まとめ5
バランス3wayマルチシステム用12chアッテネーター製作の総まとめをします。
機内配線
電源一次配線は以下のとおりです。
写真上がリアパネル部で、下がフロントパネル部です。電源基板配線は以下のとおりです。
バッファアンプ用の+/-電源線のみ三つ編みにして使用しています。アナログ用電源とデジタル用電源のGNDは、電源基板内では独立しており、シャーシGNDで接続しています。フロントパネルモーメンタリースイッチ配線は以下のとおりです。
モーターボリュームのモーター配線は以下のとおりです。
配線には平衡ケーブルを使用しています。ポジション検出用ボリューム配線は以下のとおりです。
最後は信号配線です。ベルデンの1503A2芯シールドケーブルを使用しています。
これで配線のまとめは完了です。
表示
ATT-2は2行16桁のOLEDパネルを使って表示を行っています。今回初めて有機EL方式のパネルを使用しましたが、液晶方式に比べて表示がハッキリしていて見やすいです。電源オン直後にオープニング画面を表示して、その後通常画面表示に遷移します。オープニング画面は以下のとおりです。
機種名とソフトバージョンを表示します。通常画面への遷移は以下のとおりです。
写真ではわかり難いですが、表示を左にスクロールアウトさせています。開発途中で撮影したものなので、ソフトバージョンが低くなっています。電源オン直後は、減衰量-34dB設定でミュートオン状態となります。その時の画面は以下のとおりです。
写真ではわかりませんが、ミュートオン状態なので、減衰量表示-34dBが点滅しています。この状態でボリュームを操作すると表示は以下のとおり遷移します。
キー受付後にターゲットの減衰量と「>>」が表示され、調整完了で「>>」表示が消灯します。
パネルキー
フロントパネルには電源スイッチと3つのモーメンタリスイッチがあります。
モーメンタリスイッチの機能は以下のとおりです。
緑:減数量ダウン(音量大)
黒:減衰量アップ(音量小)
赤:ミュート(on/offアルタネート)
リモコンキー
リモコンは以下のとおりです。
他製品の在庫流れ品だとおもいます。この為未使用のキーもあります。使用キーとその機能は以下のとおりです。
VOL+:減衰量1ステップダウン
VOL-:減衰量1ステップアップ
>>|:減衰量2ステップダウン
|<<:減衰量2ステップアップ
▲:ミュートオフ
▼:ミュートオン
0~9:減衰量-10dB~-19dB設定
数字キーを使うと、通常使用減衰量域をほぼカバーしているのでリモコンを使った操作は快適です。
仕様
まとめのまとめ
構想開始が今年の5月頃なので、完成までに約半年かかりました。タイトルが示すとおり完成まで本当にものになるか確信がもてませんでしたが、満足できる状態に仕上がりました。従来のリレー式ATT-1に比べて操作性も格段に向上しました。欲を言えば、キーのマルチ受信機能も欲しいところですが、ソフト処理なので今後の課題としたいとおもいます。この製作により私のNS-1000Mのマルチアンプシステムは以下のとおりとなりました。
長期にわたりおつきあいいただきありがとうございました。
おわり(まとめ5)