ピークメーターの製作(まとめ編2)

まとめ編2

電源の製作とケース加工準備のまとめを行います。

メーター取り付けユニット

CDの録音ピークレベルを確認する目的からすると、CD用のD/Aコンバーターに取り付けるべきですが、写真のとおりユニットセンターに表示パネルを取り付けている為、追加取り付けは難しそうです。

次の取り付け候補は、チャンネルデバイダーです。チャンネルデバイダーはD/Aコンバーターの出力を受ける為、取り付けユニットとしては問題ありません。現状のパネルは以下のとおりです。

下のユニットが3wayチャンネルデバイダーです。パネルには電源スイットとボリュームが2個取り付けられているだけなので、場所を移動すればメーターは取り付けられそうです。上は12chアッテネーターです。写真のとおり電源スイッチの位置が2つのユニット間で微妙にずれています。チャンネルデバイダーのスイッチの位置が他のユニットに比べて7mm左に寄っています。メーター取り付けの際に、他ユニットと位置を合わせました。

チャンネルデバイダー

内部は以下のとおりです。

右側の大きな基板が3Way用のチャンネルデバイダー基板です。他電源基板とトランスが配置されています。トランスと電源基板の位置を見直してメータードライブ基板を追加実装します。合わせて電源基板の再設計も行いました。

電源回路

現行の電源回路は以下のとおりです。

オペアンプを使った安定化電源で、電源トランス以降左右独立式と凝った構成です。今回は、メータードライブ基板の電源を追加する必要があるため、見直しを行いました。実装スペースが限られているため、三端子レギュレーター方式に変更し、左右チャンネル電源共通として回路規模を小さくしました。設計した回路図は以下のとおりです。

当初、電源トランスを流用していましたが、全体の消費電流が増えた事で三端子レギュレーター印加電圧に余裕がなくなった事からトランスを新たに購入しました。上側がチャンネルデバイダー基板用電源で、下がメータードライブ基板用電源です。この回路図に従って電源回路を実装しました。

写真右側がアナログ用電源で左側がマイコンを含めたメータードライブ回路用電源です。左の三端子レギュレータのみヒートシンクを取り付けていますが、マイコンとメーターバックライトおよび電源ランプの消費電流を考慮しています。トランス流用時はこの構成で問題なかったですが、トランス変更により全波整流後の電圧が上がった事でアナログ回路用三端子レギュレータの損失が上がってしまった為、急遽簡単な放熱板を取り付けて対応しました。

三端子レギュレーター回りのクリアランスがなかった為に取り付けには苦労しました。簡単な放熱板ですが、取り付けた事によって温度が50℃以下に下がりました。

ケース加工準備

チャンネルデバイダーのケースはタカチ電機工業のOS88-32-33SSです。今回はパネルのみ必要との事でパネル単体の購入方法を問い合わせしました。結果はケース購入時と同様に代理店に見積もり依頼をすれば良いとの事で、今回は千石ネット経由2,068円で購入する事ができました。

次回はケースの加工のまとめを行います。

 

つづく(まとめ編3)