ローノイズ真空管アンプ(製作編8)

製作編8 電源トランスユニットのアルミシャーシの加工を行います。 アルミシャーシ加工 作成済みのアルミシャーシ加工図を再掲載します。 搭載部品は、電源トランス1個、ヒーター用トランス1個とユニバーサル基板1枚です。今までの加工と同様に、加工図…

ローノイズ真空管アンプ(製作編7)

製作編7 引き続きリアパネルの加工を進めて、リアパネルを完成させます。 異形丸穴開け 次のリアパネル加工は、ヒューズホルダーと航空コネクタの取り付け穴を開けます。 上記の加工図は過去に掲載したものからXLRパネルコネクタの穴径をφ25に変更していま…

ローノイズ真空管アンプ(製作編6)

製作編6 電源トランスユニットのケースの加工を行います。 フロントパネル加工 まずはCADで作成した加工図3枚印刷しました。 印刷後の寸法が気になるのでCADソフトから直接印刷しています。電源トランスユニットのケースは比較的小型なので、3枚ともにA4…

ローノイズ真空管アンプ(製作編5)

製作編5 電源トランスユニットのケースを仮組立して、加工を開始します。 電源トランスユニットケース 電源トランスユニットのケースは、タカチ電機工業のOS149-16-33SSを使用します。過去にOSシリーズを使用した事はありますが、今回のケースは以前使った…

ローノイズ真空管アンプ(製作編4)

製作編4 回路図を見直して部品表を作成し、足りない部品を発注します。 電源回路図見直し 過去に掲載した電源回路図を再掲載します。 この回路図に対して以下の点を見直しました。 ・航空コネクタケーブルクロス対応 ・LED電流制限抵抗変更(在庫使用) ・…

ローノイズ真空管アンプ(製作編3)

製作編3 取っ手用金具を入手したので、寸法測定して加工図を見直します。続いてユニット間接続用ケーブルの製作をします。 加工図見直し 注文をやり直した取っ手用の金具が届きました。 中身はこんな感じです。 本体とナット以外は使用しません。とりあえず…

ローノイズ真空管アンプ(製作編2)

製作編2 取り外した部品寸法を確認し、加工図の修正を行います。その後、ユニット間の接続用ケーブルの発注を行います。 リアパネル加工図修正 取り外したスピーカーターミナルの寸法を確認して加工図に回り止めを追加します。スピーカーターミナルの構造は…

ローノイズ真空管アンプ(製作編1)

製作編1 高額部品を流用する為に、現行のアンプを分解します。 現行アンプ この現行真空管アンプですが、本ブログの最初の製作記事(2016年6月26日~)で取り扱ったものです。 真空管アンプ自体の設計は初めてだったので勉強からスタートしました。その後、…

ローノイズ真空管アンプ(設計編9)

設計編9 アンプユニットのケースを発注し、予定を変更してケーブルの設計を行います。 アンプケース発注 アンプユニットのケースはリードのMK-350を使用します。従来は若松通商と共立エレショップの在庫確認の上、安い方へ発注していましたが、今回は少しで…

ローノイズ真空管アンプ(設計編8)

設計編8 アンプユニットのシャーシ加工図を見た目の観点で見直し、フロントパネルとリアパネルの加工図を作成します。 アンプユニットシャーシ加工図見直し 前回の記事で作成紹介したアンプユニットシャーシ加工図を再掲載します。 図面中の3枚の基板は、…

ローノイズ真空管アンプ(設計編7)

設計編7 電源トランスユニットのフロントパネルの加工図を作成し、大物実装部品の発注をします。 フロントパネル加工図 加工図作成前に、前回の記事で掲載したサブシャーシの固定を反映したパネル図面を再掲載します。 フロントパネルの加工図は、前回の記…

ローノイズ真空管アンプ(設計編6)

設計編6 電源トランスユニットのリアパネル加工図を作成します。 電源トランスユニット概要 少しおさらいをします。電源トランスユニットは下記回路図の点線の左側を納めます。 ケースはタカチ電機のOS149-16-33SSを使用する事としました。電源トランスを納…

ローノイズ真空管アンプ(設計編5)

設計編5 電源トランスユニットのサブシャーシ取り付け方法を確認して加工図の作成を行います。 シャーシ加工図 前回の記事で、電源トランスユニットのケースとしてOS149-16-33とサブシャーシAC20-33の組み合わせとする方針を決めました。 タカチ電機工業に…

ローノイズ真空管アンプ(設計編4)

設計編4 電源トランスユニットのケースを選定するための検討を行います。 電源トランスユニット 改めて今回製作するローノイズ真空管アンプの電源回路を掲載します。 図面上の点線左側が電源トランスユニット実装部分です。大物部品は電源トランス3個とDC1…

ローノイズ真空管アンプ(設計編3)

設計編3 オスの航空コネクタ(パネル用)使って感電リスクを下げる回路検討を行います。 単純な置き換え まずはXLR5極を単純に航空コネクタに置き換えてみます。 5極コネクタの部分は両側がオスで図面上接続できませんが、間に両側がメスコネクタが付いた…

