無帰還広帯域真空管アンプ(製作編27)

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製作編27

バイアス電流設定回路基板をシャーシに取り付けて、初段の配線を完了させます。

バイアス電流設定回路基板シャーシ取り付け

左右の基板を間違えずに、シャーシに立てたスタッドに取り付けるだけです。

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写真はL-chです。同様にR-chも取り付けました。

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なかなかいい感じです。シャーシの上面はこんな感じです。

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写真はR-chは、ほぼ穴のセンターに半固定抵抗が設置できています。L-chは半固定抵抗の位置がズレた為、基板を一旦取り外してスタッドを緩めて取り付けなおしました。結果は以下のとおりです。

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位置修正の結果、まずまずの状態となりました。

初段出力配線

初段出力部のカップリングコンデンサを取り付ける為に、終段のグリッド抵抗を取り付けます。抵抗値は初段と同様に今回は1kΩです。

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次に初段出力となるSRPP等価抵抗動作をする真空管のカソードと上記で取り付けたグリッド間にカップリングコンデンサを取り付けます。選定したコンデンサは私の製作では定番のヤンツェンの0.47uF/400V品のフィルムコンデンサです。

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値段も大きさも手頃で使いやすいです。取り付けは、初段側を真空管ソケットの端子に、終段側はグリッド抵抗のリードをフォーミングして接続しました。

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終段側はリードが大きく露出していますが、かかる電圧が数ボルトの為、簡単な接触保護のみとしました。初段側はシャーシに触れる心配がないため未処置です。逆相側も同様にとりつけました。

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R-ch側も同様にカップリングコンデンサを取り付けました。

初段入力部配線

初段の入力部は、事前に取り付けた中継用のLラグ板を使って配線します。初めに入力グリッド抵抗をLラグ板に空中配線しました。グリッド抵抗のリードは、一応フォーミングしています。

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真上からみるとこんな感じです。

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続いて入力インピーダンスを決める入力抵抗を取り付けます。Lラグの別の端子をGNDとして、正相と逆相入力間に47kΩを取り付けました。

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写真Lラグの一番右の端子が正相入力で、その隣が逆相入力です。固定用の端子をとばしてその隣がGNDです。反対のチャンネルも同様に入力抵抗を取り付けました。

初段電源配線

初段の電源は、電源回路基板出力を一旦配電用の平ラグへ接続して平ラグから初段の4カ所に電源供給します。初めに電源基板出力を平ラグに配線します。

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写真中の赤の電線です。説明が漏れてしまいましたが、終段電源とチップジャック間の配線も写真で確認できます。続いて、配電用平ラグから、初段SRPP等価抵抗動作する真空管のプレート用の端子へ配線します。

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入力配線

入力用のXLRパネルコネクタと、上記で配線した入力中継用のLラグ間の配線を行います。電線はいつものとおり、ベルデンの2芯シールド線1503Aを使用します。初めに中継用のLラグに接続します。電線のハンダ付けは、Lラグの各端子下側の穴に行いました。前に配線した部分に影響を与えずに配線できます。

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電線はシャーシ上面すみに沿って敷線しました。反対側はXLRパネルコネクタに接続します。3極の接続を間違えないように十分確認をしました。

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同様に反対のチャンネルも配線を行いました。次回は終段の配線をして、通電確認を行います。

 

つづく(製作編28)