2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

無帰還広帯域真空管アンプ(構想編6)

構想編6 前回の記事で設計したSRPP回路は改善量が今一つだったので、回路変更により改善量アップを検討します。 SRPP回路2 カットオフ周波数は、終段のミラー容量の影響を大きく受けるため、初段と終段のゲインバランスを見直してみます。終段のゲインを下…

無帰還広帯域真空管アンプ(構想編5)

構想編5 前回の記事に引き続き現行アンプの周波数特性のシミュレーションの精度アップについて検討します。 前回のおさらい 現行のHigh-ch用アンプの周波数特性を初段出力と終段入力部の一次フィルタと、出力トランスと負荷抵抗の一次フィルタにモデル化し…

無帰還広帯域真空管アンプ(構想編4)

構想編4 前回確認した各段のゲインの計算結果を使って現行アンプの周波数特性をシミュレーションしてみます。この目的は今回設計する広帯域アンプの周波数特性のシミュレーション方法の妥当性の判断を行う事です。 現行アンプ帯域幅計算 現行アンプの回路図…

無帰還広帯域真空管アンプ(構想編3)

構想編3 回路設計後に周波数特性のシミュレーションが必要な為、現行機を使って周波数特性のシミュレーションを行いその方法の妥当性の確認を行います。 現行High-chアンプ各段ゲイン 改めて回路図を掲載します。 周波数特性のシミュレーションには各段の入…

無帰還広帯域真空管アンプ(構想編2)

構想編2 SRPP回路の特性について考えてみます。 SRPP回路 構想編1で描いたとおり初段の差動アンプをSRPP構成としてアンプの広帯域化を検討してみます。回路は初段の負荷抵抗を真空管回路で置き換えた構成となっています。最初に負荷抵抗を置き換えた真空管…

無帰還広帯域真空管アンプ(構想編1)

構想編1 期待通りの性能を実現する設計できるかわかりませんが、無帰還広帯域真空管アンプの構想をします。 無帰還アンプ アンプを簡単に広帯域化するには、アンプの裸利得を稼ぎ、帰還をかける事で広帯域化できます。私が最初に製作したEL34ppA級パワーア…

ユニットメンテナンス(番外編41)

番外編41 引き続きボリューム付きのBTLアダプタのメンテナンスを行います。 電源交換 電源基板の動作確認が終わったので、ユニットの電源を交換します。使用したユニバーサル基板は異なるものの、取り付け穴の位置が同じで簡単に取り付ける事ができました。…

ユニットメンテナンス(番外編40)

番外編40 前回に続き、製作したユニットのメンテナンスを行います。今回の対象ユニットはボリューム付きのBTLアダプタです。 ボリューム付きBTLアダプタ オーディオ製作再開後、わりと初期に製作したもので、アンバランス信号をバランス変換するユニットです…

ユニットメンテナンス(番外編39)

番外編39 今まで製作したユニットのメンテナンスを行います。 DACユニット 完成したばかりのユニットなので、メンテナンスというよりも後日譚です。完成した翌週末にのんびりCDを聴いていました。1枚目を聴き終わり2枚目の再生を始めた直後にPLLのロックが…