チャンネルデバイダーのVR制御(製作編39)

f:id:torusanada98:20181212072549j:plain

製作編39

最後のATT基板3の単体動作確認が終わったので、ATTユニットに組み込みます。

ATT基板3組み込み

現状のATTユニットの内部は以下の写真のとおりです。

f:id:torusanada98:20181212072616j:plain

写真の下段中央右よりのスペースがATT基板3を組み込む位置です。すでに配線がかなり込み入ってきているので、はたしてちゃんと実装できるか不安が過ぎります。基板を正規の位置に装着するためにフロントパネルを外しました。じゃまな配線を基板面より上に持ち上げて、なんとか正規の位置に基板を配置できました。そこで大きな問題が発覚しました。バッファ基板の電源用端子台とATT基板3のアナログ信号出力用端子台が対向して配置されますが、その間のクリアランスがほぼ2芯シールド線の外形寸法レベルしかありません。

f:id:torusanada98:20181212073350j:plain

どちらの基板もフロントパネルとリアパネル実装部品との干渉を回避するために高さを変える事ができずに、段違い実装を採用する事ができませんでした。仕方がないので、この部分の2芯シールド線の端末は特別な加工をしてクリアランス問題を回避する事にしました。写真は、シールド用のドレインワイヤに他の電線から外した被覆を被せて延長し、端子台への接続時に電線の外形のシース部が端子台の上にくるように工夫しました。

f:id:torusanada98:20181212072718j:plain

XLRパネルコネクタ配線

ATT基板2実装の際には、リアパネルを外してXLRパネルコネクタへの配線を行いました。今回は配線が増えた為、リアパネルを外して作業しやすい状態に向きを変えるためには、多くの電線の接続を外す必要があるため断念しました。仕方がないので接続するXLRパネルコネクタをリアパネルから外して電線を接続後に戻す手順で作業を進める事にしました。

f:id:torusanada98:20181212072908j:plain

対象のXLRパネルコネクタは全部で4個です。極性を間違えないようにハンダ付けして、線長は少し長めにカットして反対側の端末処理はXLRパネルコネクタを元に戻してから行います。

f:id:torusanada98:20181212072944j:plain

残りの配線は、5Vと12Vの電源と、制御線及びGNDの計8本です。電源線3本はATT基板2の端子台から供給します。制御線5本は、ATT基板2の制御線デイジーチェーン用端子台と接続します。ATT基板3にもデイジーチェーン接続用の5極の端子台を取り付けましたが、不要でした。将来なんらかの事情で他のATT基板と入れ替える事を考えると必要なので良しとします。これで全ての配線が終わりましたが、配線がかなり込み合っています。

f:id:torusanada98:20181212073016j:plain

正直なところ、ATT基板3の実装は思いの外大変で途中で投げ出したくなりました。それでもギリギリ他の部品と干渉する部分がなかったので、なんとか実装を完了させる事ができました。万が一の故障時の修理を考えると頭が痛いです。一旦、この状態で音聴きによる最終動作確認を行います。

最終動作確認

先日再構築したNS-1000Mのセミマルチアンプ駆動環境に戻します。ATTユニットの接続は、ch1~ch4と今回実装したch9~ch12を使用します。

f:id:torusanada98:20181215093359j:plain

いつものとおり、ATTユニットから電源オンしていきます。デモ表示がスタートして正常に起動しました。ボタンを押して減衰量を切り替えてみますが、3枚の基板に実装されたリレーが同時に動作するため、最初よりも力強い動作音に聞こえます。他の機器の電源をオンしてCDの再生をスタートさせます。問題なく動作しました。

仕上げ

一旦ユニットをシステムから取り外し、トップカバーを開けて配線の結束を行います。結束にはヘマタンタイトのインシュロックを使用しましたが、こんな物も近所のスーパービバホームで手に入りますので便利になったものです。

f:id:torusanada98:20181212073247j:plain

若干すっきりしましたが、そもそも配線が多いのでこんなものでしょうか?最後にケース付属のゴム足を貼りつけて完成です。構想開始が6月で、完成までに約7ヶ月がかかりました。いろいろありましたので、次回はおさらいをかねて今回の製作のまとめを行います。

f:id:torusanada98:20181217134705j:plain

つづく(まとめ編1)

