1000Mのマルチアンプ駆動(構築編2)

f:id:torusanada98:20190409072104j:plain

構築編2

1000Mをフルマルチアンプ駆動できるように追加改造します。

1000Mの追加改造

現状の1000Mはセミマルチアンプ駆動用に改造された状態です。具体的には、ウーファーは、アンプとダイレクトに接続されていますが、スコーカーとツイーターはアッテネータとネットワークを介してアンプと接続されています。ネットワークは、スピーカーから取り出して、スピーカーの上に置いて改造したスコーカーおよびツイーター用のターミナルと接続しているため、単純に取り外すだけですみます。

f:id:torusanada98:20190409072120j:plain

残るアッテネータは、スピーカー内部でそれぞれのユニットと接続されているため、ユニットを取り外して配線変更が必要です。ユニットの取り外しは何年ぶりでしょうか?ちょっと緊張します。まずはスコーカーを取り外します。スピーカーを倒した方が作業がしやすいですが、重量が約30kgと重く、改造ターミナルを壊してしまう恐れがあるので、そのままの姿勢でトライします。取り外したユニットを置くために、スピーカーを台にしてみました。

f:id:torusanada98:20190409072150j:plain

スピーカーの内部配線は、学生時代にケーブル変更した経緯があり、日立電線のSX-104を使って無理して配線されていました。

f:id:torusanada98:20190409072217j:plain

端子はなんの絶縁もしてなく、見た目は危ない感じでした。配線変更時にチューブを被せて対策をしたいとおもいます。端子のハンダを外しますが、ユニット側に極性表示がないため、外す前に写真を撮るか印を付ける必要があります。現有のコテは15Wと非力で、長時間当てないとハンダが溶けませんでした。ユニットに悪影響を与える恐れがあるので、一旦作業を中断して、急遽40Wのコテを購入しました。次はアッテネータ配線を外します。

f:id:torusanada98:20190409072251j:plain

さらに強引に配線されていました。バッフル近くのハンダ作業はバッフルを汚す恐れがあるので、スピーカーターミナル側を外して、スピーカーからアッテネータを取り外した状態で作業を行う事にします。ツイーターも同様にユニットを取り外し、配線を外しました。

f:id:torusanada98:20190409072322j:plain

バッフルのスピーカー開口から見えている電線がSX-104です。スピーカーを反転させて自作のターミナル板を取り外します。ツイーターとスコーカー用ターミナル電線を外すと、アッテネータが電線ごと取り外せます。

f:id:torusanada98:20190409072353j:plain

今では絶対にやらないような強引な配線がされていました。入力側、出力側の電線をきれいに取り外して、元通りにアッテネータを取り付けました。ツイーター用アッテネータも同様の作業を行いました。次は、ユニットとターミナル間の配線を行います。電線はアマゾンで購入したスピーカーケーブルを使います。ツイーターとスコーカー配線用電線への太さへの拘りはあまりないので、作業性を考慮して無難な太さの電線を選択しました。先にユニット側に電線をハンダ付けして、適当な長さにカットしてユニットを仮り止めします。電線をターミナル側から引っ張り、それぞれのターミナルにハンダ付けしました。

f:id:torusanada98:20190409072425j:plain

ターミナル板を一旦仮止めして動作確認を行います。

スピーカー配線後の動作確認

ユニットを壊してしまったら正規調達はできないため、手間を厭わず慎重に確認を進めます。手順は以下のとおりです。

1)フルレンジスピーカーを用意してスコーカーチャンネルのみ再生を確認します。スピーカーはFE103、アンプはEL34ppをスコーカーチャンネルに接続して正しくスコーカー帯域が再生される事を確認しました。

2)片チャンネルのみ改造した1000Mのスコーカーターミナルにスピーカーケーブルをつなぎ変えます。スコーカーから再生音がでている事を確認しました。

3)スピーカーケーブルを元のとおりFE103に接続し直し、アンプをツイーターチャンネルにつなぎ変えます。正しくツイーター帯域が再生される事を確認しました。

4)片チャンネルのみ改造した1000Mのツイーターターミナルにスピーカーケーブルをつなぎ変えます。ツイーターから再生音がでている事を確認しました。

これで接続が正しくできている事が確認できました。仮止めされたユニットおよびターミナル板を正しく取り付けて配線変更は完了です。もう1本のスピーカーも同様の手順で改造を行いました。これですべての改造が完了しました。次回は学生時代から構想を温め続けた1000Mバランスマルチアンプ駆動システムの音出しをします。

