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バランス入力シングルパワーアンプ製作(製作編3)

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製作編3

前回に引き続き、シャーシ加工を行います。今回はシャーシ加工最大の難関上面の加工です。

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加工図

設計編3でシャーシ上面の加工図を掲載しましたが、S1503(EL34pp)と大物部品が共通でケースも同じものを選択したことから、加工図をそのまま流用する方針としていました。しかし本アンプは終段のIp調整を各真空管独立調整可能としたため、各チャンネルボリュームが2個となったことの考慮を忘れていました。急遽加工図を修正して加工をスタートしました。

シャーシ上面加工

ポンチの目印49箇所、穴開けが45箇所と今までの加工に比べて格段に加工箇所が多いうえに穴径が大きい事が特徴です。唯一丸穴と角穴のみで変形加工がないのが救いです。他の面と同様に加工図を貼り付け、加工位置に目印を付け、2mmのドリルで下穴を開けます。

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続いて3.2mmのドリルで穴を広げます。φ3のねじ用の穴の加工はここで終了です。続いて残りの穴は4.2mmのドリルで穴を広げます。φ4のねじ用の穴加工はこれで終了です。さらに引き続き、残りの穴を6mmのドリルで広げます。チップジャック用の穴加工はここで終了です。残り13個の穴はステップドリルを使って10mmに穴を広げます。終段Ip調整用ボリュームの穴の加工はこれで終了です。

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この時点で残っている部分は、電源トランス用のカク穴、出力トランス用のφ30mmの丸穴2個、初段真空管ソケット用のφ22の丸穴2個、終段真空管ソケット用φ30の丸穴4個です。これら残りの丸穴はシャーシパンチを使って開けていきます。

初段真空管ソケット用穴加工

初段は12AX7なので、ソケットはMT9を使います。ソケットの取り付けには、φ22と固定用のφ3ビス用ねじ穴の計3個が必要です。シャーシパンチの歯は21mmの上は25mmなので、21mmで穴開けして後はひたすら金ヤスリで削ります。金ヤスリで1mm拡大するには根気が必要です。他に良い方法はないものでしょうか?

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ソケットの向きは、実際に真空管をソケットにさしてマーキングが見える向きを選択します。確認の結果、S1503製作で使用した真空管と反対向きに印字されていたため急遽180度回転させて取り付けることとしました。念のためもう1本も確認しましたが同じ状態でした。

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終段真空管ソケット用穴加工

終段はEL34なので、ソケットはUS8を使います。私の購入したソケットの取り付け穴径は、27mmのものでした。シャーシパンチの歯は25mmの上が30mmです。25mmから削るのは大変なので、30mmの穴とした場合に固定用のねじ穴と干渉しないかを確認したうえで、30mmで済ますこととしました。合計4個の穴開けが必要で、初段の2個を合わせるとすでに6個の穴開けとなります。手がいたくなりはじめ、やめたくなってくるのを我慢してなんとか完了させました。

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初段と同様にソケットの向きを決めるために、ソケットに真空管をさして確認をしました。EL34は前回と同じ向きにマーキングされていたためソケットの向きはS1503と同じにしました。

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終段トランス用穴加工

この穴は、配線の引き出し用なので精度は要求されません。シャーシパンチでφ30mmの穴を開けます。配線引き出し用なので、穴開け後に切断面を面取りしておきます。

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電源トランス用穴加工

リアパネルのACインレット穴加工と同様に、カク穴の四角の目印を使ってマジックで切り取り線を引きます。あとはひたすらハンドニブラで線に沿って切っていきます。切断部が長いので、途中で手がしびれてきて握力がなくなります。根気でカバーしてなんとか切断を完了させ、後は平金ヤスリで仕上げました。これで最大の難関のシャーシ上面の穴加工が完了です。

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取り急ぎ、小物の外装部品だけ取り付けてみました。(本記事のキャッチ写真参照)部品がついていないシャーシと比べて格段にカッコ良く見えます。製作者の良く目でしょうか?次回はシャーシへのトランス取り付けと配線の準備をします。

 

つづく(製作編4)