DACユニットの検討(製作編8)

f:id:torusanada98:20200615123213j:plain

製作編8

I/V変換基板組立の残りを行い、前回実装完了した平衡不平衡変換基板の通電と動作確認を行います。

I/V変換基板実装

製作編5で1KΩ抵抗4本の実装を残して終了していました。基板パターンは1/6Wサイズ前提で作られていますが、抵抗の在庫は1/2Wサイズのものしかなかった為、追加発注をかけていました。

f:id:torusanada98:20200615123151j:plain

購入したものは、1/4W品でありながら1/6Wサイズ相当の小型金属皮膜抵抗です。さっそく実装してみました。

f:id:torusanada98:20200615123156j:plain

キットの基板は、実装で余程の事をやらかさない限りおかしな事は起こらないので、通電確認は省略して後でまとめて動作確認を行います。

I/V変換回路

せっかくなのでI/V変換回路を改めて眺めてみました。下記が組立説明書に掲載されている回路図です。

f:id:torusanada98:20200615123227p:plain

1KΩと2200pFで-6dB/Octの一次フィルターが構成されます。カットオフ周波数は約72KHzです。PCM1792Aは8倍オーバーサンプリングのデジタルフィルタが搭載され、フィルタの特性は下記のとおり謳われています。

f:id:torusanada98:20200615123219p:plain

CDの場合fs=44.1KHzなので、デジタルフィルタが有効な4fs周波数は約176KHzとなります。上記の一次フィルターでは4fs周波数で-15dBも減衰できません。はたしてこんな軽いフィルターでいいのか気になります。仮にこの帯域以上の量子化ノイズが出力されても、High-ch用のパワーアンプが無帰還の真空管アンプの為、アンプの能力的にスピーカーまで出力される事はないので、現時点では気にせずにこのまま進める事にします。

平衡不平衡変換基板通電確認

最初にRチャンネルから行います。電源はユニバーサル電源から+/-15Vを供給しました。念のため過電流保護は50mAにセットしています。まずはオペアンプを装着せずに通電して、オペアンプ用ソケットの各端子の電圧を確認しました。念のため回路図(誤記訂正版)を再掲載します。

f:id:torusanada98:20200615123139p:plain

電源端子以外は、GND電位で問題ありませんでした。一旦電源をオフしてオペアンプを装着します。秋月電子のMUSES01には8pinのソケットが添付されています。

f:id:torusanada98:20200615123202j:plain

MUSES01のリードフレームは無酸素銅を採用しているため、端子の強度が弱くオペアンプの抜き差しで端子を曲げてしまう恐れがあります。添付のソケットに挿す事により、以降の抜き差しはソケットの端子が使われるので強度の問題はなくなります。リードフレームに無酸素銅を使用している意味がなくなる気がして、当初は添付のソケットを使用していませんでしたが、一回痛い目を見てから使用する事にしています。

f:id:torusanada98:20200615123208j:plain

電源オンしましたが、出力オフセット電圧も問題なく正しく動作しているようです。続いて動作確認を行います。最初は1Vppの正弦波を入力して周波数特性を確認します。本記事のアイキャッチ写真が測定風景です。1KHzを入力して出力を40%に調整しました。下記が観測写真です。

f:id:torusanada98:20200615123147j:plain

黄色が入力波形で、青が出力波形です。反転入力なので位相が反転しています。この設定で周波数を10Hzから1MHzまで振ってゲインの測定を行いました。次に0dB時を想定して入力電圧を8Vppに上げました。下記が周波数1KHz時の観測波形です。

f:id:torusanada98:20200615123143j:plain

青が出力波形です。出力を40%に絞っているので波形のレベルは3.2Vppとなっています。特に波形の乱れはありません。1Vpp時と同様に周波数特性の測定を行いました。結果は以下のとおりです。

f:id:torusanada98:20200615123223p:plain

出力を40%に絞っているのでゲインは約-8dBです。400KHzくらいまではフラットです。入力1Vppの時は、1MHzで約1dBゲインが上がっています。8Vpp入力時は約600KHzでピークとなりそれ以上の周波数で減衰していました。次回はRチャンネル非反転入力系の動作確認を行います。

 

つづく(製作編9)