チャンネルデバイダーのVR制御(製作編38)

f:id:torusanada98:20181208122059j:plain

製作編38

ATT基板3の実装を完了させます。

ATT基板実装続き

本題記事が尽きたので、今回はいきなり実装の続きを紹介します。前回、制御用回路のICソケットまわりの配線が完了しました。ICへの接続を確認するために、通電確認を行います。電源端子台から12Vと5Vを供給してICソケットの各端子電圧を確認します。下図は各端子の電圧のまとめた物です(再掲載)。

f:id:torusanada98:20181208122212p:plain

電源はいつものとおり、ユニバーサル電源から供給しますが、念のためユニバーサル電源の過電流防止回路の電流値を12Vと5Vともに100mAに設定しました。

f:id:torusanada98:20181208122430j:plain

HCT139A用ソケットから順番に確認していきます。全ソケットの端子電圧確認が正常終了するかと思った最後のTD62308BP用ソケット電圧確認で、8pinの電圧が異常となっていました。5Vを示すはずがオープンになっています。ハンダ面を目視確認しましたが、正しく配線はされているようです。電源側からテスタで当たったところ、途中の接続がイモハンダとなっていました。見た目には問題あるようには見えませんでした。

f:id:torusanada98:20181208122658j:plain

写真中央の配線がL字部分のハンダ付けです。再度コテを当て直して改修しました。

被覆電線配線

その前に、TD62308BPの各2ch分の入力を接続して、IC2個で8chの入力を4ch分にします。接続は抵抗のリードをコの字にフォーミングして行いました。

f:id:torusanada98:20181208122737j:plain

被覆電線の初めの配線は、トランジスタアレイ出力とリレー操作コイル間の接続です。黄色の被覆電線を使用しました。

f:id:torusanada98:20181208122816j:plain

配線の経過はすっ飛ばして省略していますが、詳細を知りたい方はATT基板2の実装記事を参照してください。残りは、トランジスタアレイの入力配線と、制御信号デイジーチェーン出力用端子台配線です。トランジスタアレイ入力配線は白の、デイジーチェーン配線は緑の被覆線を使用しました。

f:id:torusanada98:20181208122900j:plain

これで最後のATT基板3の配線は完了です。

ATT基板3単体動作確認

単体動作確認の前に、念のため配線確認を行います。方法は、ICを実装せずに12Vと5V電源を供給してICソケットの各端子電圧を確認します。

f:id:torusanada98:20181208122948j:plain

ここでも確認が問題なく完了すると思った4つめのTD62308BPの入力端子の確認で、他の入力端子と違う電圧を観測しました。IC未実装時は、本来はオープンの為、不定の電圧を示しますが、時々5V近い電圧表示になります。テスタのリードの接触圧を変えると表示も変化します。ハンダ面を見たところ、被覆電線の配線に怪しい部分がありました。

f:id:torusanada98:20181208123045j:plain

写真中央やや右寄りの位置にハンダ付けされている白の電線が異常を示したICソケットの端子に接続されています。確認の為に接続を外して見たところ、下の写真の状態が確認できました。

f:id:torusanada98:20181208123122j:plain

同じ失敗を繰り返していますが、より耐熱性の高い被覆電線が捜せません。それまではこのような接続確認は省略できませんね。ようやっとICの実装をします。過去にソケット実装時に足をおもいっきり曲げてしまった苦い経験があるので、慎重に挿入します。単体動作確認は、制御入力端子に所定の電圧(5V)を入力してATT回路の応答を確認します。確認はアナログ入出力端子台間の抵抗値とアナログ出力とGND間の抵抗値です。制御入力は、ユニバーサル電源から直接5Vを供給しました。確認の結果、特に問題はありませんでした。確認結果を念のため整理します。

f:id:torusanada98:20181208123616p:plain

これでATT基板3の動作確認は完了です。次回は最後のATT基板をATTユニットに組み込みます。

 

つづく(製作編39)