 

つづく(構築編3)

1000Mのマルチアンプ駆動(構築編1)

構築編1

システムを1000Mマルチアンプ駆動できるように組み替えます。

システムの組み替え

現状のシステムは1000Mのセミマルチアンプ駆動状態となっています。これをフルマルチアンプ化します。作業は、アンプの追加&入れ替えと、スピーカーの追加改造です。スピーカーの改造は、スコーカーとツィーターに入っているネットワークとアッテネータの削除です。

アンプ追加と入れ替え

初めにラック側の対応を行います。私のラックは、比較的堅牢なTV台を流用しています。上段TV台のはキャスターを外してTV台2個を積み上げていますが、今までは単純に積み上げていただけでした。この機会に固定をしたいとおもいます。ホームセンターで手頃な金具を購入しました。

f:id:torusanada98:20190403072012j:plain

この金具を使って4角を固定しました。

f:id:torusanada98:20190402072955j:plain

金具のネジ穴は4個ありますが、穴の位置が悪く上段側は1本のみの固定となりました。それでも必要な強度は確保できました。次は不要なユニットを片づけます。現状は一番下段に普段使っていないELSOUNDのBTLモノラルパワーアンプがあり、ハンドメイドの仕切を設置してその上にUSB DACを置いていました。

f:id:torusanada98:20190402073037j:plain

ここにEL34シングルアンプを入れる為に、仕切を取り外してユニットも取り出しました。上段ラック内も同様にハンドメイドの仕切を設置して、下段にCDプレーヤー、上段には使用していないバランスボリュームユニットと、リモコンユニットが置かれています。

f:id:torusanada98:20190402073258j:plain

下段のCDプレーヤーはそのままとして、上段のユニットを取り出し、代わりに先ほど取り出したUSB DACを設置しました。最上段はEL34ppパワーアンプなのでそのままとします。

f:id:torusanada98:20190402073137j:plain

今回のシステムで使用しないユニットは棚に保管しましたが、今後出番があるのでしょうか?

f:id:torusanada98:20190402073335j:plain

アンプの極性確認

今回のマルチアンプ駆動は、オリジナルのネットワーク接続時に合わせてすべて正相接続する予定です。アンプの極性は、製作時に確認を行っているはずですが、結果を残していなかった為に改めて確認をします。EIAJのテストCDを再生してパワーアンプの入出力の波形をオシロで観測します。

f:id:torusanada98:20190402073410j:plain

セミマルチ駆動システムとなっているので、Lowチャンネル用DCパワーアンプ測定には62HzをMid/Highチャンネル用はスルーとなっているので1KHzを使用しました。3つのアンプの確認結果は以下のとおりです。

f:id:torusanada98:20190402073441j:plain

3つのアンプともに問題はありませんでした。真空管アンプは、出力トランスの巻き線により極性が決まるので間違える可能性が高くなりますが、最初は真空管アンプも負帰還をかけていたため、その回路から極性判断した事を思い出しました。DCパワーアンプの出力波形にノイズが乗っていますが、念のためHot/Cold間の出力波形を確認しましたが問題がありませんでした。

ユニット間配線

アッテネータユニットにはリモコンがないため、ラック手前に設置したテーブルにチャンネルデバイダとアッテネータを設置します。

f:id:torusanada98:20190402073519j:plain

ラックに設置したユニットを含めてXLRケーブルで配線しました。1.5m~3.0mまでのケーブルを持っているので、適切な箇所へ接続変更しました。テーブルにおいたチャンネルデバイダとアッテネータユニットの配線はこのとおりです。

f:id:torusanada98:20190402072937j:plain

上段がアッテネータユニットで下段がチャンネルデバイダです。これだけXLRケーブルが集中すると壮観です。次回は最後に残ったスピーカーの改造と接続を行います。

 

つづく(構築編2)

1000Mのマルチアンプ駆動(構想編)