DACユニットの検討(製作編7)

f:id:torusanada98:20200609075855j:plain

製作編7

続いて平衡不平衡回路実装をします。

平衡不平衡回路

この基板はキットを使用せずに標準基板を使って自作します。平衡不平衡回路と言っても、+R/-Rから+2Rに、-R/+Rから-2Rに変換するので出力は平衡出力となります。下記は事前に設計した回路図です。

f:id:torusanada98:20200609075911p:plain

プラス入力側の半固定抵抗はオフセット調整用で、出力部の半固定抵抗は出力レベル調整用です。回路実装前に念のため、使用するオペアンプMUSES01の仕様書を改めて眺めてみました。現回路図では負荷を1KΩとしていますが、仕様書上の標準負荷抵抗が2KΩとなっていた事から見直す事にしました。また現回路にはミュート処理が入っていませんが、後で改造対応できるように考慮しておきたいとおもいます。見直した回路図は以下のとおりです。

f:id:torusanada98:20200609075907p:plain

出力は50%以上絞る予定(36%程度)なので半固定抵抗に直列に1KΩを接続して負荷抵抗を2KΩとしました。

平衡不平衡回路実装

まずは主要部品の配置検討を行います。入出力端子台、オペアンプ用ソケット、平滑用電解コンデンサと改造時のミュート用リレーの配置を決めます。

f:id:torusanada98:20200609075758j:plain

ざっとこんなものでしょうか?写真上側から信号が入り、下側の端子台から出力します。両サイドの3極の端子台は電源用です。出力用端子台の間の部品はミュート用のリレーです。正直いまのところはあまり取り付ける気はありません。最初に端子台とオペアンプソケットを仮止めしました。そこへパスコンを取り付けます。

f:id:torusanada98:20200609075804j:plain

この時点で、入力用の端子台は片チャンネル3極では足りない事に気づきました。仮止めした端子台を一旦取り外して、それぞれ5極の端子台に変更しました。

f:id:torusanada98:20200609075809j:plain

次に出力回路を実装します。半固定抵抗は時計回りでレベルが上がるように実装しました。

f:id:torusanada98:20200609075815j:plain

続いてオフセット調整用に半固定抵抗を取り付けました。他の抵抗の実装のじゃまにならないようにオペアンプソケットから5列間を空けて取り付けました。

f:id:torusanada98:20200609075821j:plain

この時点のハンダ面はこんな感じです。

f:id:torusanada98:20200609075827j:plain

別回路のオフセット調整用の半固定を取り付けました。取り付け位置は反対チャンネルのオフセット調整用の半固定が、同様の位置関係で取り付けられるように決めました。

f:id:torusanada98:20200609075832j:plain

片チャンネル分、一とおりの部品の実装が完了しました。反対チャンネルの実装に移りますが、電源端子台の並びに迷いました。写真下側を-15Vとすると端子台正面から見た並びは左右チャンネルで逆になってしまいますが、回路実装時の電源配線は楽になります。結局後々の誤配線を防止するために電源配線は大変ですが、端子台正面から見た並びを合わせる事としました。

f:id:torusanada98:20200609075838j:plain

電源ラインの配線以外は、最初の実装に合わせればいいので部品実装は効率的に進みます。

f:id:torusanada98:20200609075844j:plain

半固定抵抗を実装する基板は思いの他気を使い疲れますが、なんとか1日で実装を完了させる事ができました。

f:id:torusanada98:20200609131119j:plain

完成状態のハンダ面はこんな感じです。

f:id:torusanada98:20200609075849j:plain

被覆ジャンパが2本で済みました。まあまあの実装結果だとおもいます。早々に実装完了基板をブレッドボードに装着してみました。

f:id:torusanada98:20200609075901j:plain

ますますいい感じになってきました。次回は実装完了した平衡不平衡変換基板の通電確認と最後に残ったパルストランスの基板実装を行います。

 

つづく(製作編8)

