12chアッテネータ2検討(設計編7)

設計編7

フロントのアクリルパネル加工図を作成し、前回設計したリアパネルをタカチ電機工業の加工サービスを利用して加工依頼をします。ケースへの実装に備えてモーターボリュームAssyの改造を行います。

アクリルパネル加工図作成準備

フロントパネルの表示用の角穴の加工処理を隠して見た目を良くする為に全面にアクリルパネルを取り付けます。今までに12chアッテネータユニットATT-1とDACユニットDAC-1で採用してそれなりに仕上りました。今回は初めてリモコン機能を内蔵する為、受信機能への影響を確認をしてから作図に入ります。使用するアクリルパネルは、上述の2機種で採用したアクリルサンデーEX530でスモークタイプ全光透過率19%というものです。

前回使用した際の切れ端が残っていないか探しましたが見つからず、リモコン機能への影響確認用に新たに購入しました。確認は包装状態で色味の確認ができるエリアに受信モジュールを貼り付けて、リモコンの動作確認を行います。見栄えは気にせずにテープで貼り付けました。

この状態でアクリルパネル越しにリモコンを操作して動作を確認します。

確認の範囲では、全く影響を感じませんでした。おそらく受信モジュールのチップにAGC機能をもったアンプが搭載されていてうまく機能している為と考えられます。これでこのアクリル板を安心して使用する事ができます。

アクリルパネル加工図

前回作成したフロントパネル加工図を元に作成します。

この加工図の外形寸法を有効寸法に変更し、不要な加工部分を削除します。削除する加工寸法は以下のとおりです。

1)赤外線受信モジュール取り付け加工

2)表示パネル取り付け加工

修正した加工図は以下のとおりです。

だいぶシンプルになりました。

リアパネル加工

前回の記事で説明したとおり、今回はタカチ電機工業の加工サービスを使用します。

おおまかな依頼の流れは以下のとおりです。

1)ケースを選択する

2)加工図面を作成する(手書きも可、推奨はDWG,DXFファイル形式)

3)タカチのWebページから、対象ケースと図面、購入代理店情報を連絡する

4)指定した代理店から見積もりと承認図が送付される

5)金額と承認図を確認し、問題がなければ承認図に押印して返送する

6)支払い案内メールが送信され、メール中のURLにアクセスして支払いをする

7)加工済みのケースが届く

売店経由となるのは、おそらく個人への販売業務を業務内容に入れていない為と思われます。いままで2回利用しましたが、販売店との連携は問題ありませんでした。現状作成済みの加工図面は以下のとおりですが、提出用に見直しをします。

修正した点は、有効寸法の削除のみです。それをAR_CADのエクスポート機能を使ってDXFファイルを作成しました。

念のためpdfファイルも作成し、それをタカチ電機の見積もり依頼用Webページから送信しました。代理店は今回もマルツエレック様を指定しました。加工品入手までの顛末は別の機会に紹介します。

モーターボリュームAssyの改造

前回の記事で台座の木板の変更をするとしていましたが、対応を進めます。まずは近所のスーパービバホームで手頃な板を探します。板厚は9mmで、そりが出ず、木ねじが使用できるものです。価格面ではMDFが良かったですが、その場でネット検索したところ、木ねじの使用に難がある事がわかりあきらめました。見た目は良くないですが、9mmの単純な合板にしました。

これを140x150にカットします。

次にボトムシャーシ固定用の木ねじの下穴をあけておきます。

この板にモーターボリュームAssyを木ねじで取り付けました。取り付けの際に位置検出用ボリューム取り付け板のL字金具の取り付け方向を反転させています。写真上がビフォアーで下がアフターです。

この変更で全高を6mm下げる事ができました。次回はデジタル系電源の実動作確認を行います。

 

つづく(製作編32)