チャンネルデバイダーのVR制御(製作編37)

f:id:torusanada98:20181206121738j:plain

製作編37

NS-1000Mを使ったセミマルチアンプ駆動環境の再構築がようやっと完了したので音を聴いてみます。平行してATT基板3の実装も続けます。

NS-1000Mセミマルチアンプ駆動

久しぶりにNS-1000Mの音が聴けます。しばらくの間、ロクハンフルレンジを使っていましたが、正直なところ物足りず、オーディオショウで高価なシステムの音を聴く機会があったので、早く自分のレギュラーシステムの音を聴いてみたいと思っていました。ATTユニットの電源をオンし、次にチャンネルデバイダのボリュームを絞ってから電源オンします。最後にDCパワーアンプ真空管パワーアンプの電源を入れます。チャンネルデバイダのウーハー用ボリュームをMAX、スルーチャンネル用ボリュームはMAXからやや絞った位置にします。CDの再生をスタートさせてATTユニットの減衰量を下げてゆきます。

f:id:torusanada98:20181206042119j:plain

ATTユニットを含めて正常に動作しています。チャンネルデバイダスルーチャンネルのボリュームをMAXにしても対策によって歪みは発生しませんでした。久しぶりにNS-1000Mの音を聴きましたが私には、この音がしっくりきます。インターナショナルオーディオショウでいつかのシステムの音を聴きましたが、その多くのシステムのスピーカーは、バスレフポートをもっていました。音のバランス、低音の明瞭度ともに良好でしたが、低音が作り込まれた印象が拭えませんでした。必ずしも嫌いなわけではありませんが、密閉型のNS-1000Mのウーハーを強力に駆動したときの低音が私には合っているようです。ATTユニットの追加によりシステム内にアンプが1段増えましたが、心配していた程の影響はなさそうです。あえて印象を上げるとすると、Dレンジがやや押さえられた感じがします。

NS-1000Mセミマルチアンプ駆動試聴

■卒業写真/井筒香奈江(LINDENBAUM)

f:id:torusanada98:20181205123022j:plain

ウッドベースとボーカルのシンプルな楽曲です。マルチアンプでダイレクトに駆動された1000Mのウーハーがウッドベースを躍動的に再現します。銅鳴りも誇張なく自然にかつダイナミックに。ややハスキーなボーカルも定位良く再現します。

■断頭台への行進/小林研一郎幻想交響曲

f:id:torusanada98:20181205123240j:plain

ホールの奥行き感、響きが良く表現できています。ハリのあるティンパニィの音、ドスンと体に響くドラムの音、聴き入ってしまいあっというまの演奏でした。

■Take Me The Mardi Gras/Bob James(BJⅡ)

f:id:torusanada98:20181205123420j:plain

低音が自然な感じで鳴ります。1000Mのfoは40Hzですが、もっと低いところまで再生されている印象です。管楽器再生もさえ渡っています。今後フルマルチアンプ駆動環境にしたときに、この音がどのように変わるか今から楽しみです。

ATT基板実装続き

今回は、制御回路用のICソケットの実装から再開です。16pin DIPソケット4個を仮止めします。続いて、電源および制御信号入出力用の端子台を取り付けます。前の基板の実装に従って、最初にGNDラインを敷線します。そのGNDラインと制御信号入力端子台間にプルダウン用抵抗330kΩを取り付けます。次に5Vラインを敷線しす。最後に12Vラインを敷線します。12Vラインは、リレーの操作コイル用端子片側に接続した電源供給ライン2本へジャンパを使って接続するのみです。

f:id:torusanada98:20181205123457j:plain

電源系の回路でパスコン接続が漏れていました。前の基板の実装に従って取り付けようとしたところ、以前の基板は12V電源用のパスコンのもう一方の端子がGNDではなく+5V電源に接続されている事に気づきました。ATT基板3は、このパスコンの実装を正しく変更しています。

f:id:torusanada98:20181205123653j:plain

今回はここまで。次回はATT基板3を完成させます。

 

つづく(製作編38)