DACユニットの検討(製作編6)

f:id:torusanada98:20200609072229j:plain

製作編6

DAIレシーバー基板とI/V変換基板の実装を進めます。

デジットキットDAIレシーバー基板

この基板はS/PDIF信号をDACの入力仕様に変換する為のものです。電源基板とは違い、プラモデル感覚で実装ができるので気が楽です。キットの内容は組立説明書、実装用部品とプリント基板です。

f:id:torusanada98:20200609072305j:plain

プリント基板にはフラットパッケージICが2個と発振モジュールが最初から実装されています。最初にSJ1の2と3をハンダショートします。これにより基板に搭載された高精度発振モジュールの出力信号がレシーバICに入力されます。基板未実装の水晶発振子を選択可能とするための仕様です。

f:id:torusanada98:20200609072311j:plain

抵抗を実装します。1/4W金属皮膜抵抗で、普段使っているものよりも1サイズ小さいです。

f:id:torusanada98:20200609072317j:plain

次にセラミックコンデンサを実装します。これも普段使っているものよりも小さいタイプです。

f:id:torusanada98:20200609072137j:plain

続いてピンヘッダを実装します。全部で18個あり、地味に大変です。加熱しすぎるとピンヘッダの樹脂が溶けてしまいます。ちゃんと挿し込まないとピンヘッダが傾いてしまい、格好が悪くなってしまいます。

f:id:torusanada98:20200609072143j:plain

次は電解コンデンサを実装します。極性に注意して取り付けました。

f:id:torusanada98:20200609072148j:plain

最後にGND用のテストポイントピンを実装して完了です。

f:id:torusanada98:20200609072915j:plain

早速ブレッドボードに装着してみました。

f:id:torusanada98:20200609072154j:plain

キットの実装は疲れる割に完成時の達成感が少ないです。そんなものでしょうか?

I/V変換基板実装

これはデジットキットOPAMP B基板を改造してつくります。改造といってもメーカー推奨の手順に従うだけです。オリジナルのOPAMP B基板キットは平衡入力、平衡出力のゲイン1倍の反転出力基板です。キットの内容は組立説明書、実装用部品、プリント基板です。このキットのプリント基板には部品は実装されていません。

f:id:torusanada98:20200609072159j:plain

このキットをI/V変換基板として組み立てる場合は、デジタルオーディオ実験基板 応用篇の説明書に記載されている部品変更に関する情報を参照します。

f:id:torusanada98:20200609072300p:plain

この説明では未実装のパターンにフィルムコンデンサの実装と抵抗値の変更が指示されています。キットの中にも簡単な説明書が同梱されていました。

f:id:torusanada98:20200609072235j:plain

こちらの説明書では変更部品の1部の値が異なっていて、+/-12V電源使用時にもクリップしないように変換倍率をやや下げた抵抗値を推奨しているようです。電源電圧+/-15Vとしている為、応用編の部品表に従って実装を進めます。事前に2200pFのフィルムコンデンサの手配を行いました。秋月電子の通販ページを確認したところ、メタライズドポリエステルフィルムコンデンサ2200pFがラインナップされていたので、使ってみる事にしました。

f:id:torusanada98:20200609072257p:plain

いい事がいろいろと書かれている割に1個15円と安く、どれほどの物か気になります。それでは早速実装を開始します。最初は10KΩの抵抗値をジャンパに変更します。部品のリードで代用しました。

f:id:torusanada98:20200609072206j:plain

次は10KΩの抵抗を1KΩに変更して実装します。在庫品は1/2W品でオリジナルの1/4W品よりも大きく、プリントパターンに実装できませんでした。

f:id:torusanada98:20200609072240j:plain

追加で購入をかけざる得ません。抵抗の実装はスキップして次へ進めます。次はセラミックコンデンサを実装します。

f:id:torusanada98:20200609072212j:plain

続いて先ほど紹介したフィルムコンデンサを実装しました。

f:id:torusanada98:20200609073305j:plain

通常のフィルムコンと比べて見栄えは格段にいいです。次はオペアンプ用のソケットを実装します。傾かないように注意して実装しました。

f:id:torusanada98:20200609072218j:plain

最後に電解コンデンサとピンヘッダを実装したら完成です。

f:id:torusanada98:20200609072252j:plain

オペアンプも付属していますが、後で取り付ける事にします。

f:id:torusanada98:20200609072224j:plain

今回はキットの組立だけだったのであっさりと終わりました。次回は平衡不平衡変換基板の実装を行います。

 

つづく(製作編7)