ローノイズ真空管アンプ(設計編2)

設計編2 電源トランスユニットとアンプユニット間のコネクタを含めた接続検討を行います。 過去の対応確認 マルチアンプシステムのウーファー駆動用アンプが電源トランスユニット+アンプユニット構成なので、設計の参考とする為に再確認してみます。このア…

ローノイズ真空管アンプ(設計編1)

設計編1 前回構想した内容に従ってローノイズ真空管アンプの設計を開始します。 アンプ回路確認 前回構想記事で、現行のA級EL34ppパワーアンプの回路を踏襲する方針としましたので、まずは現行アンプの回路を確認します。既存アンプの回路は以下のとおりで…

ローノイズ真空管アンプ(構想編)

構想編 ハムのレベルができる限り小さいローノイズ真空管アンプの構想検討を行います。 真空管アンプローノイズ化について ローノイズ真空管アンプを構想しようと思ったきっかけを説明します。2023-01-10から投稿開始した「オシロFFT活用」で、オシロスコー…

トランジスタアンプ位相補償(改造編4)

改造編4 修理したアンプ基板の調整を行い、改造を完了させます。 基板調整 改めて基板の回路図を掲載します。 まず最初に小さくしまった終段のバイアス電流を調整しました。R15とR16の直列抵抗の両端電圧をマルチメーターでモニタしながら、VR3を回して310m…

トランジスタアンプ位相補償(改造編3)

改造編3 改造中に発覚した終段トランジスタの不具合の修理を行い、改造を完了します。 終段トランジスタ修理 前回の記事で紹介した、終段トランジスタ不具合写真を再掲載します。 写真はPNPトランジスタですが、NPNトランジスタも同様な状態となっていまし…

トランジスタアンプ位相補償(改造編2)

改造編2 ツィーターを駆動している、モノラルBTL方式A級DCパワーアンプを改造します。 改造対象アンプ 今回のアンプは、未改造のトランジスタアンプ最後となります。まずはオリジナルの状態の回路図を掲載します。 アンプの回路構成は、差動2段+ドライバ…

トランジスタアンプ位相補償(改造編1)

改造編1 自作した運用中のトランジスタアンプに出力位相補償回路を追加します。 対象アンプ1 現在マルチアンプシステムのウーファーを駆動しているアンプの出力部分に位相補償回路を追加してみます。運用中の状況ですが、特段発振をしているわけではありま…

2023年末を聴く(番外編49)

番外編49 私の年末年始の恒例の記事のネタです。自作した機器で年末の番組を聴いてみます。 A級バランストランジスタHPアンプ改造 今回は2017-07-11の記事から製作報告を開始したA級バランスHPアンプを使用します。2019-01-01の2018年末を聴く(番外編28)で…

熱電対データロガー製作運用編

運用編 製作した熱電対データロガーを使って温度測定を行ってみます。 測定対象 折角温度測定を行うからには、意味のある温度を測定したいとおもいます。データロガーの製作課程で想定していた測定対象は、先日完成したA級BTLステレオDCパワーアンプの電源温…

熱電対データロガー製作製作編2

製作編2 データロガーのソフトの作成を行います。 ハードウェア確認 ハードウェア確認用のソフトはdemo0として作成します。まずは1チャンネルのみ熱電対アンプモジュールをシールド基板に装着しました。 熱電対も接続しています。demo0はべた書きで作成し、…

熱電対データロガー製作製作編1

製作編1 前回の記事までにまとめた設計情報を元にデータロガーの製作を行います。 熱電対改造 熱電対はK型コネクタ付きのものを購入しました。まずは、正しく動作する事を確認してみます。方法は、現在運用中の熱電対温度計に接続して温度計添付の熱電対と…

熱電対データロガー製作設計編

設計編 設計前に熱電対についてまとめてから回路設計を行います。 熱電対 熱電対は2種類の金属を接触させ、そこで発生する熱起電力を測定して温度センサーとして使用されています。熱電対を使った温度計のブロック図は以下のとおりです。 熱電対の2つの線…

熱電対データロガー製作構想編

構想編 温度計測用のデータロガーの製作検討を行います。 きっかけ スイッチング電源を採用したステレオパワーアンプ製作の中で温度測定用に2ch熱電対温度計を購入しました。 使い勝手は悪くなく、精度も私の用途には十分でした。唯一、データログ保存機能が…

終段スイッチング電源検討(まとめ5)

まとめ5 引き続きまとめを行います。 ボトムシャーシ加工 ボトムシャーシに取り付ける部品は、電源3台、フィルター基板、配電基板、マイコン、リレー/電源ランプ制御基板、DCオフセット検出基板です。配置は迷いましたが、リア側に電源3台をセンター合わ…

終段スイッチング電源検討(まとめ4)

まとめ4 引き続きまとめを行います。 コントローラソフト 前回コントローラの説明をしましたが、ソフトの説明が漏れてしまいましたので簡単にまとめます。arduinoのソースの構成はvoid setup()とvoid loop()からなります。本アンプのソースは、void loop()…