チャンネルデバイダーのVR制御(製作編36)

f:id:torusanada98:20181203121901j:plain

製作編36

NS-1000Mを使ったセミマルチアンプ駆動環境の再構築を完了させて音だしを行います。

セミマルチアンプ環境再構築

前回、セミマルチアンプ駆動環境を再構築を開始しましたが、接続用のXLRケーブルが足りなくなり、アマゾンプライムで発注した所で終わっていました。アマゾンプライムの規定どおり、翌日の夕方に注文したXLRケーブルが届きました。さっそく配線を完了させて音だしを行います。

f:id:torusanada98:20181203122417j:plain

発振対策

接続を完了させて、システムの電源を入れます。入れる順番は、ATTユニットが最初で、次にチャンネルデバイダですがボリュームを絞ってから電源を入れます。残りのDCパワーアンプ真空管アンプの電源を入れれば再生スタンバイです。チャンネルデバイダのボリュームをMAXに上げてからCDの再生をスタートさせます。再生がスタートした時点でATTユニットの減衰量を下げていきます。音がでましたが、歪んでいます。この歪みは、チャンネルデバイダのスルーチャンネルのボリュームをMAX位置から少し下げると改善する事がわかりました。再生を止めて、チャンネルデバイダの出力を確認してみました。

f:id:torusanada98:20181203122535j:plain

スルーチャンネルのボリュームをMAXにしたところ、発振を確認しました。

f:id:torusanada98:20181203122810j:plain

周波数は約1.6MHzで、レベルは4.2Vppです。ボリュームを絞ると発振が止まります。この現象は、ATTユニットのバッファアンプの発振と同じであると気づきました。

f:id:torusanada98:20181203122901p:plain

上図はチャンネルデバイダの回路図ですが、スルーチャンネルのボリュームに2kΩを使っています。ボリュームをMAX位置から絞ってゆき、ボリュームの入力と出力間を50Ω以上とすると発振が止まる事がわかりました。この間の抵抗がダンピング抵抗として働き、発振が止まるようです。スルーチャンネルのボリュームをMAXで使う事はないため、運用上は問題なさそうですが、気持ちがわるいのでダンピング抵抗を追加して対策する事にしました。基板を取り外して、スルーチャンネル用の端子台(写真右下)の脇に、ダンピング抵抗として100Ωを追加しました。

f:id:torusanada98:20181203122946j:plain

この改造で、スルーチャンネルボリュームMAX時のレベルが約0.4dB下がりますが、実用上の問題はありません。もう一方のチャンネルも同様に改造して、基板を元通りに戻しました。

f:id:torusanada98:20181203123119j:plain

念のため、ウーハー用のチャンネルの確認を行いましたがこちらは問題ありませんでした。使用しているオペアンプが異なる事と、500Hz以上を減衰させている事に起因すると考えられます。本題から大きく脱線してしまいましたが、これで音だしが再開できます。

ATT基板3実装続き

前回、ミュートを含めた分圧抵抗の実装まで完了しました。今回は倍率抵抗切り替え回路の実装からスタートします。

f:id:torusanada98:20181203123154p:plain

回路は、アナログ信号の入力端子台からアナログ信号ライン間に3kΩと27kΩ抵抗が直列に接続され、リレーで27kΩがショートされる構成です。これら抵抗も半田面に取り付けます。先の基板に従って実装を行いました。

f:id:torusanada98:20181203123235j:plain

写真のとおりトリッキーな取り付けですが、2枚のATT基板の実績から意外と安定しています。ここまで実装が完了した段階で、減衰回路ブロックの動作確認を行います。ユニバーサル電源から12Vをリレーの操作コイルにダイレクトに供給して、それぞれの動作状態で所定の減衰量になっている事を確認します。具体的には、アナログ信号の入出力間と出力-GND間の抵抗値を測定します。

f:id:torusanada98:20181203123504j:plain

全てのリレーを動作させるため、操作コイル用端子にワニグチでつまむ為にリードをハンダ付けしました。

f:id:torusanada98:20181203123557j:plain

分圧抵抗回路の確認は、ミュートを解除する必要があるので、ミュート用リレーと対象の抵抗切り替え用のリレー2個を動作させます。地道に、全12個のリレーを動作させて確認を行いましたが特に問題はありませんでした。今回はここまで。次回は、今度こそセミマルチアンプ環境の音だし確認と、ATT基板の実装の続きを行います。

 

つづく(製作編37)

