ローノイズ真空管アンプ(製作編21)

製作編21

残りの部品の仮実装確認を進めます。

バイアス基板改造

バイアス基板は初号期の基板を改造して使い回します。オリジナルの基板は以下のとおりです。

オーディオ製作趣味復帰後、まもなくの製作だったため、配線が汚いです。電線の接続は、基板ポストに半田付け仕様となっていますので、再利用前に端子台に置き換えます。2ピンの基板ポストは、両ピンをコテで暖めると容易に外す事ができました。

取り外した部分に2極の端子台を実装します。端子位置は内側を合わせると外側が1ピンずれます。

まずは2個交換しました。

基板がフラックスで汚れていますが、性能には問題ありません。150Ωの大型抵抗が端子台と干渉しましたが、1穴内側にずらして実装しなおして干渉を回避しました。2枚ともに各3個の基板ポストを端子台に交換しました。

L字ラグ実装

最初はGND配電用のL字ラグを改造します。改造前はこんな感じでした。

この状態では配電用の配線がやりにくい上に、L字ラグでシャーシGNDに落とせません。ポリウレタン被覆電線を各端子のハトメ部分に移します。ハンダにパワーが必要なので、40Wのコテに変更しました。改造はわりと容易にできました。

次は電源配電用L字ラグ板を同様に改造しました。

片側をB電源、反対側をC電源の配電用に使います。改造後のL字ラグ板を仮取り付けしたところ、R-ch取り付けで、GND配電用のL字ラグと干渉する事が発覚しました。L-ch側はツライチで実装可能でした。穴位置をずらす事も考えましたが、シャーシに不要な穴が残ってしまうので、小型のL字ラグを代替使用する事にしました。各ラグ端子とシャーシ間距離が近いので、ナットでかさ上げして固定しています。

干渉問題が解決したので、小型L字ラグ板を改造します。

改造したL字ラグ板3枚と、使い回しのカップリングコンデンサ用L字ラグ板を取り付けてみました。

リアランスに余裕はありませんが、問題なく取り付けができました。

出力トランス取り付け

初めにキズ防止用に天板にダンポールを貼り付けます。

もう1台も同様に貼り付け、シャーシに取り付けてみました。

ネジ位置に問題なく、簡単に取り付ける事ができました。

電解コンデンサ取り付け

残りは3個の電解コンデンサ取り付けです。取り付け前に、端子のショート保護用に熱収縮チューブを被せます。

熱収縮チューブは以前に、アマゾンでいろんなサイズのセットを購入したので、このような際に便利です。小型の電解コンデンサーは1サイズ小さい熱収縮チューブを使用しました。

上記の状態で、電解コンデンサー3個をシャーシに取り付けました。

シャーシの内側はこんな状況です。

ひととおり部品を組み付けたので、せっかくなので真空管を装着してみました。

内部配線を一切行っていないので、ヒーターすら点火しません。実はその後、終段管の取り外しに苦労したので、不要な装着は控えるべきと思い知らされました。次回は電源基板を取り付けて、電源通電を開始します。

 

つづく(製作編22)