DACユニットの検討(製作編5)

f:id:torusanada98:20200604072542j:plain

製作編5

前回記事で発覚したマイコン基板用電源8V系の配線ミスの修正から再開します。

V系電源配線ミス

本題に入る前に改めて電源回路図を掲載します。

f:id:torusanada98:20200604072548p:plain

前回8V系電源の通電で発覚したミスは、三端子レギュレータ配線ミスです。INは正しく接続されてましたが、OUTとGNDを反対に接続していました。ミスした状態を理解するために回路図を眺めると、三端子レギュレータのGND端子が放電用の1KΩを介してGNDに接続され、なおかつ出力がGNDにショートした状態だった事がわかりました。幸い、電源供給用のユニバーサル電源の出力制限電流値を最大時も100mAまでしか上げなかった為、絶対定格内で三端子レギュレータの出力がショートした状態だった事がわかりました。三端子レギュレータにはダメージがないと判断できますが、出力部の電解コンデンサには僅かながら逆電圧がかかった為、交換する事としました。幸い配線への影響は大きくなく、あまり時間がかからずに修正できました。

f:id:torusanada98:20200604072537j:plain

写真の右側のラインが8V系電源で、三端子レギュレータのGND接続を左の端子から真ん中の端子に入れ替えて対応しました。これに伴い、出力用の2極の端子台の8VとGNDが入れ替わりました。

再通電確認

改めて入力用端子台にDC12.6Vを接続して通電確認を行いました。修正の結果問題なく動作している事が確認できました。5V/3.3V系の通電確認もやり直しました。各系統の出力電圧は以下のとおりです。

f:id:torusanada98:20200604072552p:plain

念のため、電源ランプの点灯確認も行いました。電源スイッチのLED用端子配線を行い、電源基板のランプ用端子台に接続して電源オンしました。

f:id:torusanada98:20200604072613j:plain

問題なく点灯する事が確認できました。余計なおまけがついてしまい、予定よりも時間がかかってしまいましたが、これで電源基板の製作は完了です。完成した電源基板をブレッドボードに装着してみました。

f:id:torusanada98:20200604072557j:plain

だんだんいい感じになってきました。

アナログ用電源端子台表示

先に出力電圧を+/-12Vから+/-15Vに変更した電源基板の出力端子台の表示が気になっていました。別件でアマゾンを検索している時に思いつき、マジック消しで検索したところ、いくつか商品がヒットしました。そに中から手軽な物を注文してみました。

f:id:torusanada98:20200606091834j:plain

早速、+12V/G/-12Vと手書きされた端子台の+12と-12Vを消してみる事にしました。ペン先を本体内部に引っ込めるように押すと消去用の溶剤が出てきます。しばらくペン先で擦ると記載がやや薄くなってきました。

f:id:torusanada98:20200606091841j:plain

ある程度薄くなるとそれ以上はいくら擦っても変化がありません。樹脂に影響を出さずに消すには、この程度が限界なのでしょうか?薄くなった上から+15V/-15Vと書き直してみました。

f:id:torusanada98:20200606091846j:plain

まあ、こんなものでしょうか?

ブレッドボード足

紹介が漏れてしまいましたがブレッドボードの4角にゴム足を取り付けています。

f:id:torusanada98:20200604072602j:plain

f:id:torusanada98:20200604072608j:plain

ブレッドボードの材質はアルミt=1.0の為強度がなく、特にトロイダルトランス2個の重さで撓んでいました。ブレッドボード中心部を支える事で改善させる事ができますが、この為に4個セットのゴム足を買うのを躊躇していました。なにか簡単に流用できる物がないかあたりを見回したところ、ペットボトルのキャップが目にとまり、使ってみる事にしました。高さをゴム足に合わせてカットして取り付けてみました。

f:id:torusanada98:20200606091829j:plain

見栄えは良くありませんが、ないよりましです。どのみちブレッドボードは検討用限定なので、これで進める事にします。次回はデジットキット基板の部品実装を進めます。

 

つづく(製作編6)