チャンネルデバイダーのVR制御(製作編35)

f:id:torusanada98:20181130073419j:plain

製作編35

8ch分の実装が完了したので、音だし確認から再開します。

動作確認つづき

前回、ch5~ch8の音だし確認を行いました。動作には問題ありませんでしたが、全般的に音が大きい事に気づきました。いつも聴いているCDの常用減衰量は-11dBくらいでしたが、今回は-16dBとなっていました。倍率抵抗切り替えリレーの動作不良を疑いましたが、減衰量切り替え動作も問題ありませんでした。よくわからないので、確認済みのch1~ch4に接続を切り替えて比較しましたが結果は変わりませんでした。はたと原因に思い当たりました。前回思いつきでパワーアンプ真空管アンプに変更しましたが、変更した2機種のアンプのゲインの差が原因です。変更時は、音の質の変化に気を取られて音量の変化に気づきませんでした。バランスEL34ppアンプは製作後の運用途中で無帰還化したため、ゲインは約22dB「2017-02-13パワーアンプの周波数特性(番外編6)参照」となっています。バランスA級DCパワーアンプのゲインは約19dB「2017-02-17パワーアンプの周波数特性(番外編7)参照」です。その差約3dBが音量の違いの原因でした。

f:id:torusanada98:20181130073547p:plain

上図は、両アンプの周波数特性です。真空管アンプは、NFBあり/なし両方の特性を掲載していますが、当時の比較試聴の結果、現状はNon-NFBで使用しています。これで追加チャンネル分の音だしを含む動作確認が完了したのでシステムをNS-1000Mのセミマルチアンプ環境に戻します。

セミマルチアンプ環境再構築

今回製作したATTユニットを使ってNS-1000Mのセミマルチアンプ環境を再構築します。従来から使用しているチャンネルデバイダ兼ボリュームユニットは、このシステムに合わせて改造する事も考えましたが、短期間の使用となるのでそのまま使用する事としました。短期間の意味は、今回の最終的なターゲットがフルマルチチャンネルシステムの構築ですが、そこで必要となる3Way用のチャンネルデバイダをすぐに作る事を意味しています。本当か~?ATTユニットは、チャンネルデバイダの後段に入れますが、その際のチャンネルデバイダーのウーハー用のボリュームをMAXに、スコーカー、ツィーター用のスルーチャンネルのボリュームでバランスをとります。参考にブロック図を掲載します。

f:id:torusanada98:20181130073656p:plain

アンプとウーハー間、アンプとネットワークおよびスピーカー間を接続します。ATTユニットとアンプ間、ATTユニットとチャンネルデバイダ間と接続していった所、XLRケーブルが足りない・・・。セミマルチアンプ環境で使用していた際に、予備2本持っていましたが、ATTユニットを組み込む為には、追加で4本のXLRケーブルが必要でした。仕方がないのでアマゾンプライムのアカウントを持っているかみさんに頼んで、急遽XLRケーブル2本を発注しました。

ATT基板3組立

ATT基板の組立は、これで3枚目になります。組立は慣れてきていますが、正直飽きてきています。記事も代わり映えしませんが、作業の進捗を考えると記事にせざるを得ません。今回から基板の完成まで本題の記事の後ろに、組立記事を入れさせていただきますのでおつきあい下さい。2枚目の製作から間があいていないので、効率的に作業が進められそうです。それでは製作を開始します。最初の組立に必要な部品を集めます。

f:id:torusanada98:20181130080147j:plain

まずは基板にリレー12個を取り付けます。リレーの操作コイルの片側を12V供給ラインに接続します。アナログのGNDラインをリレーのSWに接続します。ミュート回路のみノーマルオンなので、接続の端子が異なります。

f:id:torusanada98:20181130080309j:plain

続いて、4ch分のアナログ信号ラインを敷線し、そこへ分圧抵抗を接続していきます。一番左は、560Ω4本です。

f:id:torusanada98:20181130080401j:plain

こつを覚えているので、比較的楽に抵抗の接続ができました。同じ要領で、1.1kΩ、1.8kΩ、3kΩの抵抗を取り付けます。全部で16個取り付けますが、最後の方はなんらかの罰ゲームを受けている気分になってきます。

f:id:torusanada98:20181130080537j:plain

次は、ミュート用のジャンパを取り付けます。抵抗のリードをコの字にフォーミングして先ほど取り付けた抵抗と同様にアナログ信号ラインとリレーSW間に取り付けます。これで、ミュートを含めた分圧抵抗の取り付けが完了しました。

f:id:torusanada98:20181130080628j:plain

今回はここまで。次回は、セミマルチアンプ環境による音だしと、ATT基板3の製作の続きを行います。

 