構想編

学生時代からやってみたいと考えていた1000Mのバランスマルチアンプ駆動システムの構築を改めて構想します。

1000Mのバランスマルチアンプ駆動

1000Mは説明するまでもなく、YAMAHAの密閉型3wayスピーカーです。学生時代に塾の講師のバイトをして買ったもので、購入後約35年が経過しています。特徴は堅牢なエンクロージャに30cmウーファーを組み込み、スコーカーとツイーターには真空蒸着ベリリウム振動板が採用されています。ウーファーを含めた各ユニットのエッジはウレタンが使用されていないため35年が経過しても現役として機能しています。

f:id:torusanada98:20190331090922j:plain

ネットワークのクロスオーバー周波数は500Hzと6KHzで、-12dB/octでクロスさせています。特筆なのは、各スピーカーが正相接続されており、クロスオーバーでディップを発生させないために、ネットワークになんらかの工夫がされている可能性があります。

f:id:torusanada98:20190331091007j:plain

このスピーカーですが、2017-05-16「マルチアンプ実験3」の記事で紹介したとおり、マルチアンプ駆動に対応できるように、改造を行っています。具体的には、ネットワークを取り出し、そこに各ユニット用のターミナルを取り付けて、独立して駆動できるようにしています。

f:id:torusanada98:20190331091054j:plain

現状はセミマルチアンプ駆動しているため、ツイーターとスコーカーにアッテネータが入っていますが、フルマルチアンプ駆動の際にはバイパスさせてアンプにダイレクトに接続します。

f:id:torusanada98:20190331090900j:plain

Lowチャンネル用パワーアンプ

f:id:torusanada98:20190331091218j:plain

ウーファー用にはBTL方式のバランスDCパワーアンプ(モノラル)を使用します。(2016-07-11の記事「BTL A級DCパワーアンプ」~を参照)終段用の電源には10,000uFの電解コンデンサを10本使用して安定した電力供給をします。

f:id:torusanada98:20190331091312j:plain

終段は、パラレルコンプリメンタリー方式により、スピーカーの駆動力を高めています。

f:id:torusanada98:20190331091407j:plain

Midチャンネル用パワーアンプ

f:id:torusanada98:20190331091459j:plain

EL34を使ったバランスシングルパワーアンプを使用します。(2016-10-14の記事「バランス入力シングルパワーアンプ」~を参照)EL34ppパワーアンプと条件を揃えて比較試聴をするために、終段はパラレル構成で製作しました。

f:id:torusanada98:20190331091550p:plain

初段は、デュアル3極管12AX7を使った差動回路に定電流ダイオードを組み合わせたハイブリッド構成として、差動アンプを理想的な状態で動作させています。

Highチャンネル用パワーアンプ

f:id:torusanada98:20190331091645j:plain

Highチャンネルは、バランスEL34プッシュプルパワーアンプです。(2016-06-26の記事「真空管アンプの製作」~を参照)見た目は、先に紹介したEL34シングルパワーアンプと変わりませんが、終段がプッシュプル構成となっています。この点以外は、EL34シングルパワーアンプとほぼ同じ仕様です。

f:id:torusanada98:20190331091746p:plain

周波数特性がEL34シングルパワーアンプに比べて良好なので、こちらをHighチャンネル用としました。

f:id:torusanada98:20190331091844p:plain

12チャンネルアッテネータ

f:id:torusanada98:20190331091948j:plain

バランス3wayステレオ信号のボリューム制御は、12チャンネルアッテネータで行います。(2018-06-01記事「チャンネルデバイダーのVR制御」~を参照)アッテネータはリレーをマイコン制御して実現しています。

f:id:torusanada98:20190331092043j:plain

実装スペースに余裕がなかった為、何点か妥協した仕様となっています。例えばミュート用リレー回路は出力段ではなくアッテネータブロックの最後に搭載されていて、電源オンオフ時のノイズ発生を運用によって防ぐ必要があります。とにかく実装に苦労しました。

f:id:torusanada98:20190331092138j:plain

バランス3wayチャンネルデバイダー

f:id:torusanada98:20190331092241j:plain

前回までの製作記事で紹介したものなので説明は省きます。

1000Mマルチアンプ駆動システム

上記で紹介したユニットを使用して1000Mをフルマルチアンプ駆動します。システムのブロック図は以下のとおりです。

f:id:torusanada98:20190331092334p:plain

現状のセミマルチアンプ駆動システムと比較して、信号処理系のアンプの段数が増えてしまいますが、スコーカーとツイーターのアッテネータとネットワークをバイパスしてアンプとダイレクトに接続できるため、間違いなく音は変わると考えます。私の好みの変化をする事を期待して構築を進めます。

