サブウーハーの製作(製作編10)

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製作編10

実装完了した入力バッファ基板の動作確認を行います。続いてLPF回路基板の実装を開始します。

動作確認

動作確認は、各チャンネル毎に正弦波を入力し、出力をオシロスコープでモニタしました。

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初めに1KHzを入力して、波形をモニタします。入出力波形ともに同相同レベルで問題ありません。試しに周波数を1MHzに上げてみました。

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画面コピーはどちらも1MHz入出力波形です。1周期が1usで、出力の位相がやや遅れています。(52nS)位相換算で約20°でした。こんなものでしょうか?他3チャンネル分も同様に波形をモニタして問題ない事を確認しました。今回の製作の電源は、私の従来の製作と比べて非力なので、念のため入力バッファ基板の消費電流を確認しておきます。写真は供給元のユニバーサル電源の電流値です。

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+電源の消費電力の方が1mA大きいですが、バッファ基板の消費電流は無負荷状態で17mAでした。さらに6個のオペアンプ搭載を想定するとトータルの消費電流は100mA以下と見込まれます。現状の設計でも問題ないと判断しました。入力バッファ基板の実装はこれで完了です。

LPF基板実装準備

改めて回路図を掲載します。

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LPF入力段の6dBのアンプに入力抵抗がありません。基板単体の評価を考えると追加が必要です。マスターボリュームの抵抗値が50KΩなので、150kΩくらいがいいと思いながら在庫を確認すると、100kΩの上が300kΩでした。300kΩは少し大きいですが、動作確認時(単体使用時)のみしか影響しないので、これで進めます。念のため、回路図を変更しました。

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初めに大物部品の配置を考えます。3極の端子台4個とオペアンプ用のソケット3個を並べてみました。出力用の3極の端子台2個の配置は実装後に考えたいとおもいます。

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右側の端子台が入力およびフルレンジ用信号ライン出力、下側が電源で左側が出力用端子台です。オペアンプは、右側が6dBのアンプで、残り2個が-12dB/Octのアクティブフィルタ用です。いつものとおり、最初にGND配線をします。

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ハンダ面を写真上下方向の配線とし、部品面を左右方向の配線として配線効率を上げたいとおもいます。次は入力段の6dBのアンプ回路を実装します。

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基板サイズに余裕があるため、抵抗は寝かせて実装しました。次はアクティブフィルタ回路を実装します。以前の製作でも使った方法ですが、容易にフィルタ定数を変更できるように、4部品(抵抗2本とコンデンサ2本)を基板ポストにハンダ付けする事にします。使用するポストは1回路で4極品を2個です。

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ポスト背面の板は、部品のハンダ付け時にじゃまになるので、ニッパでカットして使用しました。部品実装を考えて2個を対向して実装しました。

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ハンダ面の配線もわりとシンプルにできました。同様にもう一対のポストも実装しました。

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残りのアクティブフィルタ用回路も同様に実装しました。

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次は出力配線を行います。2段目のアクティブフィルタと出力用の端子台間を接続しました。

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続いて、電源配線を行います。入力バッファー基板と同様にオペアンプの電源端子への配線は部品面にジャンパを使って接続しました。

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次は電源ラインにパスコンを実装します。接続場所は電源用端子台から遠い位置としましたが、迷いつつ決めました。

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残りは信号の入力配線と、出力用のボリュームおよびXLRコネクタ用の端子台の実装です。きりが悪いですが続きは次回とします。

 

つづく(製作編11)