つづく(製作編36)

チャンネルデバイダーのVR制御(製作編34)

f:id:torusanada98:20181125181556j:plain

製作編34

ATT基板1の組み込みを完了させてATTユニット8ch分の動作確認を行います。

ATT基板1組み込み続き

初めにアナログ入力配線を行います。リアパネルのXLRパネルコネクタとATT基板入力端子台間の配線です。リアパネルを裏側にして置き、端子部を正面にして作業します。隣の配線済みのコネクタに合わせて、GND配線、Hot配線(赤)、Cold配線(黒)の順序でハンダします。

f:id:torusanada98:20181125181618j:plain

L/Rの2本分の配線を行いますが、ATT基板入力側の接続はリアパネルを正しい位置にしてから線長を決めるため、長めに切断して接続は後回しとします。次はATT基板出力とバッファアンプ基板の入力配線をします。端子台接続用に被覆を剥いた電線がばらけないように両端をハンダします。隣りあったATT基板はクリアランスがないため、段違い実装をしていますが、低い側の端子台接続の作業性は良いとは言えません。

f:id:torusanada98:20181125181658j:plain

それでもなんとか接続する事ができました。バッファ基板側も似た状況ですが、ATT基板2の配線が制御線の為、電線の取り回しの自由度が高く、比較的楽に接続できました。

f:id:torusanada98:20181125181745j:plain

シールド配線の最後は、バッファアンプ基板出力とリアパネルXLRパネルコネクタ間の配線です。パネルコネクタ側のハンダを行った後、一旦リアパネルを所定の位置に戻して、配線長を決めます。距離が短いため余裕を取りすぎると無理な取り回しになってしまいます。

f:id:torusanada98:20181125181824j:plain

この左右のチャンネル分の配線で終わりとおもいましたが、もう1点接続が残っていました。リアパネルを所定の位置へ戻したので、後回しとしたATT基板1の入力端子台の配線をします。やや配線長に余裕をもたせて接続したままリアパネルが倒せるようにしました。

f:id:torusanada98:20181125181904j:plain

電源配線

ATT基板は、ロジックIC用の5Vとリレー操作コイル用の12V電源を接続します。端子台は3極でGNDは共通としています。ロジック系の電源にあまりこだわりはないので、実装済みのATT基板2の電源端子台から供給します。+12V電源は平行線で普通に接続し、+5Vは、平行線から切り離した赤の被覆線を使用しました。

f:id:torusanada98:20181125181940j:plain

制御線配線

制御線の端子台はデージーチェーン接続用に各基板5極x2個実装しているので工夫なく接続が可能です。平行線2組みとGND配線用に電源配線で切り離した平行線の黒の被覆線を使用しました。後のトラブル防止の観点から、2組みの平行線を被覆の色を変えました。使用した被覆線赤/黒と白/白ですが、白/白平行線は片側電線の両端の被覆を黒く塗り、さらに誤配線を防止しています。

f:id:torusanada98:20181125182017j:plain

これで8ch分の全ての配線が終わりまた。

動作確認

まずは、上記で実装したch5~ch8の動作確認を行います。前回まで音出しの確認を行ったフルレンジ環境へ組み込みます。従って、確認時はch1~ch4はオープンとなっています。初めにATTユニット単体で電源オンします。デモ表示がスタートし、正常に起動しました。念のため、バッファアンプの出力オフセット電圧のみ確認します。4chともに問題ありませんでした。音だしのためにパワーアンプとソース側機器の電源をオンします。パワーアンプは前回紹介した環境のままなので、バランスEL34プッシュプルアンプとなっています。-36dBの減衰量を選択してCDを再生します。問題なく再生がスタートしました。ボタンを押して、減衰量の切り替えやミュート機能の確認を行いましたが問題ありませんでした。あれれ?でも全般的に音が大きい・・・。区切りは良くないですが、紙面割りの都合で今回はここまで。