 

つづく(構築編1)

チャンネルデバイダ製作2(製作編24)

f:id:torusanada98:20190327074207j:plain

製作編24

フィルター基板の信号配線を行いチャンネルデバイダーを完成させます。

フィルター基板入出力配線

前回行ったXLRコネクタ配線の基板側の接続を行います。作業済みの配線がじゃまにならないように、短い電線から行います。最初はL-chのLow出力配線です。適当な長さでカットされた電線の線長を合わせます。短すぎると作業がしにくくなり、長すぎると取り回しが汚くなります。こんな感じで配線しました。

f:id:torusanada98:20190327073538j:plain

同様の手順でL-chの出力配線を完了しました。

f:id:torusanada98:20190327073606j:plain

パネルコネクタの配置と出力端子台の配置が合っていないため、出力線がクロスしていますが、いまさらなので気にしない事にします。さらに全パネルコネクタ8本分の配線を完了させませした。単純な作業にもかかわらず手間がかかりました。特に基板の信号入力線は長いうえに、端子台挿入の向きと反対側から接続するため、接続がやりにくく、線長を短くすると端子台への挿入が厳しくなり、逆に長くすると電線の取り回しが汚くなるため、線長の決定を慎重に行いました。

f:id:torusanada98:20190327073635j:plain

ボリューム配線

2個の4連ボリュームは、向かって右側をHighチャンネル用、左側をMidチャンネル用としました。4連の並びは、一番手前をR-ch/Hot, その手前をR-ch/Cold、L-ch/Hot, L-ch/Coldの順番としました。初めにR-ch Highの配線です。ボリュームのHot/ColdのGND端子を単線で接続して、ボリュームの出力線から配線します。続いてボリューム入力線の配線をしました。線長は適当な長さにして、基板側の接続も行いました。後の配線がやりにくくならないように、電線の取り回しに注意しました。

f:id:torusanada98:20190327073715j:plain

全8本の電線の配線を行い、配線作業は完了です。

f:id:torusanada98:20190327073748j:plain

端子台のネジしめは注意を払って行います。一旦締めてもしばらく置くと芯線が塑性変形するのか?ねじが緩んでしまいます。増し締めは必須ですが、ドライバのサイズがネジと合わないと、ネジを潰してしまうので注意が必要です。上記理由から端子台ネジしめ用にドライバを準備しています。

f:id:torusanada98:20190330100933j:plain

柄のゴムは滑り止めの為に巻いています。

通電&動作確認

この状態で通電確認を行います。確認項目は供給電源電圧と、フィルタ出力のオフセット電圧です。結果は以下のとおりで問題ありませんでした。

f:id:torusanada98:20190327073824p:plain

続いて動作確認ですが、しばらくどのように行うかを考えた結果、手軽な聴感確認を行う事にしました。方法は普通に音声信号を入力して、各出力を順にヘッドフォンアンプに接続して音を聴いてみました。初めはLow-chです。

f:id:torusanada98:20190327073906j:plain

カットオフが500Hzでウーファーが受け持つ帯域ですが、聴感上の帯域は広く感じました。多くのファンだメンタルを含んでいるので当然でしょうか?今も使用されているかわかりませんが、NHK時報の低い音が440Hz(ラ)なのでこの音は帯域内ですが、高い音は1オクターブ上の880Hzは帯域外となります。本題に戻りますが、確認結果は問題ありませんでした。次はMid-chです。

f:id:torusanada98:20190327073939j:plain

このチャンネルのカットオフは、500Hzと6KHzです。ファンダメンタルを含む約3オクターブ半を受け持ちます。実際に音を聴いてみると、薄っぺらい感じがします。聴感確認上は問題ありませんでした。最後はHigh-chです。

f:id:torusanada98:20190327074015j:plain

最初の印象は音が小さい事でした。今まで、ツイーターのみの音を聴く機会があまりありませんでしたが、こんなものでしょうか?このチャンネルをEL34ppアンプで駆動する予定ですが、8Wも出力はいらないように思えました。聴感確認は全チャンネルともに問題ありませんでした。

