製作編35
ケースがようやく届いたので製作を開始します。
閑話
インターナショナルオーディオショウ2022に行ってきました。前に行ったのは2019年だったので3年ぶりとなります。入場は昨年に続き事前予約制です。行く予定は立てていませんでしたが、高校同級生の誘いがあり行くことにしました。数社を除き、ほぼ全てのブースに入り、デモシステムの写真を撮り、デモを1~2曲聴いて次のブースへを繰り返しました。昨今の原材料高に加えて、円安の進行により、既製品は一層手が届かない状況になっていました。レビューは他の方に任せますが、少しだけ感想を書きます。
●トライオード
このブースでは、手作業で300Bの組立をしている中国工場の映像を流していました。
生産を再開したウエスタンエレクトリック社製300Bを搭載したシングルプリメインアンプ30周年記念モデル用の真空管の製造工程の動画でした。発売は2023年1月予定で、100台限定だそうです。大手には難しい取り組みだとおもいました。
●LINN
2019年同様にEXAKTシステムのデモを行っていました。簡単に言ってしまうと、デジタル方式のチャンネルデバイダを採用したマルチアンプシステムです。スピーカーにデジタル信号を入力し、その後の処理をパワーアンプも含めてスピーカーに内蔵しています。各スピーカーユニットにとって理想的な駆動状態だとおもいます。私の好みの音を鳴らしていました。今回デモは行われていませんでしたが、JBLのスピーカー用のEXAKTシステムが製品化されていました。ぜひ音を聴いてみたいものです。
閑話休題。
ケース開梱
本題に戻ります。届いた荷物を開梱します。前回記事のアイキャッチ写真ですが、届いた状態です。
開けると、中には厚みの薄い梱包が入っていました。
さらに開けてみます。エアーキャップに包まれた部品が入っています。
いつも思いますが、無駄のない梱包です。
リアパネル
最初に加工依頼したリアパネルを確認します。
図面どおりにきれいに仕上がっています。抜き部分が多く、シャーシパンチを使って手作業で加工したら間違いなく歪んでいたとおもいます。念の為部品を取り付けてみます。最初にXLRパネルコネクタです。
隙間の問題もなくきれいに取り付けられました。リリース用のボタンの動きも問題ありません。次にACインレットを取り付けてみました。
これも問題なく取り付けられました。最後はヒューズホルダです。どれほどの効果があったかわかりませんが、加工費削減の為に図面は丸穴としたので、後加工が必要です。
やすりで穴の上下を削り、長穴に加工します。
削っては、取り付け確認を何度か繰り返し、取り付けられる寸法に加工できました。
フレーム仮組立
次にフレームを組立ます。最初にサイドパネルにフロントおよびリアパネル取り付け用のフランジを取り付けます。
従来までは、サイドパネルに保護用のブルーシートが貼られていましたが、コストダウンの一環か、今回は保護なしです。
組立中のキズ付きを防ぐ為に、ダンボールをカットして貼り付けました。
ようやくフロントパネル固定用フランジの取り付けです。
次に、上記で取り付けたフランジにアルミフレームを取り付けます。
とりあえず、ボトム側前後2本を取り付けました。
この状態では強度はありませんが、部品の配置確認ができます。次回はボトムシャーシの加工を行います。
つづく(製作編36)