ローノイズ真空管アンプ(設計編9)

設計編9

アンプユニットのケースを発注し、予定を変更してケーブルの設計を行います。

アンプケース発注

アンプユニットのケースはリードのMK-350を使用します。従来は若松通商と共立エレショップの在庫確認の上、安い方へ発注していましたが、今回は少しでも部品代を安くする為に、ネット検索をしてみました。欲を出した為に発注でミスをしてしまい、結果高いケースを買ってしまった顛末です。検索は「リード MK-350」で行ったところ、ネットショップがいくつもヒットしました。結果は共立エレショップは8,657円(税、送料込み)、若松通商は9,600円などが見つかりました。さらに確認を進めるとアキバのショップで8,217円が見つかり、ここに注文する事にしました。手続きの中で、カード払いは代引のみしか使用できず、安く済ますには振り込み対応になる事がわかりました。これが安さの秘密なのかと勝手に思いました。数日後、商品在庫確認完了と振り込み案内メールを受信しましたが、そのメールをよくよく見てみると、型式がMK-300となっていました。検索の飛び先のデフォルトのケース型式がMK-300となっていたようです。小型のケースと価格比較していたわけですから安いわけです。型式間違えをしていた事を返信したところ、すぐにMK-350の振り込み通知メールが返信されました。価格は10,186円です。手間をかけさせてしまった為、そのまま振り込みをしましたが、手間をかけて、1,500円以上高い物を買うことになってしまいました。やれやれ・・・。

ケーブル設計

すでにコネクタは現品を入手し、ケースの加工図も完成済みですが、接続用ケーブルが製作できなければ、見直しが必要となります。いまさらですが、ケーブル設計を行います。改めて電源回路図を掲載します。

必要なケーブルは、5芯が2種類と4芯が1種類の計3本です。まずはケーブルの外形を決める為に改めてXLRコネクタの仕様を確認します。

上記は4極のコネクタ仕様ですが、寸法関連の仕様は5極も共通でした。今回確認したのは、cable O.D.です。3.5-8.0mmとなっています。外形が8mm以下の4芯と5芯ケーブルが必要な事が確認できました。次に航空コネクタの図面を確認します。ネットで検索しましたが、鮮明なものが見つかりませんでした。

この図面を見る限り、外形9mm以下が使用できそうです。図面の読みとりにいまひとつ自信がもてないので、ケーブル発注前に現品の再確認をしてみたいとおもいます。次にケーブルの選定です。アマゾンで4芯と5芯ケーブルを検索してみました。手頃なケーブルとして富士電線工業のVCTFケーブルが見つかりました。販売サイト上では詳細の仕様がわからない為、メーカーのホームページからカタログをダウンロードしました。

問題なさそうなので、仕様書もダウンロードしてみました。4芯と5芯で外形が9.0mm以下のものを確認します。

上記を見ると、5芯の0.75sq品は外形のmaxが8.55mmなので航空コネクタに使用できそうです。0.75sq品は、0.5sq品と違い、300V以下まで使用可能なので助かりました。XLRコネクタ4極は、EL34ヒーター用で極あたり3Aの電流が流れるので0.75sq品を使用したいとおもいます。残りのXLR5極は外形仕様の関係で0.5sq品を選択せざる得ません。12AX7ヒーターと-5V電源用なので、電流値も小さく問題ありません。上記のケーブル仕様をまとめてみました。

次回は現行アンプの分解に着手します。

 

つづく(製作編1)