DACユニットの検討(製作編4)

f:id:torusanada98:20200602072712j:plain

製作編4

デジアナ用電源基板の実装を進めます。

部品の配置検討

久しぶりのイチからの基板実装で、部品の配置検討からスタートです。ヒートシンク3個と三端子レギュレータ5個を搭載するため、部品配置に余裕はないとおもいます。基本は基板の長辺にそって5個の三端子レギュレータを並べます。長辺端には、出力用の端子台を配置し、その端子台手前に三端子レギュレータに取り付けるヒートシンクを並べてみました。

f:id:torusanada98:20200602072730j:plain

ヒートシンクを含めて5個の三端子レギュレータを基板の長辺に沿って並べられました。次は、反対側の長辺に入力の端子台と整流用の電解コンデンサを置いててみました。

f:id:torusanada98:20200602072736j:plain

これで大物部品の配置が決まりました。

部品実装開始

ヒートシンクが所定の位置に固定できるように、基板の穴をφ1.5のドリルの刃で広げます。続いて入力側の大物部品を取り付けます。平滑用の電解コンデンサのリードが電源配線のキーとなるので考えながらの実装です。

f:id:torusanada98:20200602072741j:plain

最初にマイコン基板用の8V電源回路を実装します。写真ではわかりずらいですが、ヒートシンクのセンターとそれに取り付ける三端子レギュレータの端子センター位置が構造上0.5穴ずれてしまいましたが気にしない事にしました。

f:id:torusanada98:20200602072607j:plain

f:id:torusanada98:20200602073606j:plain

わりとシンプルな配線で実装できました。部品面はこんな感じです。

f:id:torusanada98:20200602072613j:plain

8V電源用の全波整流出力から電源ランプ用の電源を取り出します。基板脇に2極の端子台を取り付けました。

f:id:torusanada98:20200602072625j:plain

続いて5V用の三端子レギュレータを取り付けます。レギュレータの端子の取り付けが8V用レギュレータの取り付けと同一のラインとなるようにヒートシンクの位置を決めました。

f:id:torusanada98:20200602072619j:plain

続いてもう1つの5V用三端子レギュレータを取り付けます。2つの三端子レギュレータ間に3.3V用のレギュレータを後で実装します。

f:id:torusanada98:20200602072643j:plain

この状態で、三端子レギュレータの入力側の配線を先に行いました。

f:id:torusanada98:20200602072638j:plain

続いて出力側の部品実装と配線を行います。最初に電解コンデンサを取り付けました。

f:id:torusanada98:20200602072643j:plain

次に0.47uFのフィルムコンデンサと出力放電用の1KΩの抵抗を取り付けたら出力部回路は完成です。

f:id:torusanada98:20200602072649j:plain

続いて5V用三端子レギュレータの隣に3.3V用の三端子レギュレータを実装します。入力は5V電源から取るので入力側の実装部品はありません。出力側は5V電源と同様にコンデンサを実装します。

f:id:torusanada98:20200602072655j:plain

レギュレータの前に実装されている抵抗が、出力放電用の1KΩの抵抗です。もう1つの3.3V電源回路も同様に実装しました。

f:id:torusanada98:20200602072700j:plain

出力は3極の端子台を使って5V/GND/3.3V出力を1つにまとめています。ハンダ面はこんな感じになりました。

f:id:torusanada98:20200602072706j:plain

比較的すっきり配線できたとおもいます。

通電確認

アナログ用電源と同様に通電確認を行います。電源はユニバーサル電源からDC12.6Vを供給しました。

f:id:torusanada98:20200602072719j:plain

念のため、ユニバーサル電源の電流制限を40mAにセットしました。最初に8V電源の確認です。電源オンすると電流制限が働きユニバーサル電源の出力が約3Vまでドロップしました。配線を確認しましたが、おかしなところはありません。試しに電流制限値を100mAまであげてみましたが、状況に変化はありませんでした。単純な回路なのにと思いつつ、検討は後に回して先に5V/3.3V電源の確認を行います。こちらは何の問題もなく動作確認ができました。改めて、8V電源の確認を行います。状況は一行にかわらず、単純な回路の為、確認ポイントもほぼありません。途方にくれつつ三端子レギュレータの仕様書を眺めてみたところ、仕様書の罠にはまってしまった事に気づきました。下記が仕様書の抜粋です。

f:id:torusanada98:20200602072726p:plain

端子は1, 2, 3の順番でIn, Out, GNDとなっていますが、実際のピン配置は1, 3, 2となっていました。見落とした私も悪いですが、これはないでしょと思わずつぶやいてしまいました。やれやれ。次回は8V電源の修理を行います。

