12chアッテネータ2検討(製作編36)

製作編36

ボトムシャーシの加工を行います。

ボトムシャーシ穴開け加工

改めて加工図を掲載します。

上記の加工図はA3用紙を前提に出力していますが、実際に印刷するとプリンタの仕様により図面上下のシャーシ外形線と有効寸法線が印刷されません。参考に用紙とシャーシ寸法を比較します。

A3用紙 :297 x 420

外形寸法:313.5 x 394.5

有効寸法:290 x 369

外形寸法線は仕方がないものの、有効寸法線は用紙寸法内に入っています。用紙ギリギリまで印刷しようと、過去に縁なし印刷機能を使って痛い目にあいました。縁なし印刷機能を使うと印刷結果が等倍から少し縮小され、それに気づかずにあやうく加工をしてしまいそうになった事があります。2つの寸法線の印刷はあきらめて、まずは短辺のみ有効寸法でカットして、組み上げたフレームにボトムシャーシを取り付けたものに加工図を乗せてみました。

長辺の片側をサイドパネルのフランジに合わせると、反対側がサイドパネルのフランジに約10mmオーバーラップしていました。そこで加工図の両側を5mmづつカットしてボトムシャーシへ貼り付けました。貼り付け位置はシャーシの周囲が加工図から均等にはみ出すように合わせました。

次に穴開け位置のセンターに印をつけていきます。従来はポンチを使っていましたが、精度を上げるために、1.8mmのドリルのビットを使って手動で穴のセンターを削りました。初めにφ2mmの穴を開け、ビットをφ2.5に取り替えてarduino UNO取り付け用ホルダ固定穴2カ所の穴径を拡大しました。さらにビットをφ3.2に取り替えて上記以外の穴径をさらに拡大し、最後にトランス固定用の穴をφ4.2に拡大しました。

これで穴開け加工は完了です。

arduino UNO取り付け加工

最初にarduino UNO用ホルダを取り付けてみました。

M2.6ネジ2本で固定しました。arduino UNOはこのホルダへ手動ではめ込む事ができますが、取り付け強度不足です。

ホルダの別の穴にM3のタップを切ってM3のプラネジで基板を固定する事にしました。

タップ加工は心配でしたが、うまくネジが切れました。

2カ所を加工して2点で固定します。

スペーサー取り付け

基板は六角スペーサーで取り付けます。単純にスペーサーを取り付けても基板の穴位置から微妙にずれている為に取り付けできません。3カ所はそのまま挿入できますが、残り1カ所の位置をヤスリで削って調整しました。基板4枚分の調整は地道な作業ですが、なんとか完了しました。

この作業を地道に取り付ける基板ごとに行いました。全ての確認が完了したので保護用のシートを剥がして改めてスタッドを取り付けます。

スタッドの取り付け位置調整をしたにもかかわらず改めて取り付けを行うとうまく基板が取り付けられません。穴位置の調整を行いながら全てのスペーサーを取り付けました。(本記事アイキャッチ写真参照)加工完了と思いましたが、シャーシGNDを取るためのネジ穴を忘れていました。追加で加工しラグ端子を取り付けました。取り付け位置は電源基板脇です。

次回はシャーシに部品を取り付けます。

 

つづく(製作編37)