 

つづく(製作編35)

チャンネルデバイダーのVR制御(製作編33)

f:id:torusanada98:20181114122107j:plain

製作編33

ATT基板2の単体動作確認がおわったので、ATTユニットに組み込んで音を聴いてみます。

ATTユニットへの組み込み

今回実装したATT基板をATTユニットの新たなチャンネル用に組み込む事も考えましたが、確認時の不確定要素を極力減らす為に、ATT基板1を載せ替えて確認を行う事にしました。従って、今回もフルレンジ1発による確認となります。ATT基板1は仮止め状態だったので簡単に外す事ができました。

f:id:torusanada98:20181114122131j:plain

写真左側が今回実装した基板です。部品面からの見た目は違いがありません。ATT基板1の代わりにATT基板2を実装しなおしました。ATT基板1は、クリアランス確認の為にその手前に置いてあります。(未固定未配線)

f:id:torusanada98:20181114122248j:plain

動作確認

まずはATTユニットのみ電源を入れます。デモ表示がスタートし、正常に起動しているようです。念のため、ATT基板の分圧状態を全ステップについてテスタで確認しましたが問題ありませんでした。CDとバランスA級DCパワーアンプの電源オンして音を聴いてみます。ATT基板1実装時と同じ動作をしている事を確認しました。ふと思い立ち、アンプをバランスA級DCパワーアンプからバランスEL34プッシュプルアンプに切り替えてみました。中高域の音の艶は、こちらの方が勝っています。低域は、ふっくらした感じで鳴りますが、今はロクハンフルレンジをNS-1000Mの上に設置している為、音のバランスは悪くはなりませんでした。ロクハンが予想外にいい感じで鳴ったので、久しく聴いていなかったBLACK MARKET(WEATER REPORT)を引っ張り出して、ひとしきり聴き入ってしまいました。

f:id:torusanada98:20181114122330j:plain

バッファ基板改造

ATT基板1を再実装する前に、バッファ基板の改造が必要です。最初のATT基板1実装後の確認で、バッファアンプが発振した為、ch1~ch4の出力にダンピング用抵抗100Ωを追加して対策をしました。あらためてATT基板1を再実装してさらに4ch分を動作させる為に、残りのch5~ch12も同様にダンピング抵抗を追加します。改造用にバッファアンプ基板を取り外しますがこの基板も仮止め状態だったので簡単に取り外しできました。

f:id:torusanada98:20181114122418j:plain

前回の対策で出力用端子台脇に100Ω抵抗が4本のみ実装されています。

f:id:torusanada98:20181114122451j:plain

写真下側が出力用端子台で、その左側と中央付近の端子台脇の抵抗がダンピング抵抗です。同様に全チャンネルに抵抗を実装します。被覆電線の配線先を端子台から、追加した抵抗に変更しました。

f:id:torusanada98:20181114122529j:plain

ダンピング抵抗は、写真のとおり全チャンネルに実装しました。

f:id:torusanada98:20181114122707j:plain

ATT基板1再実装

初めに改造したバッファ基板を元通りに実装しなおします。続いて取り外したATT基板1をスタッドに固定して、配線を行います。配線は、シールド線を使ったアナログラインと、電源および制御ラインです。最初に一番手間のかかるシールド線を使った配線を行います。リアパネルのパネルコネクタへの配線を行う為に、一旦リアパネルを外しました。電源系の配線がされている為、完全に取り外す事はできませんが、パネルコネクタの端子部を正面にして作業ができるように設置できるようになります。2芯シールド線には、ベルデンの1503Aを使用しています。外側の被覆を剥くと、より線のシールドライン(ドレンワイヤ)と2本の被覆電線が出てきます。剥いた外側の被覆の内側にアルミ箔が巻かれていて、シールドライン(ドレンワイヤ)と接触する事で、シールドを実現しています。これはベルデンオリジナルのDuofoilシールド構造で、メーカーによるとシールド率が高いとの事で、配線がし易く作業効率も高まります。

f:id:torusanada98:20181114122740j:plain

次回は、ATT基板1への配線を完了させて音を聴いてみます。

 

つづく(製作編34)