 

つづく(製作編5)

DACユニットの検討(製作編3)

f:id:torusanada98:20200601074236j:plain

製作編3

電源基板の実装を行います。

アナログ用電源基板

設計編で作成した回路図を再掲載します。

f:id:torusanada98:20200601074242p:plain

アナログ用電源基板にはこのうち、+/-15V電源を各2チャンネル分実装します。回路は三端子レギュレータを使った単純なものです。そういえば、過去に電源の載せ替えを行った左右独立の+/-12V電源基板がある事を思い出しました。この基板が流用できないか確認します。

f:id:torusanada98:20200601074250j:plain

回路図を探してみました。安定化電源製作評価編10(2018-01-12)で比較評価用に使った物でした。

f:id:torusanada98:20200601074245p:plain

三端子レギュレータを交換すれば今回の電源として流用可能です。早速改造開始です。あまりいい作りではありませんが、三端子レギュレータのヒートシンク固定用のプラネジを外すとヒートシンクを取り外す事ができました。

f:id:torusanada98:20200601074255j:plain

この状態で三端子レギュレータの端子をカットすると、ハンダ部分の残りの端子を簡単に取り外す事ができました。取り外し後に吸い取り線で余分なハンダを吸い取ると取り付け準備完了です。先にヒートシンクを元通り基板に取り付けて、そこに15Vの三端子レギュレータをネジ止めします。この状態で各端子を元どおりハンダし直しました。この作業を3回繰り返すと交換完了です。ハンダ面は三端子レギュレータ部がフラックスで少し汚れましたがそんなに酷い状態ではありません。

f:id:torusanada98:20200601074300j:plain

交換後の三端子レギュレータはこんな感じです。

f:id:torusanada98:20200601074212j:plain

後は、電源ランプ用の端子台を削除し、放電用の1kΩの負荷抵抗をつけたら完成です。負荷抵抗は取り付ける場所がなかったので、ハンダ面に取り付けました。

f:id:torusanada98:20200601074218j:plain

通電確認

簡単な回路ですが念のため通電確認を行います。電源はトランスからではなく、ユニバーサル電源から直流を供給しました。トランスの2次巻き線の仕様は15Vなので、+/-21Vを供給したいところですが、私のユニバーサル電源の出力電圧の上限が+/-18.45Vだったので、その上限電圧で通電確認を行いました。

f:id:torusanada98:20200601074223j:plain

通電は特に問題なく、出力電圧は下記のとおりでした。

f:id:torusanada98:20200601075617p:plain

-15V電源の1つが電圧が低く気になったので、仕様書を念のため確認してみました。

f:id:torusanada98:20200601075621p:plain

確認の結果出力の下限電圧は-14.4Vだったので仕様範囲内に入っている事がわかりました。この後、念のため各出力にオシロスコープを接続して発振していない事を確認しました。全チャンネル問題ありません。

f:id:torusanada98:20200601074230j:plain

改造が完了した電源基板をブレッドボードに取り付けてみました。(本記事のアイキャッチ写真参照)いい感じになってきました。

デジアナ用電源基板実装

改めて電源の回路図を掲載します。

f:id:torusanada98:20200601074242p:plain

この基板は三端子レギュレータを先ほどの基板よりも1つ多い5個搭載します。8V電源はマイコン基板用です。マイコン基板の消費電力は動作状況で変わるためよくわかりません。念のため大きめのヒートシンクを取り付ける予定です。5Vと3.3V電源はDAC基板用です。デジットキットの応用編に掲載されたものとほぼ同等の構成です。応用編の回路図は左右独立電源とはなっていませんが、5Vのレギュレータにヒートシンクの取り付けを推奨しています。

f:id:torusanada98:20200601075624p:plain

5Vの三端子レギュレータには、+/-15V電源で採用したものと同じヒートシンクを取り付ける事にしました。残る3.3V用のレギュレータは低ドロップ電圧品を選択して入力を5Vからとっている為ヒートシンクは省略します。+/-15V電源は既存基板を流用したため、4700uF/35Vのオーディオ用電解コンデンサーが余りました。元々全波整流用の電解コンデンサを1000uF品としてましたが、これを余った4700uF品に変更します。これで基板に実装する大物部品が決まりました。次回はこの電源基板の実装を行います。

