チャンネルデバイダーのVR制御(製作編7)

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製作編7

加工済みのアルミパネルにアクリルパネルを被せて、部品を取り付け、フロントパネルを完成させます。

位置合わせ

アルミパネルとアクリルパネルを合わせて、4スミのねじ穴が合っているか確認します。残念ながら長辺の方向に0.5mm程度ずれていてネジが入りませんでした。仕方がないのでアルミパネル側を棒状のやすりで削ります。

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加工図はA3に印刷したので、持ち運び時に折ったために、対象へ貼りつけた際のタルミの違いが誤差の原因となったようです。

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なんとか4スミのM6ネジが入るようになりました。表示基板と電源SWは問題なく取り付ける事ができました。残るプッシュSW3個が約0.5mm、同じ方向にずれています。4スミの固定用ネジ穴と同様に棒状のヤスリで根気よく削ります。SW3つともに収まる用になったので、すべての部品を取り付けてみます。4スミのアクリル板固定用ネジは見栄えを考慮して6角レンチタイプです。アクリル板がアルミパネル端から均等になるように固定しました。次に表示基板を取り付けます。見栄えを考慮して黒色のトラスネジを選択しました。

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表示の傾きや、位置ズレが心配でしたが特に問題ありませんでした。続いて3個のプッシュSWを取り付けます。右端をMUTEボタンとして赤色を、その左隣をUPボタンとして緑をさらに左隣をDownボタンとして黒を選択しました。2枚重ねしたパネルの板厚の関係で、付属のスプリングワッシャーは使用できませんでした。

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最後に残った電源SWを取り付けて完成でせす。完成した正面パネルはこんな感じです。

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いい感じに仕上がりました。前回の記事でも触れましたが、唯一アクリル板の静電気によって切り屑が表面に付着し始末に困ります。

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7セグ表示モジュールは、正面から光線を当てるとモジュールの全面がうっすらと見えてしまいますが、この状態で様子を見たいとおもいます。

ボトムシャーシ組み付け

組み上がったフロントパネルをボトムシャーシに取り付けてみました。

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特に問題なく組み上がりました。表示基板の取り付け状態を紹介します。

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写真のとおりねらいどおりに組立ができました。一旦トップカバーを付けてみます。フロントビューはこんな感じになりました。

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表示確認

せっかくここまで組み上げたので、ソフトのデバッグ環境をフロントパネルの部品と接続して表示確認を行ってみます。シャーシ内部は、デバッグ用のマイコン基板のみです。ユニバーサル電源から12Vと5Vをトップカバーのすきまから供給して確認を行いました。

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どきどきしながら電源オンしました。ソフトは正しく起動しました。

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「Att1」の表示デモ後、-35の点滅表示となります。この状態はATT設定が-35dBでミュート状態を示しています。Upボタンを押すと点滅が点灯に変わりミュートが解除されて-35dB状態となります。さらにUpボタンを押すと-29dB表示となりもう一度押すと-25dB表示に変わります。

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動作も表示も問題ありません。説明のとおり、電源オンで必ずATT-35dB設定のミュートスタートする仕様となっています。arduino UNOにはフラッシュメモリが搭載されていて、それを利用するライブラリも準備されています。一旦このまま運用してみて、使い勝手が悪ければ、電源オン時に電源オフ時のATT設定を復帰させる機能の追加も検討してみたいとおもいます。これまで結構手間をかけてきましたが、なかなかいい感じに仕上がったとおもいます。次回は基板の製作を行います。

 

つづく(製作編8)