編1)