ローノイズ真空管アンプ(製作編17)

製作編17

アンプユニットのシャーシ上面の加工を開始します。

加工図再確認

加工着手前に最新のシャーシ加工図を確認してみます。

終段バイアス基板の固定用のネジ穴が3カ所抜けています。バイアス基板の形状は以下のとおりです。

初期の製作なので、配線の接続は基板ポストへの半田付け方式です。再利用の前に端子台に交換したいとおもいます。その場合、となりに配置したチップジャックとの干渉が気になる為、チィップジャック位置を2mmずらします。さらに電解コンデンサの端子用穴径φ20シャーシパンチカッターの都合によりφ18に変更します。以上の修正を反映して加工図面を改版しました。

それでは加工を開始します。

シャーシ加工開始

加工図を印刷しました。今回はA3用紙が使えたので1枚に収まっています。

その加工図を外形寸法に沿って切り抜きます。貼り付けやすいようにボンネット取り付け用フランジ部分もカットして貼り付けました。

上記の加工図改版前に印刷したものをもったいないので赤字修正して使用しています。穴のセンターにポンチで印を付けますが、位置がずれないように小型ライトでポンチ位置を確認してから印を付けました。

加工図を剥がして、ポンチで印を付けた箇所に初めはφ2の穴を開けました。

その後、M3固定用の穴はφ3.2に拡大し、それ以外はφ4.2で穴径を拡大しました。

続いてシャーシパンを使う穴を、シャーシパンチ用下穴径φ10に拡大します。拡大にはステップドリルを使用しました。

これでシャーシパンチ使用の準備ができました。

終段真空管用ソケット穴加工

終段管用ソケットの穴開けから開始します。穴径はφ30です。

シャーシパンチのメンテナンスをしっかり行った為、楽に穴開けができましした。せん断面も問題ありません。せっかくなのでソケットを装着してみました。

固定用のビス穴位置を含めて問題ありませんでした。この調子で終段真空管用ソケット残り3カ所の穴開けを一気に行いました。

すべてきれいに穴開けできました。

初段真空管用ソケット穴開け加工

次は初段真空管用ソケット取り付け穴をあけます。穴径はφ22ですが、シャーシパンチの都合で初めにφ21の穴をあけます。シャーシパンチはφ30の穴開け時と異なり、カッター側にセンターボルト用のネジが切られています。この場合ハンドルはシャーシ内側となり、多少作業がやりにくいです。

残り1カ所も同様に穴開けしました。ソケット取り付け用の穴径拡大の作業は後回しにします。

電解コンデンサー端子用穴開け

穴径はφ18です。この場合もφ21穴開け時と同様にハンドルがシャーシ内側配置となります。

写真はアルミ板のカットが完了した時点です。この瞬間、ほっとします。残り2カ所も同様に穴開けしました。これでシャーシパンチを使った穴開けは完了です。

初段真空管ソケット用穴加工

シャーシパンチでφ21の穴が開いていますが、このままではソケットが装着できません。

楕円断面のヤスリを使ってひたすら穴径拡大をしました。

しばらく削ってソケットを取り付けられました。

残りの穴も同じ対応をしてソケット装着を確認しました。

大きな穴の加工は以上で終了です。次回はチップジャックやバイアス基板取り付け確認を行います。

 

つづく(製作編18)