終段スイッチング電源検討(製作編28)

製作編28

サイドパネルにタップ加工して基板とトランジスタ取り付けの準備をします。

加工準備

前回紹介した記事で穴開け中にドリルのビットを折ってしまった事から、同様の事故を繰り返さない為、M3用のタップとφ1.8, φ2.5のドリルのビットを新調しました。タップは、3本セットのものを購入しましたが、同じ物ではなく粗目、中目、仕上げのセットとなっていました。

タップ本体では見分けがつかないので、付属のケースの外側に仕様を記載してケースで管理する事にしました。ドリルのビットはφ1.8は折ってしまったので購入しました。φ2.5のビットはそのドリルを削ろうとしましたが、びくともせずにビットをダメにしてしまった為に購入しました。φ2.5ビットは予備も含めて2本購入し、トータルの金額が2,000円となりamazonの購入費用が送料込みとなりました。

タップ加工

購入したタップをハンドルに取り付けて加工を開始します。

切削油を使わずにタップ加工を開始すると食いつきが良いですが、途中で固くなりタップへの負担が心配になります。切削油がなかったので洗剤原液を垂らすとすごく軽くなり、ネジ切りができているのか不安になります。最初は失敗しても残り3本で固定可能な基板取り付け用の穴の加工を行いました。加工後に六角スペーサーを取り付けてみました。

穴はこんな感じに仕上がりました。中目と仕上げのタップですが、効果がわからなかった為、使っていません。こんな事なら単品を3本買った方が良かったかも…。

ネジがいい感じに切れています。うまくいったので疲れる前に失敗が許されないトランジスタ取り付け用の穴加工を行います。

ネジを切っては、六角スペーサーを取り付けて確認し、繰り返す事22回、へこたれそうになります。途中ネジの切り始めに食いつきに失敗し浅い部分のねじ切り失敗してしまいましたが、奥まで六角スペーサーをねじ込むと固定されたので良しとしました。片側のネジ切りが終わったので、そのパネルを仮組のケースに取り付けて、反対側のサイドパネルを取り外し、同じ加工を行いました。

加工の最後の方は、まるで罰ゲームの様相の中作業を続けました…。やれやれ。

基板の取り付け

基板の取り付けの為に、まずは六角スペーサーを取り付けます。アンプ基板側は7mm長のものを、終段用トランジスタ基板は10mm長のものを取り付けました。

10mm長のスペーサーは、おねじの長さが4mmと短くタップ加工がうまくいかなかった部分では噛み込みが浅くなってしまいましたが、基板固定には問題ないレベルでした。初めにアンプ基板を取り付けます。予想はしていたものの、見事に3カ所しかネジが入りません。

スペーサー側の位置をずらす事はできませんので、基板の取り付け穴を棒ヤスリで地道い削ります。基板の材質は固くはないので削りやすいものの、削っては取り付けの繰り返しでそれなりに時間がかかりました。ようやく取り付けができました。

次は終段トランジスタ用基板と取り付けます。この基板は取り付け穴の追加工をせずに取り付ける事ができました。

この作業をあと3チャンネル分繰り返すと思うとげっそりします。次回は残りの基板の取り付けを行います。

 

つづく(製作編29)