仕上げ

電線をフォーミングします。最初は電源系の配線をインシュロックを使って束線しました。

f:id:torusanada98:20190327074050j:plain

信号配線も同様に束線しました。

f:id:torusanada98:20190327074128j:plain

最後にボトムパネルに脚を貼り、トップパネルを被せれば完成です。

f:id:torusanada98:20190327073521j:plain

今年の年初から構想を開始して約3ヶ月間、バランス3wayチャンネルデバイダーの製作におつきあいいただきありがとうございました。次回からは「1000Mのマルチアンプ駆動」として、今回作成したチャンネルデバイダーを使ったマルチアンプ駆動システムの構築をレポートします。

 

おわり(製作編24)

チャンネルデバイダ製作2(製作編23)

製作編23

組立の大詰めとなりましたが、あせらず組立を続行します。

電源SW保護

狭い範囲に電源1次側端子とLED用電源端子があり、見た目上危険な感じがしたので、熱収縮チューブを電源一次端子に被せてみました。

f:id:torusanada98:20190326072029j:plain

正直、熱収縮チューブの絶縁性はあまり期待できませんが、見た目の安心感は上がったとおもいます。

フィルター基板電源配線

組立の残りは、フィルター基板の配線のみですが、初めに電源配線を行います。電源基板から左右独立に+/-12Vを供給します。手前側の基板の配線距離は5cm以上あるので、電源線を編んでみました。

f:id:torusanada98:20190326072152j:plain

オヤイデの通販で購入した電線ですが、被覆が固く編みにくいです。配線するとこんな感じになります。

f:id:torusanada98:20190326072322j:plain

長さを合わせたので、いいかんじで配線できました。続いてリア側基板の電源配線を行います。配線長が5cm程度なので、電線の編み込みは断念しました。配線の結果はこんな感じです。

f:id:torusanada98:20190326072354j:plain

後で気づきましたが、写真のフィルター基板側の接続が間違っています。+/-が逆になっていて、このまま電源を入れていたらフィルター基板1枚を壊してしまうところでした。2枚の基板の配線の電線色の順番が違っている事に気づき、難を逃れました。見た目でわかる仕様の大事さを実感させられました。

XLRパネルコネクタ配線

リアパネルに入力用2個、出力用6個のコネクタを取り付けましたが、そのコネクタ配線を行います。リアパネルをケースに取り付けた状態では、コネクタ端子のカット形状が上下逆になり、ハンダ作業ができません。

f:id:torusanada98:20190326072426j:plain

仕方ないので、リアパネルを外した状態でハンダ付けを行う事にしました。すでに電源一次配線がされているので、自由な配置はできませんが、ケースのトップ位置に置くことで作業性が改善します。

f:id:torusanada98:20190326072458j:plain

作業中の基板の取り回しを考えて、L-ch(短い配線)の入力から作業していきます。尚、パネルのコネクタ配置は、上段をR-ch、下段をL-ch、出力は、入力コネクタ側からLow、Mid、Highとしています。

f:id:torusanada98:20190401072030p:plain

基板は、リア側がL-ch、フロント側がR-chです。前回のアッテネータ製作でパネルコネクタの配線を間違えてしまったので、今回は注意したいとおもいます。1pin=GND, 2pin=Hot, 3pin=Coldです。オスとメスでは、1pinと2pin位置が逆になるので注意が必要です。それではL-chの入力配線から開始します。電線は従来の製作と同様にベルデンの1503Aを使用します。アマゾンで扱われているので入手は容易です。被覆を剥きます。シールドはシースの内側のアルミホイルが行い、内接する電線でGNDに接地されています。シースを剥く際は、アルミホイルもいっしょにカットします。Hot/Cold電線も適当な長さで剥きます。

f:id:torusanada98:20190326072530j:plain

L-ch入力コネクタ配線を行います。パネルコネクタ側の配線のみを行い、基板側は適当な長さでカットしておきます。

f:id:torusanada98:20190326072602j:plain

続いて、L-chの出力配線を行います。入力コネクタ側から、Low, Mid, Highの順に行いました。

f:id:torusanada98:20190326072636j:plain

GND, Hot, Coldの配線は写真のとおりです。

f:id:torusanada98:20190327072105j:plain

シースを長めに剥き、GND電線は短めにカットし、Hot, Cold電線は長めにして必要な端子に接続しました。この手順で8個のXLRコネクタ側の配線が完了しました。

f:id:torusanada98:20190326072713j:plain

リアパネルを所定の位置にセットするとこんな感じになります。

f:id:torusanada98:20190326072059j:plain

次回は信号線の基板側配線とボリューム配線を行います。

 