 

つづく(製作編4)

DACユニットの検討(製作編2)

f:id:torusanada98:20200529151715j:plain

製作編2

ブレッドボードの加工を完了させて基板の実装を開始します。

LCDパネル取付け

パネルの取り付け穴がM3に対応していなかった為、ブレッドボードへの取り付けを保留していました。穴径をノギスで測ったところ2mmだったため、まずはビバホームの商品検索ページで取り扱いを確認しました。取り扱いはM3とM4品だった為、次にアマゾンで検索しました。M2の6角スペーサーはいくつか見つかりましたが、今一つ仕様がはっきりしません。考えていても仕方がないので、そのうちの1つを注文しました。そして届いた物が下記です。

f:id:torusanada98:20200529151606j:plain

材質は樹脂です。ナットとねじもセットされています。DACユニットでLCDパネル固定に使うには強度的に問題ありそうですが、ブレッドボードでは取り付けさえできればいいので、早速取り付けてみました。

f:id:torusanada98:20200529151742j:plain

一応取り付けはできましたが、今度は逆にM2ではパネルの取り付け穴に対して細すぎる感じです。

f:id:torusanada98:20200529151612j:plain

その後、秋月電子の通販ページを検索したところM2.6の金属スペーサーの取り扱いがある事がわかりました。DACユニット組立時にはそれを使いたいとおもいます。

DAC基板実装

キットの組立は何年ぶりでしょうか?学生時代にLUX KITの組立の記憶にありますが30年以上経っています。MCヘッドアンプ、発振器、歪率計などを組立ました。本題に戻りますが、最初にDAC基板を実装してみます。改めてキットの中身を紹介します。

f:id:torusanada98:20200529151624j:plain

組立説明書、DAC ICが実装されたプリント基板、実装用の部品が入っています。実装用部品は概ね種類別に小分けされていて、欠品を防ぐ工夫がされています。プリント基板は下記のとおりです。

f:id:torusanada98:20200529151633j:plain

シルクもしっかり入っていてちゃんと作られています。組立説明書は、部品の知識がない人にも組立ができるように丁寧に作成されています。

f:id:torusanada98:20200529151732p:plain

実装部品の中に2種類の電解コンデンサが含まれています。10uF/50Vと47uF/35V品のオーディオ用電解コンデンサFW品でした。

f:id:torusanada98:20200529151618j:plain

せっかく組み立てるのでグレードアップしようとニチコンのラインナップを確認してみました。FWのハイグレード版としてFGがあり、さらに音質改善版としてMUSE KZ品がありました。添付されたFW品の径はφ5です。グレードアップ可能かFG品とMUSE KZ品の仕様を確認しました。

f:id:torusanada98:20200529151727p:plain

MUSE KZ品はサイズが合わず使用できません。FG品は47uF品の耐圧を10Vに下げれば置き換え可能ですが、残念ながら秋月電子で取り扱っていませんでした。という事でグレードアップはあきらめてこのまま組み立てる事にしました。最初に抵抗を3本取り付けます。どれも誤差1%品の金属皮膜抵抗です。

f:id:torusanada98:20200529151640j:plain

f:id:torusanada98:20200529151648j:plain

次に積層セラミックコンデンサを3個取り付けます。

f:id:torusanada98:20200529151654j:plain

次はピンソケットを取り付けて、そこに集合抵抗を装着します。

f:id:torusanada98:20200529151701j:plain

集合抵抗は取り付けの向きが指定されているので注意が必要です。続いてヘッダピンを取り付けます。取り付けが傾いていると格好が悪いので一旦仮止めしてから姿勢を修正して、改めてハンダしました。

f:id:torusanada98:20200529151707j:plain

電解コンデンサ6個とチェックピンを取り付けたら完成です。

f:id:torusanada98:20200529151721j:plain

通電確認は、後で動作確認と同時に行う事にします。実装完了基板をブレッドボードに取り付けてみました。

f:id:torusanada98:20200529151736j:plain

次回は電源基板の実装を行います。

 

つづく(製作編3)