2022-01-01から1年間の記事一覧

12chアッテネータ2検討(まとめ5)

まとめ5 バランス3wayマルチシステム用12chアッテネーター製作の総まとめをします。 機内配線 電源一次配線は以下のとおりです。 写真上がリアパネル部で、下がフロントパネル部です。電源基板配線は以下のとおりです。 バッファアンプ用の+/-電源線のみ三…

12chアッテネータ2検討(まとめ4)

まとめ4 ケース組立に関するまとめを行います。 ケース選定 製作済みのDAC-1とデザインの統一をするために、タカチ電機工業のOSシリーズを使用しました。フロントパネルに取り付ける部品も共通なので、フロントパネルの構造および部品配置もDAC-1に合わせま…

12chアッテネータ2検討(まとめ3)

まとめ3 赤外線リモコンのソフト実装も含めてarduino UNOのソフトとバッファ基板、電源基板のまとめを行います。 赤外線リモコン 使用したリモコンと赤外線受信ユニットは、昨年DAC-1にリモコン機能を追加した際に購入したものです。 赤外線受信ユニットは…

12chアッテネータ2検討(まとめ2)

まとめ2 モーターボリューム駆動回路とその制御についてまとめます。 モーター駆動回路 採用したモーターボリュームの仕様は以下のとおりです。 モーターは正転と逆転が必要なので2端子へ双方向に電流を流す必要があります。駆動回路のドライバにはバイポ…

12chアッテネータ2検討(まとめ1)

まとめ1 今回から数回にわたり、完成した12chアッテネータ製作のまとめを行います。今回はモーターボリュームAssyについてまとめます。モーターボリュームAssyは本製作の心臓部となりますので、製作記事とダブりますが詳細を改めて説明します。 検討開始 バ…

12chアッテネータ2検討(製作編43)

製作編43 配線が完了したので、動作確認をして音を聴いてみます。 動作確認 減衰量および、そのばらつきの確認は、バラック状態で実施済みなので、今回は全チャンネルの出力確認のみを行います。初めに出力オフセット電圧を確認しました。確認は、信号未入力…

12chアッテネータ2検討(製作編42)

製作編42 配線を完了させて、以前の動作確認で発覚したバグ対策を行い12チャンネルアッテネーターを完成させます。 配線続き ボリュームのL-ch側の配線が終わったら、R-chの配線を行います。配線の順序はL-chと同様にLow-chから行っていきます。説明が抜けて…

12chアッテネータ2検討(製作編41)

製作編41 電源の一次配線を完了させて通電および動作確認を行い、その後信号線配線に着手します。 電源一次配線 初めは2個のトランスの一次巻線の片側と電源スイッチを接続し、カットした一次電線を使って電源スイッチの他方の端子配線を行います。電源スイ…

12chアッテネータ2検討(製作編40)

製作編40 デジタル系の配線を行い、モーターボリュームの動作確認を行います。完了後、リアパネルの配線に着手します。 デジタル系配線 初めにモータードライバ基板の電源配線を行います。電源は6Vで、電源基板に専用の端子台を実装済みなので、そこへ配線し…

12chアッテネータ2検討(製作編39)

製作編39 引き続きフロントパネルの加工を行い、完成後に表示パネルの動作確認を行います。 赤外線受信モジュール取り付け 私の製作で、リモコン用赤外線モジュールを本体に内蔵するのは初めてとなります。受信用の窓はφ10とし、固定にはφ3の皿木ネジ2本を使…

12chアッテネータ2検討(製作編38)

製作編38 フロントパネルアルミ加工を行います。 フロントパネルアルミ加工 改めて加工図を掲載します。 取り付け部品は、モーメンタリスイッチ3個と表示パネル、赤外線受信モジュールと電源スイッチです。初めにA3用紙に印刷した加工図を外形に沿って切り…

12chアッテネータ2検討(製作編37)

製作編37 加工を行ったボトムシャーシに部品を取り付けます。 トランス取り付け トランスはアナログ系電源用とデジタル系電源用の2個です。どちらもM4のネジで固定します。最初にアナログ系電源用トランスを取り付けます。取り付けの向きは後で電線の処理が…

12chアッテネータ2検討(製作編36)

製作編36 ボトムシャーシの加工を行います。 ボトムシャーシ穴開け加工 改めて加工図を掲載します。 上記の加工図はA3用紙を前提に出力していますが、実際に印刷するとプリンタの仕様により図面上下のシャーシ外形線と有効寸法線が印刷されません。参考に用…

12chアッテネータ2検討(製作編35)

製作編35 ケースがようやく届いたので製作を開始します。 閑話 インターナショナルオーディオショウ2022に行ってきました。前に行ったのは2019年だったので3年ぶりとなります。入場は昨年に続き事前予約制です。行く予定は立てていませんでしたが、高校同級…

12chアッテネータ2検討(製作編34)

製作編34 リアパネルの加工でタカチ電機工業の加工サービスを利用しましたが、ケース入手までの顛末を紹介します。 加工サービス見積もり 以前の記事で説明したとおり、今回リアパネルにXLRパネルコネクタを12個取り付ける為、手動のシャーシパンチ加工をあ…