つづく(製作編24)

チャンネルデバイダ製作2(製作編22)

f:id:torusanada98:20190321075928j:plain

製作編22

組立の大詰めです。スタッドの取り付けから再開します。

ボトムシャーシ組立

前回、ケースの穴開け加工が完了しました。穴開け加工したボトムパネルに基板固定用のスタッドを取り付けます。基板1枚づつ取り付け確認を行います。初めはフロント側のフィルター基板を取り付けます。固定用のスダッド4本を緩めに取り付けてそれに基板をゆるめに固定し、この状態でスタッドを増し締めします。増し締めには小型のモンキーとドライバーを使用しました。

f:id:torusanada98:20190321075953j:plain

この手順を踏むことで、スタッドを基板固定用のねじ穴位置に合わせることができます。2枚目のフィルター基板のスタッドも同様の手順で問題なく取り付け取り付けられました。ここまで固定用の穴の後加工は発生していません。順調なスタートです。次は電源基板固定用のスタッド取り付けです。穴開けの際に、切削油(食器用液体洗剤の原液で代用)が切れてしまい、最後の穴開けの際に材料がねばり、なかなか穴があけられませんでした。案の定、その穴位置は大きくずれていました。

f:id:torusanada98:20190321080025j:plain

写真のとおり、1mm以上ずれています。仕方がないので、やすりを使って追加工を行いました。位置ずれ方向に楕円の穴に加工して、あとはフィルター基板の取り付けと同様の手順でスタッドを取り付けました。合計で12本のスタッドの取り付けが完了しました。

f:id:torusanada98:20190321080053j:plain

念のため、加工したボトムパネルをフレームに被せてフレームと干渉がない事を確認しました。

f:id:torusanada98:20190321080129j:plain

一旦、フレームを取り外して、その状態で基板とトランスを取り付けました。

f:id:torusanada98:20190321080205j:plain

さらにこのボトムパネルとフレームを合体させ、ボトムシャーシを完成させました。

f:id:torusanada98:20190321080238j:plain

いい感じになってきました。ミスの元なので、はやる気持ちを押さえて着実に作業を進める事を心がけます。さらに組立済みの正面パネルとリアパネルを取り付けて基板と干渉しない事を確認しました。

f:id:torusanada98:20190321080311j:plain

ケースサイズに余裕があり、事前確認も行った為、特に問題はありませんでした。ここまできたらいても立っていられずに、つまみを取り付けて、買い直した電源ランプを点灯させてみたくなり、余計な手間をかけてしまいました。電源ランプには、ユニバーサル電源から12Vを供給して点灯させています。

f:id:torusanada98:20190321080345j:plain

なかなかいい感じではないでしょうか?寄り道は早々に切り上げて、組立を続行します。次は電源回路の配線をします。トランスの1次巻き線は100Vと120Vタップがあるため、不要な120Vタップを処理します。適当な長さでカットして、いつものように端末キャップを被せてインシュロックで固定しました。

f:id:torusanada98:20190321080416j:plain

トランス1次側配線、ヒューズ配線、SW配線、トランス2次側配線を行いました。いつもの手順なので効率良く進められます。唯一、電源基板出力として電源ランプの配線をおこないました。電源スイッチの配線は狭い範囲に電源ランプと電源一次配線が集中していて見た目に心配な状況です。後で、なんらか対応したいとおもいます。

f:id:torusanada98:20190324080816j:plain

全体の配線は写真のとおりとなりました。

f:id:torusanada98:20190321080456j:plain

配置に余裕があるため、配線もすっきり見えます。ヒューズをセットして今度は自前で電源ランプを点灯させてみました。

f:id:torusanada98:20190321080751j:plain

自前点灯なので、ランプは電源SWに連動します。現状は電源の負荷が電源ランプのみなので、電源を切った時に電源ランプがゆっくり消灯します。フィルター基板を配線後に再度確認してみたいとおもいます。次回はフィルター基板の配線を行います。

 

つづく(制作編23)

チャンネルデバイダ製作2(製作編21)

