12chアッテネータ2検討(製作編22)

製作編22

初めにマイコン回路図を修正します。その後、レベル変換回路を実装してOLEDパネルを点灯してみます。

マイコン回路図

前回の記事の公開直前に、マイコン回路図に漏れがある事に気づきました。操作キーが抜けています。記事を修正している時間がなかったので、ここでマイコン回路図を修正します。公開した回路図でもリモコンがあるから操作は可能ですが、さすがにリモコンのみとする勇気はありません。ボリュームAssy動作確認時のキー割り当ては以下のとおりです。

Up :D12

Down:D13

D13は、マイコンボード上のLEDが接続されていて、ソフトダウンロード時に点滅します。キーとのコンフリクトにより思わぬトラブルを避けるため、以下のように割り当てを変更しました。合わせてMuteキーも割り当てます。

Up :D7

Dows:D8

Mute:D4

これを反映してマイコン回路図を改版しました。

レベル変換回路実装

arduino UNOは5V電源で、OLEDパネルは3.3V電源の為、両者をI2Cインターフェースで接続するには、レベル変換が必要です。実装は最終仕様を考慮してarduino用シールド基板に実装したかったですが、基板を間違えて購入してしまった為、実験用としてレベル変換専用にユニバーサル基板へ実装する事にしました。秋月電子で購入したレベル変換モジュールの仕様書の抜粋を掲載します。

PCA9306を使用し、プルアップ抵抗も実装されているので組立は基本的に不要です。写真は購入したパッケージです。

中身を取り出すと以下のとおりです。

基板モジュールに添付の4ピンの基板ポストを取り付けると、dip8ピンソケットに装着する事ができます。

次に、取っておいた基板の切れ端しを必要なサイズにカットして、四すみに六角スペーサー取り付け用の穴をあけました。

続いて、大物部品の取り付け位置を決めます。OLEDパネル試験点灯用のみの使用なので、あまりこだわりませんでした。

配線はGNDのみ入出力共通で、残りはソケットそれぞれの側のピンと端子台のピンを接続するだけです。

最後に変換モジュールをdipソケットに装着すれば完成です。

OLEDパネル配線

OLEDパネルの説明書記載の入出力端子情報と配線図を掲載します。

OLEDパネルには、基板ポストも付属していましたが、それは使わずに直接電線を接続する事にします。配線は、電源、GND、ADRS、/CS、SCL、SDAI、SDAOです。/CSとADAOは基板上で接続するので、必要な配線は5本です。

これでOLEDパネルは準備完了です。

OLEDパネル点灯確認

マイコンとレベル変換基板とOLEDパネルを接続します。マイコンから3.3V電源は出力されていますが、OLEDパネルの最大消費電流80mAの供給は厳しいので、OLEDパネルへはユニバーサル電源から3.3Vを供給します。点灯用のソフトは、秋月電子の説明書に記載されていた表示ソフト例をそのまま打ち込みました。単純なタイピングですが、コンパイルエラーが何度も発生し、その都度入力ミスの修正を繰り返しました。コンパイルエラーがなくなった時点で、点灯確認を行います。OLEDパネルへ3.3Vを供給し、arduino UNOへソフトダウンロードします。ダウンロード完了後、自動的にソフトが実行されます。

やった!表示されました。表示されなかったら、何を確認したらいいか内心ドキドキでした。これで表示に関しては一安心です。次回は12chアッテネータの表示に必要なOLEDパネルの機能確認を行います。

 

つづく(製作編23)