設計編3
12chATTユニットのシステム設計を行い、表示パネルの選定を行います。
12chATTユニット2システム設計
いままで、12chボリュームAssy製作と動作確認、バッファ基板設計製作および動作確認を行いました。このタイミングで12chATTユニット全体のシステム設計を行っておきます。現状考えている追加機能は以下のとおりです。
・キャラクタ表示
・リモコン機能
どちらもDACユニットの製作で経験がある機能です。
表示パネル選定
DACユニットで採用した表示パネルは、RGBバックライトによる白文字表示可能なLCD表示パネルでした。
このパネルはおよそ1年前にスイッチサイエンスのサイトから購入したものです。ソフト資産が生かせる為、在庫確認をしてみました。残念ながら在庫ゼロで、さらに価格が1年前の購入価格2,844円に対して3.491円と大幅アップしていました。仕方がないので、他を探すことにします。秋月電子の「表示」販売ページを確認したところ手頃なものが見つかりました。「有機ELキャラクタディスプレイモジュール16x2行白色」です。概要は以下のとおりです。
・型式SO1602AWWB-CU-WB-U
・価格 ¥1,580
・電源 2.4~3.6V
・表示色 白色
・表示部 16文字x2行
・I/F I2Cシリアル方式
価格が安い事がなにより良いです。3.3V電源ですが、DACユニットの表示パネルも3.3V電源で、レベル変換モジュールを搭載して対応しました。さっそく注文しました。
リモコン
これはDACユニットのリモコンを流用します。DACユニットのリモコンは現行のATTユニットの減衰ステップの荒さを補完するため、1dBステップで-3dBまでアッテネートする機能を実装しています。今回のアッテネータユニットと組み合わせて使用する際には不要な機能となります。DACユニットでは購入した受信モジュールを使用しなかった為、それを実装します。写真は昨年購入した赤外線リモコンキットです。
アマゾンを検索すると、同様なキットが安価で販売されていますが、ソフト資産を流用する為に上記の方針としました。
マイコン回路図
マイコンの回路図を作成するためにarduino UNOのピン配置図を改めて確認しました。図はarduino フォーラムに掲載されていたピン配置図を転載させていただきました。
各ピンの全ての機能が示されているので、大変便利です。すでに割り当てているピンは以下のとおりです。
1)モーター駆動用PWM出力ポート6本(D3,D5,D6,D9,D10,D11)
2)位置検出用アナログ入力ポート3本(A0~A2)
初めに赤外線リモコン用受信ポートを割付ます。割り込み処理で受信をするため、割り込み用入力ポートを使用します。幸いD2(INT0)が未使用だったので割付けました。次に表示用I2Cシリアルポートです。SCLとSDAを割付けました。最後に余った出力ポートD12にミュート制御出力を割り付けて完了です。上記を回路図に反映しました。
表示用モジュールの電圧は3.3Vなので、I2Cラインにレベル変換回路を入れています。
表示モジュール
注文した表示モジュールが届きました。
本記事のアイキャッチ写真が裏面です。説明書を抜粋します。
OLEDモジュールと記載されていますが、なじみが無い単語だったので調べてみました。「Organic Light Emitting Diode」の略で発光に有機EL方式のLEDを使ったモジュールという事がわかりました。有機EL表示器の表現に比べて、より構造を明確に表現しています。次回はこのOLEDモジュールを実際に点灯させてみたいとおもいます。
つづく(製作編22)