製作編39
引き続きフロントパネルの加工を行い、完成後に表示パネルの動作確認を行います。
赤外線受信モジュール取り付け
私の製作で、リモコン用赤外線モジュールを本体に内蔵するのは初めてとなります。受信用の窓はφ10とし、固定にはφ3の皿木ネジ2本を使用します。皿ネジ用の加工は表示パネル固定用ネジ加工と同様にφ7.2のドリルのビットで手作業で加工しました。皿木ネジが固定時にアルミパネル面から出っ張らないように加工しましたが、思いの外時間がかかってしまいました。
赤外線モジュールの取り付けは、本体が傾かないように注意して木ネジを打ちましたが、傾きに注意を取られて、木ネジ自体が傾いてしまいました。
おかげで固定時に皿ネジの一部がアルミパネル面から飛び出しています。取り付け状態は以下のとおりです。
本取り付け時に木片を反対向きにして木ネジが垂直になるように基板を取り付け直したいとおもいます。これでアルミパネルへの部品取り付けの確認は完了しました。
アクリルパネル再加工
残りの材料でフロント用アクリルパネルを再加工します。まずはアルミパネル加工図を修正します。修正点は幅を有効寸法から実寸法への変更です。
自宅にA3用のプリンタがない事と、アルミパネル加工時の加工図が残っていた為、新たに印刷せずにアルミパネル用の加工図を流用する事にしました。パネルの上下をそれぞれ2.5mmづつカットするとパネル高さが有効寸法となります。
アクリルパネルの加工は前回と同じなので詳細は省略しますが、まずは外形寸法にカットして、上記で準備した加工図をアクリルパネルに貼り付けます。穴4カ所をφ6のビットで穴あけします。モーメンタリースイッチ用の穴3個はリーマーを使ってφ11まで広げます。写真は1カ所完成した状態です。
ほかの2カ所も同様に穴径を拡大しました。電源スイッチ用の穴はさらにφ15.8まで拡大しました。こんどこそ、アルミパネルを正しく覆う事ができるかドキドキしながら組立ました。
写真のとおり問題なく組立ができました。アクリルパネルの保護紙を剥がして本組立を行います。アクリルパネルを引き剥がす際にバチバチと盛大に静電気が発生しました。アルミパネルに組み付け済みの表示パネルを壊してしまったかもしれません。フロントパネルを完成させて、表示パネルを動作させてみるまで影響はわかりません。
組立の順序は前後しますが、表示パネルにスペーサーを取り付ける際にスペーサーとナットの間にプラワッシャーを挿入しています。
写真は取り忘れてしまいましたが赤外線モジュールの取り付けは皿木ネジが垂直に入るように再加工しています。
表示パネル点灯確認
組立が進んでから表示パネル交換は大変なので、急遽静電気の影響を確認する為にパネルの表示確認を行う事にしました。方法はデジタル系電源のみを動かして、arduino UNOと表示パネルのみで電源を供給し、デモ表示の確認をします。まずはデジタル系のトランスの一次配線をします。前にデジタル系電源の実負荷動作確認をした時と同様にトランス一次巻線にACプラグとヒューズホルダをダイレクトに接続しました。この状態でデジタル系電源出力の確認を行います。電源オンして出力を確認すると+12V出力が出ていません。回路を遡り、半波整流電圧も出ていない事を確認しました。一旦基板を外すとすぐに原因がわかりました。端子台と整流用ダイオードがイモハンダになっていました。
ハンダをやり直して、電源基板を元通り実装しました。
arduino UNOの12V電源配線と表示パネル3.3V電源配線を仮に行い、電源オンしてみました。無事デモ表示確認ができました。
モーターボリュームのイニシャライズが完了しないため、「>>」表示が点滅した状態となります。ひとまず安心しました。次回は配線の続きを行います。
つづく(製作編40)