12chアッテネータ2検討(製作編33)

製作編33 フロントパネルに取り付けるアクリルパネルの加工をします。 ケース 予定では、今回ケースの加工をするはずでしたが現時点で発送予定日の確認すらできていません。途中でトラブルもありましたが・・・。入手の目処がたった時点で状況を紹介します。…

12chアッテネータ2検討(製作編32)

製作編32 設計に余裕のない、デジタル系電源の実負荷動作確認を行います。 電源回路 下記回路図が今回確認する電源です。 5系統の電源を1枚の基板に納めるため、デジタル系の電源をぎりぎりの設計としました。デジタル系の電源は+12V/+6V/+3.3V出力をしま…

12chアッテネータ2検討(設計編7)

設計編7 フロントのアクリルパネル加工図を作成し、前回設計したリアパネルをタカチ電機工業の加工サービスを利用して加工依頼をします。ケースへの実装に備えてモーターボリュームAssyの改造を行います。 アクリルパネル加工図作成準備 フロントパネルの表…

12chアッテネータ2検討(設計編6)

設計編6 リアパネルとフロントパネルの加工図を作成します。 リアパネル加工図 OS88-32-43SSは、今年前半に製作したサブウーハー用のチャンネルデバイダのケースと奥行き寸法違いのケースです。従って、フロントおよびリアパネル寸法は共通です。サブウーハ…

12chアッテネータ2検討(設計編5)

設計編5 予定を変更して、ケースを選定してボトムシャーシ加工図を作成します。 ケースの選定 前回の記事で、「次回はデジタル系電源の実負荷動作確認を行う」としていましたが、ケースの入手に時間がかかり、作業に穴があき、ひいては記事にも穴があいてし…

12chアッテネータ2検討(製作編31)

製作編31 前回の記事で設計した電源回路を実装し、動作確認を行います。 実装準備 改めて回路図を掲載します。 事前に余裕をもって購入しておいたユニバーサル基板が見つかりません。追加購入も一瞬考えましたが、入手に時間がかかり記事に穴があいてしまい…

12chアッテネータ2検討(設計編4)

設計編4 予定を変更して、設計編4として電源の設計を行います。 電源概要 最後に残った電源の設計を行います。アナログとデジタル系を私の標準基板1枚に納める前提で設計します。初めに本製作で必要な電源を整理します。 1)バッファアンプ用電源+/-12V…

12chアッテネータ2検討(製作編30)

製作編30 前回リモコン機能を追加しましたが、まだアサインされていないリモコンキーが沢山あるので、さらに機能追加します。 リモコンキー追加アサイン 実装を進めているリモコン本体は以下のものです。 現状アサイン済みのキーは6個のみです。使い勝手が…

12chアッテネータ2検討(製作編29)

製作編29 前回作成したモーターボリュームAssy制御と表示処理を合体したソフトに赤外線リモコン処理を追加します。 リモコン機能追加準備 前回ミュート表示処理まで実装したソースdemo26に赤外線リモコン処理のソースを追加します。追加のベースは、別途パネ…

12chアッテネータ2検討(製作編28)

製作編28 モーターボリューム制御ソフトにミュート処理と、パネル表示処理を追加します。 ミュート処理追加 現状のモーターボリュームAssy制御ソフトは下記のステートをswitch文で分岐処理しています。モーター制御中はローカルループを無くして、制御精度を…

12chアッテネータ2検討(製作編27)

製作編27 製作したシールド基板経由でモーターボリュームAssyを接続して、動作の確認を行います。 モーターボリュームAssy接続 久しくしまっておいたモーターボリュームAssyとドライバー基板を取り出してシールド基板上の端子台に接続しました。接続済みの赤…

12chアッテネータ2検討(製作編26)

製作編26 赤外線リモコン用受信モジュールを接続して、リモコン機能の動作確認を行います。さらにOLEDパネル表示処理と合体させます。 赤外線リモコン 昨年、DACユニットにリモコン機能を追加しましたが、DACユニットにはHDMI切り替え器に添付されていた赤外…

12chアッテネータ2検討(製作編25)

製作編25 予定を変更して、arduino UNO用のシールド基板の実装を行います。その配線確認として、OLEDパネル表示の確認を行いました。 シールド基板 一度組み立てを開始しようとしましたが、購入したシールド基板がarduino UNO R3用ではなかったので、基板を…

12chアッテネータ2検討(製作編24)

製作編24 OLED表示パネルの操作仕様が理解できたので、デモ表示画面を作成します。 デモ表示画面 デモ表示画面と言っても、デモンストレーション表示をするわけではありません。装置が電源オンした後、装置安定待ち期間の間に型式とFWバージョンを数秒間表示…

12chアッテネータ2検討(製作編23)

製作編23 OLEDパネルの表示プログラミングを行う為に、説明書に掲載されたプログラム例を理解します。 秋月電子プログラム例 ソースの最初の「#include 」は、I2Cインターフェース制御用のライブラリを使用する事を宣言します。その時の出力ポートは「SCL」…