熱電対データロガー製作製作編1

製作編1

前回の記事までにまとめた設計情報を元にデータロガーの製作を行います。

熱電対改造

熱電対はK型コネクタ付きのものを購入しました。まずは、正しく動作する事を確認してみます。方法は、現在運用中の熱電対温度計に接続して温度計添付の熱電対と測定結果を比較してみました。

白の被覆電線が今回購入した熱電対です。T1端子に添付の熱電対を、T2端子に購入した熱電対を接続して温度測定をしてみました。僅かな誤差はありますが、問題なく動作しています。残りのもう1本をT1に挿し直して温度測定をしました。

この確認でも僅かな誤差はありましたが、問題はありませんでした。今回の製作では熱電対用コネクタは使わずに熱電対モジュールの端子台に接続するため、端末の改造を行います。まずはK型コネクタ部をばらしてみました。

熱電対の電線は、コネクタ端子に簡単にからげてあるだけでした。こんな処理で問題が起こらないのでしょうか?電線には極性があるので、間違えないように印を付けます。端子台への接続方法ですが、迷いましたがU字の圧着端子の一部をカットして熱電対を圧着する事にしました。

あまり見栄えはよくないですが、良しとします。

熱電対アンプモジュール取り付け

熱電対アンプモジュールのシールド基板への取り付けもいろいろ考えましたが、固定は6極のポストのみとして、反対側は金属スペーサーを取り付けて基板固定はせずにシールド基板で受けるのみにしました。

M2.5のスペーサーを使いましたが、取付穴がやや小さくドリルの刃で拡大して取り付けました。さらに先ほど改造した熱電対を取り付けてみました。

熱電対の耐久性にたよる構造ですが、専用コネクタを使わないかぎりこんなもののようです。シールド基板への取り付け用に6極のポスト用ソケットを取り付けます。配線を考えると各極が対向する配置が望ましいですが、そうすると、熱電対の取り回しに問題がでます。配線の容易さには目をつむり、横並びの配置としました。

そのソケットに2つの熱電対アンプモジュールを取り付けてみるとこんな感じです。

シールド基板配線

改めて回路図を掲載します。

回路図に従って配線を進めます。部品面の配線は実装するポストと平行に、ハンダ面は直行に配線して、配線効率を高めています。配線完了時の部品面はこんな感じです。

さらにarduino接続用に基板ポストを取り付けます。

半田面はこんな感じです。

完成したシールド基板をarduino UNOに取り付けてみました。

熱電対アンプモジュールを取り付けていないのでスカスカな印象です。さっそく熱電対アンプモジュールを取り付けてみました。

若干スペーサーの長さが短く、少しだけモジュール基板が傾いていますが、気にしない事にします。熱電対アンプモジュールを横並びにした為に、熱電対の取り回しは問題ありません。これで回路は完成です。次回はソフト作成および実運用をしてみたいとおもいます。

 

つづく(製作編2)