製作編29
前回に引き続き、加工済みのサイドパネルに基板を取り付けます。
基板取り付け続き
2枚目のアンプ基板を取り付けます。この基板も3本のネジはそのまま入りましたが4本目は基板側の固定穴を削らないと入りませんでした。1枚目の基板と同様に棒ヤスリで固定穴を削り、ネジを入れる事ができました。
続いて2枚目の終段トランジスタ用基板を取り付けます。この基板も3本のネジは入りましたが4本目が入りません。
基板の固定穴を削り、片側のサイドパネルへの基板取り付けは完了しました。
基板のコネクタには、温度補償用トランジスタAssyが接続されています。これもヒートシンクを兼ねるサイドパネルに取り付けます。終段トランジスタ用基板の下には、各基板それぞれ4個のトランジスタを後で取り付けます。2枚目のサイドパネルへ基板を取り付ける為に、上記で基板を取り付けたサイドパネルを仮組みしたケースへ取り付けました。
ケースに余裕がありスカスカな印象です。A級アンプなので発熱が大きく、スカスカの方が放熱面で有利ですが、中身がつまっていた方が見た目は格好良くなります。
2枚目サイドパネル基板取り付け
3枚目のアンプ基板と終段トランジズタ取り付け用基板も同様に基板の取り付け穴を削って取り付けしました。
4枚目のアンプ基板は、ドリルのビットを折ってしまった為、3本のスペーサーで固定し、残り一本は足として密着させます。
写真のとおりこの部分のみスペーサーを上下反対に使用してスペーサーを足としています。思いの外基板はうまく取り付けられました。基板の穴の修正も不要で、全基板スペーサー3本で固定しても良かったかもしれません。
トランジスタ取り付け
最初は温度補償用のトランジスタを取り付けます。トランジスタの厚さ分のクリアランスを確保する為に、M4のナットを挟んでAssy基板を取り付けました。
写真ではわかりませんが、基板が歪んでいます。高さを合わせる為に、M4用の平ワッシャーを1枚追加しました。
写真のとおり基板の歪みがなくなりました。温度補償用トランジスタAssyはこんな感じで取り付けられました。
次は終段用トランジスタを取り付けます。製作編11でトランジスタの選別を行いましたが、そのトランジスタを4ch分に振り分けました。
hfeが小さい順に並んでいるものを、上から単純に割り振っています。これにより、パラレルプッシュプル動作をするコンプリメンタリペア間のhfeが比較的揃うため、理想の動作に近づける事が期待できます。最初はch3の1つ目のコンプリメンタリペアトランジスタを取り付けます。取り付けはプラネジを使用し、ヒートシンクとの間に放熱シートを挟んでいます。
ようやくパワーアンプを製作している実感が湧いてきました。同様にもう一方のコンプリメンタリペアトランジスタを取り付けました。
念のため終段用トランジスタ取り付け基板を被せてみました。
温度補償用トランジスタAssyの取り付けネジと基板間のクリアランスが少な目ですが、3mm以上とれているので良しとしました。次回はさらに終段用トランジスタを取り付けて、トランジスタ配線を行います。
つづく(製作編30)