終段スイッチング電源検討(製作編8)

製作編8

製作したシールド基板を使って、全保護回路の動作確認を行います。

確認のポイント

シールド基板実装時にデジタル出力ポートを変更しました。この変更が正しくできている事を確認します。さらにDCオフセット検出基板とリレー制御&電源ランプ点灯回路基板を組み合わせて、製作で使用する電源ランプを接続して点灯確認を行います。

動作確認環境構築

製作したシールド基板とリレー制御&電源ランプ点灯基板およびDCオフセット検出回路を接続します。接続には、確認用に電線を作成しました。今後の確認時にも使い回しができるように丁寧に作成しました。電源ランプ基板と電源ランプを、DCオフセット検出回路と発振器を接続すれば確認用回路の接続は完了です。それにユニバーサル電源とオシロスコープをセットして動作確認環境は完成しました。

動作確認

最初にDCオフセット検出動作を確認します。発振器から100Hz/2Vppの信号を入力し、オフセットを0%から徐々に上げていきました。ミュート検出動作を確認しました。

黄色が入力波形で、青がミュートコントロール信号です。DCオフセットを検出してミュートをかける動作の確認ができました。念のため、テスターでリレー回路の抵抗測定も行いました。スイッチオフ状態を確認しました。発振器の下にセットした電源ランプの点滅も問題ありません。

次はスタンバイ状態からミュートオフへの遷移を確認します。上記の信号を入力したままソフトを再起動します。スタンバイ時間(5秒)経過後もオフセット検出されているため、ミュートオフにはなりません。その状態から発振器のオフセットを13%から12%に下げたところでミュートが解除されました。

上の画面はミュート解除のタイミング波形です。これも問題ありません。この状態で改めてオフセットを13%に戻すとミュート状態へ以降しました。

これも問題ありませんでした。最後の確認はミュートオフ状態で10Hz16Vppの信号を入力しておき、周波数を9Hzに下げてオフセット検出される事を確認しました。

入力波形に0.4V程オフセットがありますが測定誤差でしょうか?周波数を下げた時点でミュートオン動作を確認しました。これで一通りの動作確認が完了しました。最後に12V電源の消費電流を確認しておきます。ミュートオフ状態はリレー操作コイルに電流を流し、電源ランプも点灯状態となるので、最大電流となります。この状態の+/-12V電源の電流値を確認しました。

+/-12V電源の電流値はそれぞれ122mAと24mAでした。これでマイコンを使った出力保護回路の動作確認は完了です。きりがいいので今回はここまでとします。次回はアンプ回路の設計をします。

 

つづく(設計編3)