製作編14
アンプユニットのケースの加工を開始します。
アンプケース確認
今回は私がいつも真空管アンプ製作に使用するケースよりも1まわり小さいリードのMK-350を選定しました。このケースは、過去に真空管ヘッドフォンアンプ製作時に使用しましたが、シャーシ内高さが40mmと低く、実装に気を使った記憶があります。さっそく届いて放置していたケースを確認します。
専用梱包となっています。開けてみます。
ケースは薄手のビニール袋に納められています。ケース本体を取り出してみます。
記憶以上に小さい印象です。これで流用する出力トランス2個が収まるか心配になります。次はボンネットを外してみます。
固定用の専用ネジは、従来のものと変更はありませんでした。さらにシャーシのボトムカバーを外します。
ここまで気になる点はありませんでした。
フロントパネル加工準備
フロントパネル加工図を原寸大で印刷しますが、A4用紙に収まりません。これもいつものとおり、加工図面をA4用紙に設定して、左用と右用を作成しました。
画面コピーは、印刷用に加工図面を左右2つに分けた編集画面です。これを使って加工図を2枚印刷しました。
印刷した加工図面をフロントパネルの外形に沿って切り抜きます。
これでフロントパネル加工準備完了です。
フロントパネル加工
初めに先にカットした2枚の加工図をフロントパネルの外形に合わせて貼り付けました。
この後、ポンチで穴のセンターに印を付けますが、シャーシ高が40mmしかないため、いつも使っている添え板が入りませんでした。仕方がないので、10mm弱カットしてフロントパネル裏に入る寸法に加工しました。
添え板をパネル裏にセットして、さらにその板を押さえる為に、机にクランプで板を固定して作業できるようにしました。写真はポンチで印を付けた後、ドリルで穴を開けたところです。
最初に取っ手の取り付け確認をします。多少穴位置が上側にずれていたので修正しましたが、案の定標準のナットは上下のクリアランスが小さくナットを回す事ができませんでした。
こんな事を想定して小型のナットを注文していましたが、見事に失敗しました。
M6との事ですが、取っ手にねじ込めません。おそらくどちらかがインチネジの可能性があります。さらに私の確認不足でしたが、厚みは薄くなったものの外形サイズが標準ナットと変わらない為、このナットは想定したものではありませんでした。やれやれ・・・。追加でナットを発注しました。
1個259円でそれを8個と送料が250円で総額2,322円と高いです。まだ届いていませんが、これも使い物にならなかったらどうしよう。取っ手の取り付け確認は後回しにして、先に電源ランプの取り付け確認を行います。φ4.2の穴をドリルで開けて、その後はリーマーで必要な穴径に広げました。
取り付け穴径が大きくないので、容易に取り付け確認ができました。
次は電源スイッチの取り付け確認を行います。電源スイッチの取り付け穴は角穴で、スナップイン方式です。ポンチで角穴の頂点に印をつけたのでカット線を描き、ハンドにブラでカットします。シャーシの内側からカットできるエリアは少なく、仕方がないので、シャーシ内にもカット線を描いて、ハンドニブラをシャーシの外側にセットしてカットします。まずは、カット線を描く為の型紙を作成しました。
これを使って、パネル内側にカット線を描きました。
このカット線に合わせて、ハンドニブラを外側にセットしてカットを進めます。結果はこんな感じです。
まずはカット面をヤスリでならしててから、電源スイッチがスナップインする寸法へ広げていきました。多少手間はかかりましたが、無事電源スイッチの取り付けができました。
次回は小型ナットが届くはずなので、取っ手の取り付け確認を行います。
つづく(製作編15)