製作編21

前回点灯確認を行った電源ランプ用制限抵抗の変更を行い、引き続きケースの加工を行います。

電流制限抵抗変更

前回の確認で、電流制限抵抗1.5KΩを設定しました。現状はLED単体を前提として電流制限抵抗2.7KΩが搭載されているので変更します。

f:id:torusanada98:20190319122423j:plain

配線用のジャンパを取り外し、抵抗を交換しました。

f:id:torusanada98:20190319122453j:plain

注意点としては、仕様変更して電源ランプを単体LEDタイプに切り替えた場合は、忘れずに抵抗値を再変更する必要があります。

f:id:torusanada98:20190319122525j:plain

正面パネルの加工

久しぶりに加工用のテーブルをひっぱり出しました。

f:id:torusanada98:20190319122556j:plain

穴開けの際の逃げ穴がある事と、材料の固定ができる事がメリットです。ARCADで作成した加工図を等倍印刷します。

f:id:torusanada98:20190319123243j:plain

それをパネル外形に沿って切り取り、パネルに貼り付けます。

f:id:torusanada98:20190319123319j:plain

穴は全部で5個です。それぞれのセンターにポンチで印をつけます。

f:id:torusanada98:20190319123351j:plain

加工図を剥がし、印の位置に穴を開けていきます。最初は2mmのドリルで印の位置に正確に穴開けします。続いて3mmのドリルで径を広げます。

f:id:torusanada98:20190319123444j:plain

ドリルのビットをステップドリルに交換してさらに穴径を広げます。ボリュームの軸用の穴は10mmまで広げます。スイッチ用の穴は16mmです。

f:id:torusanada98:20190319123518j:plain

加工部のバリを取り、部品の取り付け確認を行います。最初は電源スイッチを取り付けてみます。写真のとおり問題なく取り付けができました。

f:id:torusanada98:20190319123551j:plain

次はボリュームを取り付けます。回り止めの穴に余裕がないため、そのままでは取り付けができませんでした。リーマーで回り止め用の穴を少しづつ広げて取り付け確認を繰り返し、取り付けできるようになりました。

f:id:torusanada98:20190319123622j:plain

ボリュームの軸が長いので、カットする必要があります。もう1カ所も同様の対応でボリュームの取り付けができました。続いて、ボリュームの軸をカットします。カットには金属用の糸鋸を使います。

f:id:torusanada98:20190319123700j:plain

ボリュームの軸は何でできているのでしょうか?比較的柔らかい材質ですが、それでもカットは大変でした。2個共にカットして取り付け確認を行います。

f:id:torusanada98:20190319123741j:plain

カット寸法は、軸の回りの取り付け用のネジのトップから8mmとしました。つまみを取り付けてみます。

f:id:torusanada98:20190319122402j:plain

まあまあな感じではないでしょうか?

ボトムパネル加工

正面パネル加工時と同様に、加工図をカットしてパネルにかぶせました。この状態でフレームにはめ込み、加工図の穴位置に合わせて基板を置き、正面パネルのボリュームとフィルター基板のクリアランス確認を行いました。

f:id:torusanada98:20190319123824j:plain

写真は正面パネル裏を横から見ている状況です。この結果、フィルター基板を加工図に対して5mm後ろにずらすと、基板に実装された端子台のネジとボリュームが重ならなくなり、配線の作業性が良くなる事がわかりました。手前のフィルター基板のみ固定用のネジ穴のポンチの位置を後ろに5mmずらす事にします。リア側の基板は、基板間のクリアランスが十分あった為、ずらす必要はありません。

f:id:torusanada98:20190319123901j:plain

基板固定用の穴位置にポンチで印をつけます。手前側の基板の固定ネジ穴は、定規で4カ所ともに5mm後ろにずらした位置に印を付けました。残った電源基板用のネジ穴とトランスのネジ穴の位置だしを行います。未実装の基板を適当に配置して、固定用の穴のセンターにマジックで印をつけました。同様にトランスを適当に配置して、固定用の穴のセンターにマジックで印を付けました。印をつけた8カ所にポンチで印をつけて穴開け加工Readyです。穴径は全て3.2mmです。合計16カ所に穴を開けました。

f:id:torusanada98:20190319123952j:plain

これでパネルの穴開け加工は全て完了しました。次回はケースの組立を行います。

 

つづく(制作編22)