12chアッテネータ2検討(製作編18)

製作編18

オペアンプの電源配線を行い、ミュートリレーの動作確認を行います。

オペアンプ電源配線

前回Low-ch用のリレー配線を行う際に、オペアンプ側の配線を完了していたと勘違いしていました。リレー動作確認の前にオペアンプの電源配線を行います。配線前の基板部品面は以下のとおりです。

現時点では、ハンダ面に被覆ジャンパを使わずに済んでいます。どこまでいけるかわかりませんが、引き続きチャレンジします。最初にマイナス電源配線を行います。基板脇の端子台から、3つのオペアンプの4ピンへ配線します。すでにGND配線で部品面を使っているので、その配線をぬうように部品面のジャンパを駆使してなんとか配線できました。

続いてプラス電源配線を行います。こちらは、リレーの操作コイル電源配線で部品面が使われていましたが、なんとかオペアンプ電源配線を行う事ができました。さらに端子台から遠い位置にパスコンを取り付けました。0.47uFのフィルムコンデンサです。

これでMid-ch/High-chのリレー操作コイル配線以外は完了です。

Muteリレー動作確認

現状、Low-chのみミュートリレー操作回路配線を行っています。この動作確認で問題ない事を確認後に、残りの2チャンネル分の配線を行います。改めて回路図を掲載します。

電源は、+12Vと+5Vが必要ですが、ユニバーサル電源から供給します。念のための電流制限は、12Vが30mA、5Vは10mAとしました。

写真では見づらいですが、5Vのリレーコントロール信号にプッシュスイッチを付けてオンオフできるようにしています。制御時の波形を確認します。初めにコントロール信号の立ち上がりを確認します。

上がコントロール信号で、下はトランジスタのコレクタ電圧です。コレクタ電圧が0V時にリレー操作コイルに電流が流れてミュートが解除されます。波形は何の問題もありません。次にコントロール信号の立ち下がりを確認します。

トランジスタがオフするタイミングで、操作コイルのサージによりトランジスタのコレクタ電圧が6..6msの期間15Vまで上がっています。保護用に入れたツェナーダイオードの効果で15Vに抑えられています。この間の電流値が気になりますが、僅か6.6ms期間なのでおそらく問題ないでしょう。全体の制御波形は以下のとおりです。

念のため、ミュート回路動作時のオペアンプソケット1ピンと出力用端子台間の抵抗値を確認しました。ミュートオンで回路断、ミュートオフで100Ωと仕様どおりの動作が確認できました。

残りミュート制御回路実装

Mid-ch, High-chのミュート制御回路もLow-chと同様に実装します。Low-ch実装時に残りの配線も考えて実装したので、Low-chの実装をまねるだけです。まずはMid-chの回路を実装しました。

同様にHigh-ch用ミュート制御回路を実装します。

これで全回路配線が終わりました。配線時に相当考えたので、ハンダ面に被覆電線を使用せずに配線を完了させる事ができました。

Low-chと同様にミュート制御回路の動作確認を行います。

上がMid-ch、下がHigh-chですが、どちらも問題ありませんでした。これでミュート制御の動作確認は完了です。次回はオペアンプを装着して、この基板のトータル動作確認を行います。

 

つづく(製作編19)