
構想編2
レベルメーター追加改造が終わったので、スイッチング電源採用A級BTL方式DCパワーアンプのDCオフセット出力の状況確認を行います。
状況確認
改めて対象パワーアンプの出力オフセットの状況確認を行いました。確認時の条件は以下のとおりです。
1)何も接続しない状態
2)入力にバランスボリュームユニットを接続した状態
3)さらにバランスボリュームユニットの入力にDACを接続した状態
電圧測定は、各ユニットが暖まるのを待ってから行いました。またDAC接続時の測定は、プレーヤーも接続してTEST DISCの無音トラック再生時としました。バランスボリュームユニットのボリューム位置は常用状態を考慮してセンターとしています。

この結果を見る限り、純粋な出力オフセット電圧で保護回路が動作したとは考えにくいです。的外れな対策をしたくないので、再現確認を行う事にしました。
再現確認
現象発生時と同様にセットアップしてCDを聴いてみました。改めて感じましたが、今年の初めに再塗装を行ったエンクロージャーとFF105WKの相性は良く、バランスの良い再生ができています。CDを1枚聴き終えても現象は再現できなかったので、その後はCDを再生状態にして放置しました。結局半日程度再生を行いましたが、現象の再現はできませんでした。改めて次週に再現確認を行います。
対策検討
このままでは、記事が埋まらないのでDCオフセット検出回路の誤動作が原因を前提として対策回路を検討してみます。まずは改めて現行の検出回路を確認します。(基板は本記事アイキャッチ写真参照)

入力部はfc=1HzのLPF、初段で10倍に増幅、次段は入力がプラス時のみ-1倍出力、マイナス時は出力ゼロ、最終段は加算回路で、入力が正負にかかわらず正の1倍が出力されます。この回路が各正相と逆相出力(全4回路)それぞれに接続されています。この回路構成の場合、正相と逆相の出力が同じ電圧にオフセットしても、そのレベルが検出値を超えるとスピーカーユニットにDC電圧がかかっていなくてもミュート状態に遷移してしまいます。また入力部のfc=1Hz -6dB/OctのLPFでは低周波信号で誤検出してしまう恐れがあります。これらの問題をクリアする為に、この回路の全段に差動アンプを追加してDCオフセット電圧のみを検出するようにしたいと思います。パワーアンプのHotとCold出力にレベル差の影響を軽減する為にさらにLPFも挿入したいとおもいます。まずはfc=1Hzのアクティブフィルターを設計しました。設計は大川電子様がネットで公開している設計ツールを使用しました。結果は以下のとおりです。

10uFのコンデンサは、無極性の電解コンデンサを使用します。このアクティブフィルターを使って追加検出回路を描いてみました。

この回路は、片チャンネルに1つなので、ステレオ分で2回路となります。後段は4回路ありますが、2回路はオープンにすれば問題ありません。これで対策回路は決まりましたが、製作するかについては、次週の追加再現確認の結果で判断したいとおもいます。
つづく(構想編3)