12chアッテネータ2検討(製作編19)

製作編19

出力バッファ基板にオペアンプを装着し、動作確認を行います。

出力バッファ基板

改めて回路図を掲載します。

現状の基板の実装状態は以下のとおりです。

回路図では明記できていませんが、出力バッファ系の電源とミュートリーレー制御系の電源は、GNDを含めて完全分離しています。2つの電源ともに電源基板のトランスの二次側でシャーシへ落とす予定です。回路図を描いた後で部品調達をするために秋月電子の販売サイトを確認したところ、MUSES01は欠品していました。仕方がないので、チャンネルデバイダのフィルターに使用したMUSES8920に変更しました。在庫はありましたが、販売サイトに「D」マークが付いていて確認したところ製造終了品との事です。日清紡マイクロデバイスのサイトを確認してもMUSESのラインナップから8920は消えていました。残念ですが仕方ありません。出力バッファの回路図は以下のとおり修正しました。

MUSES8920が届きました。

秋月電子にはまだ豊富に在庫があるようですが、時期を見て直近で必要分確保しておきたいとおもいます。

動作確認

オペアンプを装着前に念のため、テスターを使って配線確認を行いました。

入出力、GND、電源配線の確認を行いましたが問題ありませんでした。最初はLow-ch用のオペアンプのみ装着して動作確認を行います。

動作確認は、発振器から正弦波を入力して、オシロスコープで入出力波形を観測します。

初めに1KHz/1Vppの正弦波を入力しました。

波形はLow-ch用Hotの入出力波形で、上が入力、下が出力波形です。問題ありません。続いて周波数を10Hzと1MHzに変えて観測しました。

上の波形は10Hz時で下が1MHz時の応答波形です。どちらも問題ありませんでした。次はミュート制御の確認をします。入力信号は1KHz/1Vppに戻して、短い期間のみミュート解除してみました。

下が出力波形ですが、ミュート解除期間のみ信号が出力されています。これでLow-ch Hot回路系の確認は一通り完了です。次はCold信号系の確認を行います。入力を1KHz/1Vppとして入出力波形を確認しました。

問題ありませんでした。他の確認は問題ないと考えられるので省略します。

Mid-ch系動作確認

一旦電源をオフして、Mid-ch用のオペアンプを装着しました。

動作確認はHot/Coldともに1KHz/1Vpp正弦波の入出力波形の確認のみを行いました。

上がMid-chHot系で下がCold系の入出力波形です。問題ありませんでした。

High-ch系動作確認

High-ch用オペアンプを装着すると本基板の実装完了です。(本記事アイキャッチ写真参照)電源オンしたところ、電源の過電流保護が働きましたが、オペアンプを増やした事で単に消費電流が増えただけでした。保護電流値を上げたところ保護が外れました。入出力波形の掲載は省略しますが、動作確認は問題ありませんでした。これでバッファ基板の動作確認は完了です。次回は今回製作した基板の消費電流の確認と、もう1枚バッファ回路基板の実装を行います。

 

つづく(製作編20)