終段スイッチング電源検討(製作編30)

製作編30

終段トランジスタの配線を行います。

終段トランジスタ配線

同様にもう一方のチャンネルもトランジスタをサイドパネルに取り付けました。

終段をパラレルコンプリメンタリ構成としている事もあり、取り付けたトランジスターを見ると益々パワーアンプを製作している実感が湧きます。次はトランジスターの配線処理を行います。トランジスタの上に被る基板のコネクタへ配線するため、使用する電線には柔軟性が必要です。なおかつ、あまり細い電線の使用も避けたい為、過去に使用した電源トランスの不使用電線をカットした余りを使用しました。トランジスタの各端子に接続する電線の被覆色を分けて、誤配線を防ぎます。選択した電線は、黄、橙、紫です。試しに2本配線して基板コネクタに接続してみました。

配線に手間はかかりますが、いい感じです。トランジスタの端子と電線接続部はショートを防止する為に熱収縮チューブを被せました。

電線を端子台に接続するとこんな感じです。

さらに隣のトランジスタも同様に配線しました。見栄えが気になり、基板の端子台へ接続してみました。

電線長が揃っていればさらにいい感じになったとおもいます。以後の配線では注意したいとおもいます。見栄えはわかったので、隣のパラレルプッシュプル分は一気に配線しました。

基板を被せて端子台接続するとこんな感じになりました。

配線がごちゃごちゃしていますが、そんなに悪くはないとおもいます。さらに隣のチャンネル分の配線も一気に行いました。配線長を合わせる為にダミー電線を作成して、トランジスタの端子接続後に端子の根本から電線の先端までの長さをダミー電線に合わせました。

さらに一気に熱収縮チューブを被せます。尚、熱収縮チューブはφ1.5のものを使用しています。

慣れたせいもあるかも知れませんが、一気に加工をすると作業効率がアップします。さらに基板を被せて端子台接続しました。

アンプ配線完了

アンプ配線最後は、アンプ基板出力と終段トランジスタ用基板間の配線です。参考に回路図を掲載します。

配線は、出力信号とPNPおよびNPNトランジスタのベース入力の3本です。温度補償用トランジスタAssyで作成しましたが、赤、白、黒の3本の電線で三つ編みにして配線する事にしました。

三つ編みは、テーブルに万力をセットして、3本の電線をインシュロックで固定してから編み始めます。適当な長さ分編み込み、一旦インシュロックで固定して長さを合わせてみます。丁度良い長さとなる位置でインシュロックで再度固定し、先に固定したインシュロックをカットして、編み込みをほぐすと接続用電線が完成です。一気に4本分作成しました。上記配線済みの基板に適用するとこんな感じになりました。

ますますいい感じになってきました。もう一方のサイドパネル(ヒートシンク)にトランジスタを取り付ける為に作業済みのサイドパネルをケースに取り付けました。

スカスカ感は変わりませんが、いい感じです。

もう1チャンネル分トランジスタ取り付け

外したサイドパネルに同様にトランジスタを取り付けていきます。初めに温度補償用トランジスタAssyを取り付けました。

放熱シートの在庫を見誤ってしまい、追加で2個しかトランジスタを取り付けられません。やれやれ。

作業できるところまで進める事とし、端子に電線の接続をして今回の作業は終了です。秋月電子へ今回使ったものと同じ放熱シートを注文して次の作業に備えました。次回はトランジスタ取り付けの続きからスタートします。

 

つづく(制作編31)