まとめ3
赤外線リモコンのソフト実装も含めてarduino UNOのソフトとバッファ基板、電源基板のまとめを行います。
赤外線リモコン
使用したリモコンと赤外線受信ユニットは、昨年DAC-1にリモコン機能を追加した際に購入したものです。
赤外線受信ユニットは一般品ですが、リモコンは各キーを押した際に発信されるコードがカスタムとなっています。公開されていた参考ソフトを理解して一部不具合を修正して使用しました。参考ソフトはべた書きでしたが、割り込み処理に対応させて実装しました。
arduinoソフトウェア
今回実装した機能は以下のとおりです。
1)キー入力
2)リモコン入力
3)モーターボーリューム制御
4)ミュート制御
5)表示制御
作成したソフトの基本構造は以下のとおりです。
setup()とloop()はarduino言語に従っています。loop()中のk_statはswitch文で分岐処理を行っています。各処理中のローカルループやdelay文によるwaitを避けるため、wait処理を抜ける条件ループに入る部分でbreak文でswitch分岐処理を抜けて、全体の処理を極力回すようにしています。これによる効果の為か、loop()の先頭で行っているミュート時の減衰量点滅のソフト処理も違和感はありませんでした。
出力バッファー回路
この回路の目的は、減衰量が後段のアンプの入力インピーダンスの影響を受けないようにする事です。合わせてミュート回路も実装しました。12chアッテネーターなので、出力バッファーも12ch必要となります。ATT-1では、出力部のミュート回路を省略したため、12ch分を1枚の基板に実装しましたが、今回はL-ch/R-ch用として2枚の基板に実装しました。回路図と実装基板は以下のとおりです。
リレーは2cタイプを使ってますが、現状の設計は信号ラインにスイッチを直列に入れてます。音質への影響を考えると、ミュート時にスイッチオンする回路構成にすべきだったとおもいました。下記波形は、上から「1KHz入出力波形」「1MHz入出力波形」「リレー制御波形」です。
上記入出力波形は、オペアンプをmuses01に交換前のものですが、特性に差異はないと考えて再測定は行っていません。リレー制御波形の下の波形は操作コイル制御波形です。立ち上がり時にサージが発生していますが、対策用のツェナーダイオードでレベルが押さえられています。
電源回路
本機の電源回路はアナログ系とデジタル系を完全分離しています。アナログ系はバッファアンプ用電源で+/-12Vです。デジタル系は、+12V/+6V/+3.3Vの3系統です。回路図は以下のとおりです。
整流出力電圧を極力抑えて、放熱器を使わない設計としています。下記写真は実装基板です。
次回はケース加工のまとめを行います。
つづく(まとめ4)