赤外線リモコンの検討(構想編1)

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構想編1

arduino基板搭載機器に赤外線リモコン受信機能の追加を検討します。

閑話

1980年代後半、社会人になって間もない頃にパソコン用CD-ROMドライブのリモコンを担当しました。当時はCDが発売されて数年というタイミングで、CD-ROMドライブ単機能ではもったいないとの事から、その製品はリモコンを付属してCDプレーヤーとして使うこともできるものでした。本体はスタンドアロンタイプですが、表示スペースがなかった為にリモコンに液晶表示を設けて再生トラック等の最低限の表示をさせました。出来はあまり良くありませんでしたが、機能の実現はできてました。赤外線リモコンにかかわる事は、それ以来となります。閑話休題

赤外線リモコン仕様

ネットを検索すると国内で使われている赤外線リモコンには、NECフォーマットと家製協フォーマット他数種類がある事がわかりました。NECフォーマットのシェアが一番高いとの事です。また家製協フォーマットはNECフォーマット拡張版のように感じました。という事でまずはNECフォーマットについて確認をしてみます。基本フォーマットは以下のとおりです。

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ここでTは562usで、32bitの固定フレーム長です。カスタマコードは当初8bit + 反転8bitで使用されていたとの事ですが、その後16bitに拡張されました。データは8bit+反転8bitで簡単なエラーチェックができるようになっています。カスタマコードはルネサスが管理しているとの事です。データビットのフォーマットは以下のとおりです。

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"0"と"1"の転送時間が異なります。またボリューム制御等で便利なようにリピート機能もあります。

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送信側には、38KHzのサブキャリヤ仕様もありますが、今回は受信側の機能実装なのでこの仕様の詳細は割愛します。これでだいたいの仕様が理解できました。

部品の選定

従来arduino用関連製品はスイッチサイエンスで購入していましたが、秋月電子でも購入可能な事がわかり、探してみました。打って付けのものが見つかりました。リモコンと受信用基板およびハーネスがセットで940円です。安いのでとにかく購入してみました。

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さっそく開けてみます。

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リモコンには、電池が内蔵されていました。これで940円は良心的な値段だとおもいます。さらに受信用基板と取り出してみました。

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説明書はありませんが、秋月電子の販売ページに簡単な説明が掲載されています。コネクタ3端子の仕様は以下のとおりです。

・1pin(緑電線)信号出力5VTTL

・2pin(赤電線)電源入力(DC3.3V~5V)

・3pin(黒電線)GND

それ以外の情報はネット経由でダウンロードします。

ダウンロード情報

秋月電子の販売サイトのArduinoライブラリをダウンロードしました。ファイルは以下のとおりです。

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中身はインクルードファイルとサンプルファイルです。さらにその中の「example」フォルダを開けてみました。

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その中のソースコードをはじから眺めてみましたが、ピントくるものがありませんでした。販売サイトにはメーカーwikiへのリンクも張られていたので、内容確認しました。

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サイト内のSample Codeが参考になりそうです。次回はこのSample Codeを解読してみます。

 

つづく(構想編2)